骨形成の制御にかかわる新しい遺伝子を、埼玉医大ゲノム医学研究センター(埼玉県日高市)の岡崎康司教授らが発見し、9日付の米科学誌「プロス・ジェネティクス」電子版で発表する。岡崎教授は「骨粗しょう症の治療や創薬につながる手がかりになる」と話している。
老人性骨粗しょう症では、骨髄中の脂肪細胞が増える特徴がある。骨のもととなる幹細胞が、骨を作る骨芽細胞ではなく、脂肪細胞に分化してしまうことが原因と考えられている。
岡崎教授はマウスの幹細胞を骨芽細胞と脂肪細胞に分化させ、約3万の遺伝子の発現量の変化を解析。結果、「Id4」という遺伝子が骨芽細胞では活発に働き、脂肪細胞では活動が減少することを発見した。
さらに、Id4の遺伝子を欠損させたマウスでは、骨の量が半分以下になり、脂肪細胞が増えるという骨粗しょう症の特徴を持つことも判明した。骨粗しょう症の方は多いと聞きますから治療や創薬に具体的につながっていくと良いですね。
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