2010年10月31日日曜日

原発2基の受注と共同でのレアアースの探査、開発、精製を合意

菅直人首相は31日午前(日本時間同)、ベトナムのグエン・タン・ズン首相とハノイ市内で会談し、同国が進めている原子力発電所2基の建設を日本が受注することで合意した。ベトナムでのレアアース(希土類)の探査、開発、精製を両国が共同で行うことでも一致した。
両首相は会談後、これらの内容を盛り込んだ共同声明を発表した。
会談で菅首相は「日本の優れた技術と知見を活用し、ベトナムの経済発展を支える」と述べ、港湾建設などに約790億円の円借款を供与する意向を伝達。ズン首相は謝意を表明した。
ベトナムが電力不足解消のため建設を予定している原発4基のうち、受注先が決まっていない2基について日本は官民一体で受注を目指していた。両国は原子力協定締結に実質合意しており、会談で両首相は早期の正式署名を確認した。
ここに来て中国との関係の改善が思うように進んでいない現状の中で日本一国では発言力が弱いでしょうが中国周辺の海洋国家と如何に連結をしていくかが課題でしょうから今回のベトナムとの共同声明はタイミング的には良いニュースですね。官民一体となって多くの国々と様々な方面から連結していく事が重要でしょうね。

海外のクラシック音楽家と初共演

奈良県生駒市西松ケ丘の市立生駒中吹奏楽部。全日本吹奏楽コンクール(中学の部)の最高賞・金賞受賞の常連校で、日本の中学校のブラスバンドをリードする存在だ。コンクールや市民向けの演奏会にも数多く出演。今年は「いこま国際音楽祭」のファイナルコンサート(11月3日)で、海外のクラシック音楽家と初共演する。
「クレシェンド(だんだん強く)ははっきり!」「最後の一音を大切に!」。今月末のコンクールに向け、約50人が全体練習をする教室。吹奏楽部顧問の牧野教諭の鋭い声が響く。生徒は「はい!」と大きな声で答え、楽譜の隅に注意されたことを書き込む。
練習するのはコンクールの自由曲、チャイコフスキーの交響曲第4番終楽章だ。高度な技巧が要求される難曲。難しい部分は楽器別に繰り返し演奏させる一方、全体のバランスを重視する。
部員は現在67人。モットーは「聴く人を感動させる音楽を」。校区内の市立俵口小吹奏楽部、桜ケ丘小ハーモニックバンドクラブの出身者が多い。両小とも全国トップクラスの実力を持つ。練習時間は夏場で毎日放課後2、3時間。土日も練習を欠かさない。
牧野教諭は「一人では成り立たない吹奏楽を通じ、生徒たちには社会の中で協調していく力、他人を思いやる心を養ってほしい」と話す。
国際音楽祭では、フルートやトランペット、クラリネットなど海外の一流ソロ奏者と一緒に、モーツァルトやハイドンの協奏曲などを演奏する。
部長の渡邉さん、副部長の西本さん、藤岡さんの3年生3人は「テンポを速めたりするソロ奏者にどう合わせ、対応するか。今から楽しみです」と笑顔を見せる。
海外のクラシック音楽家と初共演頑張って下さい。一つになって聴衆の魂を揺り動かす演奏を期待しています。

都城観音池焼肉カーニバル

野外で焼き肉を楽しむ「都城観音池焼肉カーニバル」が30日、都城市高城観音池公園で開かれ、多くの家族連れらでにぎわった。
「日本一の肉のまち」をアピールしようと、都城観光協会が毎年実施している。今年は口蹄疫(こうていえき)からの復興も目指し、市高城観光協会が主催する「高城観音池まつり」と合わせて開催された。
参加者は宮崎産の牛と豚、鶏肉計250グラムを前売り券などと引き換え、用意された炭火コンロで焼いて食べた。市民らが披露する歌や踊りを楽しんだり、農産物が並ぶ売店で、目当ての野菜などを買い求めたりする姿も見られた。
家族と友人の6人で訪れた宮崎市大島町、会社員は「開放感があって楽しめた。宮崎産の肉を食べることで、口蹄疫の影響を受けた人たちを少しでも元気付けられたら」と話していた。是非酪農王国宮崎復興に向けて頑張って欲しいですね。

トキが大空を舞う風景

国の特別天然記念物トキの野生復帰に向け、3回目の放鳥が11月1日、新潟県佐渡市で始まる。自然界で生き抜く訓練を受けた0〜5歳の14羽が対象で、過去2回放鳥され、佐渡島内と本州で生息しているとみられる21羽と共に、来春の繁殖期のペア形成と、1976年以来となる自然下でのひな誕生に期待がかかる。
今回は、14羽が8月から飼われている「順化ケージ」から直接放鳥する。ケージに設けた2か所の放鳥口(高さ2・5メートル、幅8メートル)を連日、日の出から夕方まで開け放ち、トキが自ら出ていくのを待つ。昨年の第2回放鳥では、20羽を順化ケージから仮設ケージに移して19羽を野山に飛び立たせたが、トキには負担となる環境の変化を少なくした。住み慣れた環境を飛び出すのは人間でも苦痛ですからなかなか飛び出さないかもしれませんが自分で生きていく決意をして自由な世界に飛び立っていって欲しいですね。そして野生で生き抜く術を体得して是非繁殖に結びつけて欲しいです。そしてトキが大空を舞う風景が再び戻ってくる事を期待したいですね。

