協和機電工業(長崎市)は9日、東京工業大学、長崎大学と共同で濃縮海水と下水処理水による海水濃度差発電に成功したと発表した。海水と淡水間の浸透圧で水流を発生させて、タービンを回すシステム。発電量は3・7キロ―5・6キロワットで、機器の使用電力を差し引いた正味発電量は1キロ―2キロワット。今後は浸透膜や機器の性能を引き上げ発電効率を改善する。
濃縮海水を1日当たり500トン利用する福岡市内の設備で、2010年7月から実証試験してきた。浸透膜を組み込んだモジュールに、海水と淡水をポンプで送水、浸透圧で水流を発生させる。落差300メートルの水力発電所と同等の効果があるという。
1日当たり3万立方メートルの濃縮海水を利用した場合、正味出力325キロワットの発電が可能という。すでに東洋紡などと専用の浸透膜を開発しており、数年後に商業ベースの発電施設設置を目指す。様々な自然エネルギーを活用した発電が必要とされていくことでしょうから、その一つとして商業ベースに乗せられるように、さらなる研究を進めて欲しいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