2010年7月29日木曜日

子宮を失った女性に出産の道を開く技術として期待

血管をつなぐのが難しい子宮を、サルから一度取り出して再び移植することに、東京大などの研究チームが成功した。
横浜市で開催中の日本受精着床学会で発表した。将来、病気などで子宮を失った女性に他人から移植し、出産の道を開く技術として期待される。
三原誠・東大助教らは、メスのカニクイザル2匹から子宮を摘出し、2時間後に元の体内へ戻した。1匹は間もなく死んだが、もう1匹は5か月後の今も生理があり、健康状態は良好。8月には受精卵を移植して妊娠、出産できるかどうかを調べる。9月には他の個体からの「他家移植」も実施する予定だ。
子宮の動脈や静脈は細いため、移植の際、つなぎ目に血栓ができやすい。サウジアラビアで2000年ごろ、人間の子宮移植が行われ、失敗した。三原助教は、新しく開発された微小な手術針で、問題を解消した。生命の誕生に直接関与する部位ですから倫理的な問題をクリアにして欲しい気もしますね。それでも大きな前進でしょうね。

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