32年ぶりの国際定期便の運航

羽田空港から32年ぶりとなる国際定期便の本格的な運航が31日始まった。米国のサンフランシスコ、ロサンゼルス行き便が午前0時過ぎ、それぞれ出発した。
都心に近く、深夜・早朝にも発着することから、週末に気軽に海外旅行に出かけたり、現地での滞在時間を有効に使った海外出張ができたりと、利便性が高まりそうだ。
当初はホノルルやパリ、ソウルなど11都市と結び、来年2月までにニューヨークやロンドンなどを含めて17都市に拡大する。
全日本空輸は、自社で9路線を運航する。全体の予約状況は当初予想の75%を上回っており、上々の滑り出しだ。ロサンゼルス行き便は約210人でほぼ満席で、うち67人は国内13空港からの乗り継ぎ客だった。地方の客は、出発前日に空港近くのホテルに泊まらなくても海外旅行に行くことができるケースが増える。
経営再建中の日本航空も羽田の国際化を「JAL再生の起爆剤に」(大西賢社長)と意気込む。日航はサンフランシスコやシンガポール、香港便などビジネス需要の高い路線を成田から撤退したり減便したりして羽田に移し、収益力の向上を狙う。羽田の国際定期便運航が様々な良き影響となって日本を元気にする原動力になっていく事を期待します!

淡路島牛丼

淡路島産の牛肉やタマネギを使った「淡路島牛丼」の3年目の提供店50店が決まり、淡路島観光協会は27日、改訂版の案内マップとポスターを発表した。
すべての牛丼の写真を初めて掲載。スタンプラリーで最初に全店を回った人には10万円が贈られるほか、リピーターから「淡路島牛丼大使」を任命し、食べ歩いた感想を協会のホームページに掲載するなど、PRに一層力を入れていく。
各店は島の誇る牛肉、タマネギ、米を生かしたオリジナルのメニューを、2008年10月から提供している。11月からは前年より2店舗少ない50店で食べることができる。
マップはB3サイズで、50品の値段や特徴を写真付きで紹介。牛丼らしさを追求した「ザ・王道」、レタスやキャベツなどを多く使った「たっぷり野菜」、これまでで最高値の1万500円のものなど少しぜいたくな「プレミアム」など7項目に分類した。10万部を製作し、各店舗や観光案内所などに配布する。各店が掲示する新しいPRポスターも、すべての牛丼の写真を島の形に並べている。
スタンプラリーは前年に続いて開催。期間は11月1日〜来年10月末。全店で食べると計約8万円かかるが、制覇した先着1人には、「プレミアムマスター」として10万円を贈る。7店、20店、35店と回るごとにそれぞれ、PRポスターや淡路ビーフ1キロなどの賞品がもらえる。
牛丼大使は7店回った人から希望者を募り、各店を回った人ならではの楽しさなどを語ってもらうという。同協会淡路島牛丼部会の木下学・部会長は「他のすばらしい食材と共に、島の食の魅力の一翼を担っていきたい」と話していた。島興しに牛丼が一役買って多くの観光客が訪れるようになると良いですね。「プレミアムマスター」の数をもうちょっと増やして欲しい気もしますね。

2010年10月30日土曜日

反応科学超高圧電子顕微鏡

名古屋市千種区の名古屋大学エコトピア科学研究所の超高圧電子顕微鏡施設に最先端の反応科学超高圧電子顕微鏡が設置されたのを記念した式典が29日、同大学野依記念学術交流館で行われ、関係者約200人が参加した。
反応科学超高圧電子顕微鏡は、同大学と精密機器メーカーの日本電子(東京)が共同開発した。従来、数十万ボルトの電圧をかけた電子を使って、細胞などの試料を観察していたが、新顕微鏡では100万ボルト台の超高圧をかけた電子を使うため、試料の厚さを約10倍の数マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ)にすることが出来るようになった。このほか、これまで真空の状態でしか観察できなった原子レベルの化学反応も真空でない環境でも観察できるようになった。
半導体や材料、医療技術などの開発に役立てたい考えだ。約24億円をかけ、今年3月に設置された。
式典では浜口道成学長(59)が「世界最高水準の装置が開発できた。これからも産学官の連携拠点として、最先端研究の推進と社会貢献をしていきたい」とあいさつした。是非反応科学超高圧電子顕微鏡を活用して様々な分野で画期的な開発を進めていって欲しいですね。

