2010年7月30日金曜日

1年中いつでも打ち上げられる!!

日本の主力大型ロケット「H2A」が、来年4月から1年中いつでも打ち上げられることになった。
これまでは種子島宇宙センター(鹿児島県)周辺の漁期に配慮し、夏と冬の計190日間に打ち上げを限定していたが、国側と鹿児島など5県の漁業関係者が29日、この制限を撤廃することで合意した。衛星打ち上げを受注するうえでの大きな障害が解消され、国際競争力が高まると期待される。
打ち上げの際はロケットの進路にあたる海域を進入禁止にするため、漁の最盛期を避けていた。しかし、H2Aの事業が国から三菱重工業へ2007年に移管され、衛星打ち上げの受注獲得が重要性を増した。そこで、文部科学省と宇宙航空研究開発機構などが、地元と交渉を続けてきた。
小型ロケットを打ち上げる内之浦宇宙空間観測所(同)についても、同様に制限が撤廃される。同省は、地元の漁業関係施設などへの補助を、現在の年12億円から拡充する方針。
H2Aは11回連続で成功し、成功率は94%と海外の主力ロケットに見劣りしない。1機当たりの打ち上げ費用も100億円弱で、海外企業と対抗できる水準になっている。だが、受注はこれまで、11年に打ち上げ予定の韓国の観測衛星1件にとどまっている。
三菱重工業宇宙機器部の浅田正一郎部長は「期間の制限のために商談のテーブルにすら着けないことがあったが、大きなハードルがなくなる。受注増を目指したい」と話している。世界に対抗して宇宙ビジネスを展開していく上で期間的な制限の撤廃は大きいですね。是非大きな契約を取って技術立国日本を元気にして欲しいですね。

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