2010年7月11日日曜日

狭心症の患者に新しい治療法

東北大病院(仙台市青葉区)は9日、狭心症の患者に体外から低出力の衝撃波を当てる新しい治療法を開発したと発表した。
手術でも治療が難しかった狭心症が、苦痛なく治療できる可能性が開けた。今秋から50人の患者に治療を行う。
循環器内科の下川宏明教授が中心となり、スイスの医療機器メーカーと共同で新しい治療機器を開発した。弱い衝撃波を心臓の大動脈が狭くなった部分に当てると、その衝撃が引き金となって周囲に細かい血管が作られ、心臓の血流が改善する。衝撃波を体外から当てる治療は尿管結石などで広く行われている。
2回にわたり計17人の狭心症患者に臨床試験を行ったところ、狭心症の重症度が大きく下がったほか、発作用の治療薬がほとんどの患者で不要になった。
衝撃波は1回につき200発を50か所に当て、それを1日おきに3回繰り返す。1回3時間ほどかかるが、治療前に麻酔なども必要なく、痛みもまったくないため寝ていれば済む。
この治療は、厚生労働相が指定する「高度医療」に今月1日付で承認された。これにより、現在は保険外で26万5500円かかるが、将来は公的医療保険の適用が期待される。
下川教授は「衝撃波はほとんど負担がなく、手術などに耐えられない人にもできる」と話している。患者にとっては本当に朗報です。公的な医療保険も適用になればこんなに良い事はないですね。

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