大阪府東大阪市の町工場が中心となって開発した小型衛星「まいど1号」に搭載された装置と同じタイプを使い、平城遷都1300年祭会場(奈良市)の落雷や豪雨などを予報するシステムを開発したと大阪大の河崎善一郎教授(大気電気学)らが27日、発表した。
河崎教授は「最先端の装置と遷都祭の歴史のアンバランスさがおもしろい。遷都祭の安心・安全な運営につながれば」と話している。
河崎教授らは雷雲から発生する電波を受信し、位置や発達過程を観測する「広帯域干渉計」を開発。昨年1月打ち上げられたまいど1号では、宇宙でも正しく動作することを確認した。
この干渉計を遷都祭の平城宮跡会場付近の地上に設置。落雷、ひょう、豪雨、突風、竜巻を発生の約30分前に予測し、遷都祭の運営組織に連絡する。10キロ以内に雷雲が近づくと、放送と回転灯で来場者に避難を促す。
システムは、遷都祭終了後も運用を継続し、ほかのイベントでの導入も検討されているという。小型衛星の打ち上げに伴う多くの技術が他の分野に応用展開されていくんでしょうね。その意味でも宇宙開発に中小企業や大学が参加する意味は大きいでしょうね。
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