日本を代表するシンガー・ソングライターの谷村氏が、最高学府で後進を育て上げる。
講義をするのは私立の音大では最も歴史があり、世界的に活躍する人材を多く輩出している東京音楽大学。来年4月に音楽学科作曲指揮専攻の中にヒット曲作りを目指すソング・ライティングコースが設置され、客員教授に就任する傍ら、主任教授で作曲家の三枝成彰氏らととともに、学生の指導や方法など、総合的にコースをプロデュースする。
谷村氏は04~06年まで中国・上海音楽学院の教授を務めた。「次は日本でも!」と思っていた矢先、東京音大から誘いを受けた。今年4月から同大学の客員教授になり、2週間に1度のペースで特別授業を担当。それも来年の新設コースを見越してのこと。「どんなものができるか。どんな形に教えようか」と、今年の授業をもとに、来年以降の指導方針を構築する。
実技試験なし 同大学は、ここ数年時代の流れもあり、商業音楽制作を学ぶ「映画、放送音楽コース」「ポピュラー・インストゥルメンツコース」など作曲がメーンとなるコースを設置してきた。ソング・ライティングコースは作詞も学べ、数ある4年生音大でも初という。
谷村の「より幅広く人材を集めたい」との意向から、来年2月に行う入試でも、音大では必須と言える実技試験は課さず、表現力を重視。小論文と谷村らが行う面接などに加え、好きな歌の歌唱のみとなる。
谷村氏のほかにも、レコード会社の現役プロデューサーも教壇に立つ。流行の最先端の音楽作りには最高の環境で、優れた作品ならば学生時代から活躍できる可能性も。
谷村氏は「音大の勉強は、作品を学んだり演奏したり“1のものを2にする作業”が主。でも僕が関わるソング・ライティングは“ゼロから1を作る”もの。学生が“ゼロから1”を生み出す時、最高のサポートをしたい」とヒットメーカー育成に意気込んでいた。
ぜひ、我こそはと思われる方々は果敢に挑戦してみたらいかがでしょう。自由な発想で名曲を産み出して欲しいですね。
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