薬師寺21世紀まほろば塾

「薬師寺21世紀まほろば塾」(法相宗大本山薬師寺、読売新聞社主催)の東京塾が開かれた29日、東京・日本橋の三越劇場に詰めかけた約500人は、作家で天台宗僧侶の瀬戸内寂聴(じゃくちょう)さんのユーモアたっぷりの法話に耳を傾け、塾長の安田暎胤(えいいん)・同寺長老との「平和」をテーマにした対談を楽しんだ。
冒頭、読売新聞東京本社の老川祥一社長が「痛ましい事件が毎日のように起きており、日本人の美徳が失われていくという危機感がある。だからこそ、美しい秀でたところという意味の『まほろば』の心を取り戻すことが大事だ」とあいさつした。
続いて、瀬戸内さんが「思いやる心」との題で、他人の気持ちを想像することの意義を説き、「自分が幸せになるには、まず他人のことを思いやって」と呼びかけた。また、来場者が「元気の源は何ですか」などと質問すると、「好きなことをどんどんやることです。あなたもぜひどうぞ」と回答。会場から拍手や笑い声が起こった。
安田塾長との対談では、創作活動に限界を感じて仏の道を志し、作家で僧侶の今東光さんに頼んで出家した経験を披露した。安田塾長は「被爆国の日本は世界の平和のリーダーになるべきだ。みなさんも平和であるようにと心で念じながら生活してほしい」と訴え、瀬戸内さんは「仏の教えにも殺すなかれ、殺されるなかれとあります」と応じた。日本の美徳が世界を救う鍵になっていくのかもしれませんね。

iPS細胞の臨床応用を認めた指針まとまる!

さまざまな臓器や組織の細胞に変化でき、再生医療の切り札として期待されるヒトiPS細胞(新型万能細胞)を、治療に使えるようにする厚生労働省の臨床研究指針が29日、まとまった。
iPS細胞の臨床応用を認めた指針は世界初。11月1日に施行される。
京都大の山中伸弥教授らが2007年に皮膚細胞から作製に成功したiPS細胞は、もう一つの万能細胞であるES細胞(胚(はい)性幹細胞)と違って生命の萌芽(ほうが)である受精卵を壊さずに作製できる。このため倫理上の問題は少ないが、発展途上の技術だけに、ES細胞ほど性質が一定しないなど、課題も多い。
そこで指針では「安全性や倫理性の確保に盤石の体制の構築が必要」とし、常に新しい技術を取り入れて安全性を確認することや、患者に対し積極的に正しい知識を伝えること、患者団体の意見にも配慮することなどを規定。技術の進歩が非常に速いため、必要に応じて指針の見直しを行うとしている。
いよいよiPS細胞を臨床に応用する段階まで来たという事ですね。患者さんに正しい知識を提供しながら常に安全性を考慮しながら臨床で使える技術に高めていって欲しいですね。

負けられない気持ちがチームを一つにした!

母国開催の開幕戦。「負けられない気持ちがチームを一つにした」と木村が声を弾ませた。2セットを落として迎えた第3セットで、高さのある栗原とブロックに強い迫田を本格投入。これで悪い流れを断ち切ると、最後は本来の動きを取り戻した木村のバックアタックで逆転勝利。日本コートは歓喜に満ちた。
先に主導権を握ったのはポーランドだった。真鍋監督が就任以降、1勝6敗と大きく負け越している相手。立ち上がりの打ち合いで劣り、決定率の悪かった日本は「ブロックで得点を奪いに行こう」(真鍋監督)と、作戦を変更。さらに今大会に向け新たに習得した速いトスからのバックアタックも効果的に用いた。
途中出場の迫田は「バックアタックを必ず決めて流れを変える」と意気込んだ通りに、後衛からスピード感あふれる強打を放ち、故障から復帰した栗原もフェイントなどの小技で援護。相手の乱れたブロックをついて木村が躍動し、流れを引き寄せた。8月のワールドGPで最多得点者に輝いた木村も含め、「夏場より全員が(バックアタックを)打てるようになっている」と真鍋監督は目を細めた。
最終セット。木村のトスから14点目を打ち抜いた栗原は「みんながフォローに入ってくれるのが見えた」とチームの成長を実感した。逆転で初戦を制した日本は、1978年大会以来の表彰台へ一気に駆け上がる。幸先の良いスタートになりましたね。是非表彰台の一番上を目指して頑張って下さい。

