2010年5月25日火曜日

Mohawk

筋肉と骨を結合して筋肉の力を骨に伝え、動きの要となっている腱(けん)が発達する際に重要な働きをする遺伝子をマウスで見つけたと、国立成育医療研究センターの浅原弘嗣システム発生・再生医学研究部長らが24日付米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
アキレス腱などの腱は、栄養を運ぶ血管が少なく再生力が非常に弱いため、断裂した場合の治療が難しい。こうしたけがの新しい治療法開発につながる可能性があるという。
浅原部長らは、筋肉など体の部位を作る際の司令塔の一つ「Mohawk」という遺伝子が、腱の細胞だけで働いていることに注目。この遺伝子を持たないマウスを遺伝子操作で作ったところ、腱が未成熟なマウスが生まれた。
このマウスは、コラーゲンを主成分とする腱のらせん状のひもが十分な太さに発達せず、引っ張りに対する強度は通常のマウスの約半分しかなかった。治療法の確立までにはかなりの年数が掛かるのかもしれませんが実用化に向けて研究を進めて欲しいですね。

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