2010年5月20日木曜日

世界最大のフィルム型プラズマディスプレー

200インチ(縦4メートル、横3メートル)と世界最大のフィルム型プラズマディスプレーが、関西空港旅客ターミナルビル・出国エリアに設置された。
神戸市のベンチャー企業が半年かけて開発したもので、消費電力も家庭用ドライヤー並みの2000ワットですむという。関係者は「関西の技術力を世界にアピールしたい」としている。
開発したのは、富士通出身の篠田傳(つたえ)社長が2005年に設立した「篠田プラズマ」。
「SHiPLA(シプラ)」と名付けた厚さ1ミリの極薄ディスプレーは、赤、青、緑に発色する直径1ミリのガラスチューブを並べて映像を表示する方法を採用。重量や消費電力は従来の2〜3割といい、ディスプレーは自由に折り曲げることができる。
これまでは、同社が兵庫県明石市立天文科学館に設置した145インチ(縦2メートル、横3メートル)が最も大きかったが、出国エリア改装の“目玉”にと、昨夏、関空会社から注文を受けて200インチの開発に着手した。
篠田社長によると、映像を表示する回路の改良などに苦労したが、開発期間中に開催されたバンクーバー冬季五輪の日本選手の活躍を励みにして、社員70人が一丸となって「世界一」を目指したという。
上下部分にわん曲したディスプレーには、関西の観光地や文化などを紹介する映像が映し出され、外国人観光客らが興味深そうに見入っている。
篠田社長は「日本を代表する場所に設置できてうれしい。世界のどこにもまねの出来ない技術が、関西にあることを知ってもらえれば」と話した。技術立国日本の面目躍如といった感じですね。多くの企業がマナのできない技術による「もの作り」で日本を元気にして欲しいですね。

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