2010年10月29日金曜日

ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003

「ワインは土地を飲むんですよ」。山形県上山市の丘陵にある15ヘクタール(東京ドーム3個分)のブドウ畑で、日本人女性で初めてというワインの醸造栽培責任者は静かに語った。どこにでもいるような穏やかで気品のある主婦だが、ワインを語る口調は真剣そのもの。12月まで続く仕込みの作業に汗を流している。
ブドウ畑は、硫黄泉で有名な蔵王連峰の麓(ふもと)にあった。山形が日本でも有数のワインの産地ということはあまり知られていない。県内産のブドウだけでつくるタケダワイナリーは1920年から続く老舗。その5代目社長を務めるのが、日本人女性初とされる醸造栽培責任者の岸平(きしだいら)典子さんだ。
醸造栽培責任者は、ブドウ畑の土地作りから栽培、ワインの醸造まで、すべての責任を負う。ワイナリーで醸造されるワインの味わいは、醸造栽培責任者の判断ひとつで決まる。
岸平さんは東京の大学に進学した後、ワインの研修のためフランスに渡り、国立のマコン・ダヴァイエ上級技術者コースに進んだ。
「日常会話はある程度分かったんですが、専門用語がダメ。板書もしてくれない。ある夜、フランス人の同級生が『これを写しなさい』ってノートを置いていってくれて助かりました」。4年間の研修を経て1992年に帰国し、本格的なワイン作りが始まる。父親で有名な醸造家の武田重信さん=現会長=の後継は、兄・伸一さんだった。ところが、不慮の事故が伸一さんの命を奪い、醸造を担当していた岸平さんが1人残された。
「やめようかなとも思いました。でも、ブドウが育つ時期で、『これをほっとけないだろう』という思いと、夫の『やるしかないんじゃないか』との励ましが背中を押してくれました」
醸造をめぐり、父親と対立したこともあった。
農家から仕入れたブドウを選別する際、傷ついたものをはじいていると、烈火のごとく父親が怒った。
「ブドウ農家に悪い」
傷ブドウを頭からかけられたが、自信と信念は曲げなかった。父親と自分の両方のやり方でワインを作り、2種類のワインができあがった。
「やはり私の方がおいしいワインになりました」
2005年に社長兼醸造栽培責任者に就任し、名実ともに「タケダワイナリー」の最高責任者になった。
その実力は、08年の洞爺湖サミットで「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003」が各国首脳をうならせたことでも実証済みで、年間30万本を生産している。
ワインは土のほかに、気温のメリハリが重要だ。山形は日本で最も寒暖の差が大きいとされ、その恩恵でおいしいワインができるという。山形も今年、記録的な猛暑に見舞われた。ワイン用のブドウの収穫も平年の8割に落ち込んだという。
ところで、今年のワインはいかがですか?「開花したときに雨が多くて受粉できない『花ぶるい』や、猛暑で高温障害もありましたが、それを乗り越えたブドウは味がいい。味わい深くなっていると思いますよ」
自然農法で農薬をほとんど使わないためか、虫が飛び交い、雑草が生えたブドウ畑で、岸平さんはそういってほほえんだ。ぶどうが最高の醸造人によって最高のワインにかわっていくんでしょうね。是非飲んでみたいですね。元気が湧いてきそうな感じですね。

地球外知的生命体探査

地球以外の星の知的生命体からの信号を求め、世界11か国の天文台や大学など17機関が、11月5日から、一斉に電波望遠鏡や高感度アンテナなどを宇宙の一か所に向ける、「地球外知的生命体探査(SETI)」を始める。
史上初の世界合同観測で、地球外生命を見つける可能性を高める。
SETIは1960年に米国で始まった。星などからの電波や光とは違うパターンの信号を長時間受信できれば、知的生命体からの信号である可能性が出てくる。77年に、米観測機関が、可能性がある電波を長時間観測したが、同じ電波は二度と観測されなかった。
今回、兵庫県立西はりま天文台(佐用町)の鳴沢真也・主任研究員の呼びかけで、国内最大級の直径32メートルのパラボラアンテナを持つ山口大のほか、米国や韓国、インド、イタリアなどの研究者らが参加。宇宙のスパンと知的生命体の文明存続のスパンがあまりにも違い過ぎますからどうでしょうかね。
知的生命体がもし存在しているとすればどんな形や心を持っているんでしょうかね。人類以上の存在と考えると何が違うんでしょうかね。興味は尽きないですね。痕跡が観測されると面白いですね。

第19回世界パズル選手権

ポーランド中部パプロトーニャで24日から28日まで第19回世界パズル選手権が行われ、山梨県富士河口湖町の会社員有松太郎さんが個人の部で優勝した。個人で日本人の優勝は初めてで、団体でも日本は2位となった。
個人では、神奈川県川崎市の会社員条秀彰さんが3位、東京都中野区の会社員岡本広さんが4位と、日本勢の活躍が目立った。団体の優勝は米国。
有松さんはこれまで2007年大会などの5位が最高。「今回は悔いのないように頑張ったので全力を出せた。優勝できてうれしい」と喜びを語った。
選手権は世界パズル連盟(アムステルダム)が主催し、27カ国から約100人が参加。日本から世界に広まった「数独」を発展させたような数学的パズルなどに挑んだ。
日本パズル連盟の西尾徹也・代表理事によると、年々世界の水準が上がっている。同理事は「個人で初めてチャンピオンになることができてうれしい。有松さんは落ち着いていた」と総括した。日本人としての初の快挙おめでとうございます。

甘草を水耕栽培する技術を開発

鹿島は28日、独立行政法人医薬基盤研究所、千葉大学と漢方薬の原料に広く使われる「甘草(かんぞう)」を水耕栽培する技術を開発したと発表した。甘草は現在国内使用量のすべてを中国産など輸入に依存している。野生植物保護などの理由で中国は2000年から採取を制限しており、国内の植物工場で栽培できるようになれば原料の安定調達につながる。
鹿島は野菜より付加価値が高い薬用植物の人工栽培の実現で、植物工場の建設・運営事業の拡大を狙う。1~2年後をめどに甘草の水耕栽培工場を実用化し、医薬品会社などに売り込む。
甘草は甘味料や化粧品原料にも使われ、ゴボウのように地中に伸びた太い根に、抗炎症作用などの薬効成分を蓄える。収穫できる大きさになるまで畑作で4年程度かかるところを、水耕栽培では1~1年半に短縮したという。
通常の水耕栽培では根を太らせるのが難しいが、日照時間や気温などの生育条件を調整して克服した。苗は医薬基盤研が保有する一般的な野生の甘草より薬効成分の多い優良株を使い、量産に向けてクローン苗をつくる増殖法も開発した。
甘草の国内使用量は約1680トン(08年度)。うち中国産が7割近くを占める。
是非他国に依存せずに生産できる方法を多くの分野で増やしていって欲しいですね。

