慶応大先端生命科学研究所は13日、納豆菌のゲノム(全遺伝情報)を世界で初めて解読したと発表した。
環境分野や医療分野に応用できる可能性があり、おむつや化粧品などの改良が期待できるという。
納豆菌は納豆作りに必要な細菌。ゆでた大豆にふりかけて発酵させることで納豆ができる。また、納豆のネバネバした成分を粉末にしたものは保水力が非常に高く、砂漠の緑化などに利用されているという。
同研究所の板谷光泰教授(分子生物学)が、慶応大理工学部などと共同で約2か月かけて納豆菌を分析。納豆菌に含まれる約4000の遺伝子のうち、納豆を作るのに最低限必要な十数個がゲノムに存在することを確認した。
研究の成果は性質の似たほかの菌のゲノム分析に役立つほか、納豆の持つ保水力を上げ、おむつの吸水性や化粧品の保湿能力の向上などに役立つ可能性があるという。
板谷教授は「納豆は日本人の心を打つ特別な存在。いつかは納豆菌のゲノムを解析したいという思いがあったが、実験環境が整い、実現できてうれしい」と話した。環境や医療分野で何らかの形で応用できると尚良いですね。
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