室戸海洋深層水から脱塩調整した高ミネラル水が、胃がんなどの原因の一つとされるヘリコバクター・ピロリ菌の活動をを抑制する効果があることを、高知大学医学部と赤穂化成が共同研究で確認し、このほど米国微生物学会で発表した。
ピロリ菌は、人間の胃内に持続感染する菌で、慢性胃炎や胃潰瘍(かいよう)、胃がんなどの要因となることがわかっている。
共同研究では、ピロリ菌に感染している成人男女23人を対象に、海洋深層水から塩化ナトリウムを取り除き、硬度を調整した5種類の高ミネラル水を1日1リットル、10日ずつ飲んでもらい、ピロリ菌への影響を検証した。その結果、被験者の91%が5種類いずれかの高ミネラル水でピロリ菌を7%以上抑制する効果があったという。
市販のミネラル水も同様に検証したが、抑制効果があったのは被験者の28%にとどまった。
高知大学医学部(病態情報診断学講座)の竹内啓晃講師は、ピロリ菌の効果に着目し、2007年度から海洋深層水の生体への影響を赤穂化成と共同研究してきた。
赤穂化成は「海の深層水 天海の水」など、高知県の室戸岬沖でくみ上げた海洋深層水を使ったミネラル水を商品化している。もう少し研究を進めて抑制率をアップしてもらえると良いでしょうね。
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