宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、世界初の宇宙ヨット実証機「イカロス」が、帆の展開に成功したと発表した。展開作業は3日に開始。円筒形の機体を回転(最速で毎分25回転)させ、側面に収納されていた樹脂膜を遠心力で伸展させて、約14メートル四方の帆が完全に広がったことを確認した。
イカロスは太陽光が持つ微弱な圧力を帆で受け止め、燃料を使わずに飛行する小型ソーラー電力セイル実証機。帆の展開で、イカロス計画は「最大のヤマ場」を越え、宇宙ヨットとして本格的な航行がはじまる。金星付近に到達するまでの半年間、帆にはり付けた太陽電池の発電能力やソーラーセイル(太陽帆)による加速、軌道制御技術などを検証する。
計画をまとめるJAXAの森治助教は「世界初の宇宙ヨットが誕生したので、今後の見本になるようなクルージングをしていきたい」と話した。様々なデータを取って宇宙ヨットとしての見本となるような実績を残して欲しいですね。無事に金星までの快適なクルージングをしていって欲しいですね。
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