2010年7月27日火曜日

ロシアチョウザメの人工ふ化に成功

北海道大学の足立伸次教授(魚類繁殖学)の研究グループが、高級キャビアがとれるロシアチョウザメの人工ふ化に成功した。国産キャビアの安定供給に役立てたい考えだが、産卵するまで10年以上かかるため、当面は稚魚の個体数確保などに力を入れる。
新潟県内水面水産試験場から雄雌計10匹を譲り受けたグループは6月、雌1匹から卵を取り出して人工授精。その後5千匹以上がふ化し、26日時点で体長3~4センチほどに育っている。
成長すると体長約2メートルになるロシアチョウザメは、カスピ海や周辺河川などに生息。キャビア目当ての乱獲や環境変化で個体数が減少した。
足立教授によると、ロシアチョウザメは生後2カ月から1年の間に性別が決まるため、今後は遺伝子を調べるなどして性決定メカニズムを解明し、雌を増やす技術開発に取り組む方針。足立教授は「研究を続け、安定したキャビア生産につなげたい」と話している。まだまだ長い年月が必要でしょうが安定したキャビア生産を目指して下さい。

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