トムソン・ロイターは21日、10月3日から予定されている2011年のノーベル賞受賞者の発表に先駆け、「ノーベル賞有力候補者(トムソン・ロイター引用栄誉賞)」を発表した。
「トムソン・ロイター引用栄誉賞」は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者から選出されるアワード。総被引用数とハイインパクト論文(各分野においてもっとも引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、医学・生理学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者を決定している。2002年に発表を恒例化してから昨年まで、本賞にノミネートされた研究者のうち17名が、実際にノーベル賞を受賞しているという。
今回、新たに有力候補として加えられた研究者は24人で、日本からは、東北大学 電気通信研究所・教授(東北大学 省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター・センター長)の大野英男氏が選出された。大野氏は「半導体で見られる強磁性の理解、その電界による制御などの基礎的研究を認めていただきうれしく思います。引き続き基礎的研究を進めるとともに、ここであきらかにした概念を用いて応用への展開もしていきたいと考えています」とのコメントを寄せている。
早いもので恒例のノーベル賞の受賞者が決定される時期になってきましたね。大野氏が受賞されることを期待したいですね。
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