2010年10月28日木曜日

初の10代女流3冠誕生

第32期霧島酒造杯女流王将戦で清水市代女流王将を下し、10代で初めて女流三冠となった里見香奈女流名人。三番勝負という短期決戦をカド番で迎えながら、最終局決着に持ち込んでの大逆転。初の10代女流3冠誕生はドラマチックな展開となった。
「初戦を落とし、メールや電話で励ましてくれた人たちのためにも悔いのないよう戦いたいと思っていました」
白のパンツスーツに身を包み、時折、笑顔を見せながら丁寧に報道陣の質問に応じる姿は、とても「18歳7カ月」という年齢を感じさせない落ち着きぶりだ。
今春、高校を卒業したばかり。大学には行かず、故郷・島根県出雲市で暮らしている。将棋の勉強は棋譜並べやインターネット対局、詰め将棋などが中心で、実戦の経験はまだまだ少ない。対局で東京、大阪に遠征するときも、これまでは深夜バス。最近ではようやく、「飛行機や新幹線、夜行寝台列車が多くなりました」とにっこり。
今回、女流3冠になったものの、来月2日には黒星スタートでカド番に追い込まれている倉敷藤花戦三番勝負の第2局が迫っている。
「あまり気を抜かないで目の前の藤花に集中したい」と最後は、ぐっと気持ちを引き締めていた。将棋界にも若い力が芽生えてきたようですね。

輝かしい日本と世界のために!!

若年層で増加傾向にある子宮頸(けい)がんのリスクを軽減しようと、富山県上市町は十月から中学生の女子生徒を対象に、県内で初めて予防ワクチンの接種費用に助成を始めた。立山町も年内に始める方針だ。子宮頸がんを早期予防する先駆け的な取り組みとして注目される。
上市中学校で十四日、下校前の終学活の時間に、ワクチン接種の助成について書かれたプリントが配られた。担任の先生が「保護者の方に渡してください」と語り、予防接種の利用と子宮頸がんへの理解を求めた。上市町は、一回の接種につき一万円を補助する。このような記事が新聞の紙面に多く掲載されている。
そして、すでに日本全国の自治体で公費摂取が徐々に可決され、摂取を考えている方がたくさんいます。確かにワクチン接種で癌のリスクが減らせるのですから耳障りの良い話ではあります。しかし思わぬ落とし穴が潜んでいるようです。
まず認識しなければならない点は「子宮頸がんウィルスは性行為のみで感染」するという点です。
 子宮頚がんとは、100パーセントHPV(ヒトパピローマウイルス)というウィルスの感染によって起こるとされています。ほとんど、性交渉によって人から人へと感染するものです。
性交渉のない女性にはHPVはありません。性行為のある女性なら、誰にでもある、ごくありふれたウィルスです。発がん性のHPVに感染しても90%は自然に消えていくそうです。
ですから性交渉等ないはずの中学生に接種してどうするんですかという事です。
また癌細胞は体温が35.5度から増殖が始まるそうです。最近の女性は平均的に低体温です。低体温は免疫を弱くします。肌を露出する服装も関係するでしょう。
体温が36度を下らないよう、常に身体を温めて免疫を強くすることで、たとえ癌が発症したとしても、負けない体力を作っていくことです。子どもの体温に注意をしてあげるだけで十分対処できるでしょう。これは結婚後の女性に対しても言える事です。
また子宮頸がんを発症する年齢が若年化してきているとも聞きますが潜伏期間が5〜10年と合わせて考えると青少年の性交渉が確実に増えているという裏付けにもなります。逆考えると、このワクチンは青少年の性行為を助長しかねない危険性を秘めているという事です。
次の問題は子宮頸がんを無くすためにも有効なワクチンの接種は考慮されるべきです。しかし、医薬品メーカー自身がその効能を十分でないと認めていて、尚且つ免疫が生涯にわたり有効でないとも言われているようです。
子宮頸がんワクチン「サーバリックス」(英国製薬会社グラクソ・スミスクライン社製)にはアジュバンドという免疫増強剤が添加されており、アジュバンドは去勢・避妊薬であり人間に与えると一切妊娠ができなくなる完全永久不妊症となる「劇薬」指定の大変危険なものです。
ですから一歩間違えたら妊娠できない体になる可能性が否定できないという点です。
現在、このワクチンは世界100カ国以上で摂取されており、世界中の女性が出産不能の危機にさらされています。また、ワクチン接種が数多く行われている海外で、接種を原因とする死亡例につき、何件も報告があります。

