2011年9月9日金曜日

「しろうと考古学者」大募集

名門オックスフォード大学が今夏、エジプトで発掘されたパピルス古文書をインターネット上に公開し、全世界の「しろうと考古学者」に解読の手助けを求めている。責任者ダーク・オビンク教授は「日本からもキリスト教黎明期の謎の解明に参加してほしい」と呼びかけている。
古文書は、同大の研究者が19世紀末、カイロとルクソールの間にあり、古代エジプト時代から栄えた町「オクシリンカス」で発掘した約100万枚。2世紀の公文書が中心で、当時の支配層の公用語だったギリシャ語で書かれており、キリスト教がどう広がったか、当時の人々がどのような生活を送っていたかがうかがい知れる。
同教授によると、過去100年間、この古文書に取り組んだ学者は約15人で、解読できたのは1%にも満たない5000枚。そこで、インターネット上で広く助けを求め、研究を加速することにした。サイトを開くとパピルスの写真と一緒に、模範的なギリシャ文字が出てくる。手書きのパピルスの文字は、癖のある字から初心者でも取り組めるきれいな字まで様々。自分に合ったページを選び、パピルスの文字にギリシャ文字を当てはめていく。作業が終わったら、送信ボタンを押すと教授の手元に届くボランティアが20人程度、一つのページを担当すると、98%の精度が出るという。教授は「この作業を通じ、特に若い人たちに考古学や古代ギリシャ文化に関心を持ってもらえればさらにうれしい」と話す。英語のHPを日本語に翻訳するボランティアも募集中で、dirk.obbink@chch.ox.ac.ukに連絡を待っている。古代エジプトやギリシア語に関心を持っている方々はぜひ協力してみたらいかがでしょう。サイトは(http://ancientlives.org) 
です。ぜひ、サイトも訪ねてみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