 ですから改善すべきは、性教育に名を借りた「性交教育」を改めようとしない学校教育にもあります。今、20~30代の女性に多く見られます。癌は発症までに5~10年を要します。発症者はさかのぼって10代で性行為を行った女性達です。
学校で性器、性交教育を受けて性の自由化の中で育ってきたのです。これまで子宮頸がんが特別に取り上げられたことはありませんでした。しかし、世界で性の自由化が謳われて30年。ワクチン摂取が問題でなく、若年からの早すぎる性交渉が問題です。
ワクチンを接種する以上に結婚までは純潔を守り結婚後は貞操を守る事が一番の予防方法です。それなのに、なぜマスコミをあげて多くの自治体が公費接収に動いているんでしょうかね。そこにはジェンダーフリーや男女共同参画推進派の動きがあるようです。
これを推進しているのは、「新日本婦人の会」(共産党系の団体)、創価学会・公明党、野田聖子を中心とする自民党婦人部、そして民主党です。長妻厚労大臣が進めています。仁木博文代議士(民主党、徳島県)が特に推進しています。
 民主党、自民党ともマニュフェストに「予防接種すれば、子宮頸がんにはかからず、誰とでも性交渉をしても大丈夫」として、推進を載せています。
女性の性の自由、自由な性交渉を推進するジェンダーフリーや男女共同参画推進派の動きと連動したものです。公費を使ったワクチン接種強要は、女性を不妊症にさせ民族根絶やしにする国家的組織犯罪となります。日本や世界の輝かしい未来を考えて心ある方々は真実を見つめてみて下さい。そして実際に調べてみて下さい。そして真実を多くの人に伝えて欲しい気がします。多くの方々は表面ばかりを見つめ中身に何があるのか分かっていなからです。

仙台を変え、東北一帯にフィーバーを巻き起こす!

楽天は27日、新監督として前阪神シニアディレクターの星野仙一氏(63)の就任を発表し、仙台市内のホテルで会見を開いた。星野監督は仙台だけでなく、東北全体を熱くさせることを宣言。杜(もり)の都で「復活」する闘将の初仕事は、28日のドラフト会議。競合覚悟の1位指名で運命の抽選クジを引く。背番号は中日、阪神時代と同じ「77」、年俸1億5千万円(推定)の1年契約。
気温10度前後の寒さも関係ない。関西から場所を移し、10年ぶりに足を踏み入れた杜の都で、闘将のハートが再び燃える。熱い情熱を楽天に注入し、仙台を変え、東北一帯にフィーバーを巻き起こす。星野新監督が堂々の所信表明だ。
「杜の都を熱くさせてやろうという思いで仙台空港に着いて、心新たに自分自身を叱咤(しった)激励しました。東北を熱くする思いで、それが私の仕事であろうと考えています」
03年に阪神を優勝に導き、関西全体を熱く盛り上げた。その再現を果たす。三木谷会長からも「もっともっと東北を、仙台を熱くしてくれ。楽天らしくしてくれ、イーグルスらしくしてくれと熱い言葉を頂きまして」という。
「イーグルスを東北の文化にしたいという思いで戦いたい。東北の、仙台の文化を体に染み込ませてチーム作りをしていきたい。本当にやりがいのあるチームで、オレの腕の見せどころだというのを色々な方面で出せれば」
成長過程のチームを強くさせてこそのロマン。再び幕を開ける戦いの人生。熱き夢追い人が、仙台に熱い風を吹かせる。是非楽天を優勝に導き仙台を東北を熱く燃えさせて欲しいですね。そして多くの優秀な新人が入る来期、プロ野球の再復興に東北楽天から火をつけて欲しいですね。

SRモーター

日本電産の永守重信社長は27日に東京で開いた2010年9月中間期の決算説明会で、レアアース(希土類)を全く使わないで済む次世代モーター「SRモーター」の供給を始めることを明らかにした。12年に重機向け、13年にはトラクター向けで量産に入る。産業用車両が中心だが、機能を改善して電気自動車用の開発もめざすとしている。
SRモーターは、レアアースが材料の永久磁石が不要という。ただ、振動や音が大きいため、まずは建設現場や農業で使われる産業用車両向けで実用化する。同社が8月に買収を発表した電機大手エマソン・エレクトリックのモーター部門の得意技術という。
レアアースは、モーターやエコカー用電池などに幅広く使われる。世界最大の産出国の中国が輸出制限に動いており、価格高騰や調達自体が難しくなるとの予想もある。 是非レアアース(希土類)を使わない次世代の電気自動車向けのモーターの実用化を早く進めて欲しいですね。

2010年10月27日水曜日

ポンド・エ・トッティ

3月に閉校した高知県立大栃高(高知県香美市物部町大栃)の生徒が残したユズ菓子のレシピを基に作ったパウンドケーキの専門店が30日、同校近くに開店する。
同市物部町は全国有数のユズ生産地。「高校の足跡を残したい」という生徒の思いを受け止め、地元の物部町婦人会が準備を進めてきた。メンバーは「若者の熱意が生んだレシピを、過疎に悩む物部を活性化する目玉に」と意気込む。
店名は、生徒が作った同校のキャラクター「トッティ」から取った「ポンド・エ・トッティ」。市の施設「奥物部ふるさと市」の空き店舗を借り、市の助成を受けて出店する。
閉校が決まっていた2007年12月、同校の家庭クラブの生徒が、「大栃高校の名前を残しながら、お世話になった地元の人に恩返ししたい」と、特産のユズを使い、38種類の菓子や料理などの作り方を細かく記したレシピ集を作成した。
「生徒の思いを地域に根付かせよう」。レシピの存在を知った婦人会が、昨年3月から同校に通い、生徒から作り方を学んだ。数種類のお菓子を地域のイベントで販売。特に好評だったパウンドケーキに特化した店を出すことにし、酸っぱくなりすぎないように試行錯誤を重ねた。
物部町は、ユズ果実の出荷量が日本一。メンバーは農家が多く、材料のユズは自家栽培分を持ち寄った。果汁とユズ酢、すり下ろした表皮が入り、風味豊かに。小麦粉、バターは良質な北海道産、砂糖は鹿児島・種子島産と本格的。店内で焼き、中まで生地がぎっしり詰まり、しっとりした食感が楽しめる。
メンバーはすべてボランティア。店長の岡本伸子さんは「高齢化が進む町を元気にしたい。若い人が戻り、店を継いでくれれば最高」と語る。家庭クラブ最後の部長だった山崎和成さん(同市香北町太郎丸)は、高知学園短大で栄養学を学んでおり、「地域の食材を使った活性化が夢だったので、レシピが商品になって感謝している。将来は料理人になって、物部で店を出したい」と喜ぶ。
まるまる1個の「ミディアム」が700円、小切りは200円。カボチャ(ユズと同価)、チョコレート(800円、小切り230円)、ブランデー(ミディアムのみ1000円)の4種類。緑茶などの新商品も開発中という。営業は金〜月曜の午前10時〜午後4時。11月は火曜と祝日も開く。
生徒さんたちの地元を思う想いが具体的な形となって地元の復興に一役買うようになると良いですね。そして若者が戻ってくると良いですね。

タバコのニコチン量などを調節する遺伝子

奈良先端科学技術大学院大学の橋本隆教授、庄司翼助教らは植物のタバコのニコチン量などを調節する遺伝子を突き止めた。品種改良の効率化や低毒性のたばこ開発などに役立つ。薬用植物でよく似た遺伝子も見つかっており、薬剤の安価な生産にも貢献できる可能性がある。成果は米植物専門誌プラント・セル(電子版)に掲載された。
タバコは害虫に葉を食べられると、その情報が根に伝わり、虫が嫌う化合物のニコチンを作り、ニコチンは葉に運ばれてたまる。ニコチン作りや運搬にかかわる遺伝子は10個以上見つかっているが、全体を制御する遺伝子は未解明だった。
研究チームは葉にニコチンがあまり蓄積しない品種を調べ「NIC2」と呼ばれる遺伝子を見つけた。根の培養実験でこの遺伝子量を抑えると他のニコチン関連遺伝子も抑制され、ほとんどニコチンができなくなった。過剰に働かせるとニコチン合成量は増えた。低ニコチンタバコの開発などに役立ちそうだ。
抗がん剤に使われる化合物を作るニチニチソウでも、NIC2とよく似た遺伝子が見つかっている。薬用植物でこうした遺伝子を調節して化合物の合成量を増やせれば、薬剤の安価な生産につながるとみている。
たばこは大幅な値上げのあおりを受けて消費が落ち込んでいるようですが薬剤関係の安価な生産の方面に実用化せれていくと良いのかもしれませんね。

二重の喜び!!

政府は26日、10年度の文化勲章受章者7人と文化功労者17人を決定した。鈴木章氏と根岸英一氏は文化功労者にも選ばれた。
受章が決まった北海道大名誉教授の鈴木章さん(80)と米パデュー大特別教授根岸英一さん(75)を知る県内の関係者からも、ノーベル化学賞の発表からほどない吉報に、再び祝福の声が上がった。
鈴木さんが1995年から7年間在籍した倉敷芸術科学大(倉敷市連島町西之浦)では、30、31両日の学園祭で、鈴木さんが研究室で使用していたいすと座布団を展示する準備を進めていただけに、「喜びも2倍。これを機に多くの人に大学を訪れてもらい、理科に興味を持つ子どもが増えてくれれば」と期待が膨らんだ。
いすは、高さ約1メートル、幅60センチ。鈴木さんが著書を執筆する際に座っていたといい、「捨てるに捨てられない」と大学側が座布団と共に研究室隣の書庫に保管していた。当時、研究室で机を並べていた生命科学部の奥本寛教授は「執筆中は真剣な表情でしたが、お孫さんの話をすると、ほほ笑んでおられた」と振り返る。
学園祭では同大5号館2階実験室で、著書や論文と一緒に展示し、来場者に自由に腰掛けてもらう。両日とも午前10時〜午後3時。
一方、大学生時代に恩師の紹介で根岸さんと出会い、約20年来の親交がある岡山大理学部の西原康師教授は「喜びが重なります」と声を弾ませた。
西原教授によると、根岸さんは、来年3月下旬に開かれる日本化学会年会に合わせて帰国する予定で、その際、岡山でも講演をしてもらう内諾を得ているという。西原教授は「岡山の皆さんと一緒に、一連の受賞をお祝いしたい」としている。
文化勲章授与式は11月3日に皇居で、文化功労者顕彰式は同4日に東京都内のホテルで行われる。文化勲章受章者7人の主な業績は次の通り。
◆文化勲章受章者

▼有馬朗人氏(ありま・あきと)80歳。東京大名誉教授、元文相。原子核物理学の分野で、原子核の芯の偏極を表す配位混合で電磁モーメントを説明する理論を確立。文相、科学技術庁長官、東京大学長、理化学研究所理事長などを歴任し、学問の発展及び学術振興に貢献した。東京都。

▼安藤忠雄氏(あんどう・ただお)69歳。建築家。環境との調和を目指す建築作品を数々発表し、現代建築の分野でめざましい実績を上げた。また阪神大震災の復興支援、植樹運動を通して自然環境の再生を目指す「瀬戸内オリーブ基金」の設立など、社会活動にも参加している。大阪府。

▼鈴木章氏(すずき・あきら)80歳。北海道大名誉教授。有機合成化学の分野で、有機ホウ素化合物を用いた反応を開発。パラジウム触媒によるクロスカップリングでホウ素を使った「鈴木カップリング」は医薬品や液晶材料の製造などの基盤技術としても高く評価された。ノーベル化学賞受賞。北海道。

▼蜷川幸雄氏(にながわ・ゆきお)75歳。演出家。身体を駆使した躍動感あふれる演出で演劇界に新風を吹き込み、国内外で高い評価を得た。現在もシェークスピア全作品の上演に取り組むなど、演出家として他の追随を許さない存在となるとともに、後進の育成にも貢献、近年は高齢者のみの劇団も創設した。東京都。

▼根岸英一氏(ねぎし・えいいち)75歳。米パデュー大特別教授。有機合成化学の分野でパラジウム触媒によるクロスカップリングで有機金属化合物を用いて研究展開。亜鉛を使って反応の安定性と効率性を高めた「根岸カップリング」などで優れた業績を上げた。ノーベル化学賞受賞。米インディアナ州。

▼三宅一生氏(みやけ・いっせい、本名・かずなる)72歳。服飾デザイナー。「一枚の布」という和服に代表される東洋文化に根ざした画期的な衣服の概念と最先端技術の応用で、機能と汎用性を兼ね備えた衣服を創造し続ける。縫製を全く必要としない「A‐POC(エイポック)」は代表作。東京都。

▼脇田晴子氏(わきた・はるこ)76歳。石川県立歴史博物館長。日本中世史の分野で、中世日本に自治都市的な性格を見いだすとともに、歴史の中で女性を浮き彫りにするなど商業史、都市史、女性史など広範にわたり業績を上げた。また、石見銀山(島根県)の07年のユネスコ世界遺産登録にも尽力した。京都府。

みちびき

宇宙航空研究開発機構は26日、米国の全地球測位システム(GPS)の補完などを目指し打ち上げた準天頂衛星1号機「みちびき」について、現行のカーナビゲーションで使われる測位信号など、搭載した6種類の全信号で送受信に成功したと発表した。
みちびきは9月11日、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、同月下旬に目標軌道に入った。
宇宙機構によると、太陽電池パドルやエンジン推力に問題はなく、測位信号の送受信もすべて成功。今後は信号に軌道での位置や時刻などの情報を入れる試験を進め、12月中旬以降に正確さを調べる最終的な技術試験に入る。
企業などの利用者向けの運用は、早ければ来年3月中旬にも始まる見通しという。一歩前進といった所でしょうかね。是非次期衛星の打ち上げに弾みがつくと良いですね。

2010年10月26日火曜日

全国で初めてのミカンからエタノールを製造する施設

ミカンの搾りかすからバイオエタノール燃料を製造する実証プラントの完成式が25日、松山市安城寺町の飲料製造会社「えひめ飲料」の工場で行われ、愛媛県の加戸守行知事ら関係者がプラント前でテープカットを行った。
県が愛媛大やえひめ飲料などと共同で技術開発に取り組んでおり、工場の敷地内に高さ18メートルの発酵槽や蒸留棟などを建設した。ミカンの搾りかすから作る脱汁液100立方メートルから5キロ・リットルのエタノールが製造できるよう設計。自動車燃料として5キロ・リットルのエタノールを使用すると、同量のガソリン使用に比べて6・4トンの二酸化炭素が削減できるという。
ミカンからエタノールを製造する施設は全国で初めてで、来月中旬から来年2月末まで製造実験を行う。県は製造されたエタノールを併設のボイラーで燃焼して性能を確認し、県公用車の燃料や化粧品の原料として利用することも検討するとしている。良質なエタノールが生成されると良いですね。

レアアースの効率的なリサイクルにつながる技術を開発

ハイブリッド車やハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)の効率的なリサイクルにつながる技術を、東京大生産技術研究所のチームが開発し、26日発表した。レアアースは、世界の生産量の9割以上を握る中国の輸出制限などで価格が高騰。将来の安定供給が不安視されており、リサイクル技術の確立が急務だ。
チームは、コンピューターのハードディスクドライブやハイブリッド車のモーターに使われている高性能磁石「ネオジム磁石」に注目した。これらの多くは現在廃棄処分されているが、磁石に含まれる2種類のレアアース「ネオジム」と「ジスプロシウム」を、高温状態での化学反応を利用して狙い通り回収する新技術を開発した。
ネオジム磁石を含む合金を高温の塩化マグネシウムの液体に浸すと、合金中のレアアースが溶け出し、鉄やホウ素など不要な物質を分離できた。さらにレアアースが溶けた液体を、約1000度の真空下で蒸留すると、ネオジムとジスプロシウムが回収できた。これにより、合金中のレアアースの8割以上を回収できたという。
従来研究されていたリサイクル法は、有害な廃液が出たり、レアアースの回収率が低く処理時間も長いという課題があった。今回の方法は、有害な廃棄物が出ず、鉄やアルミニウムなど他の金属を含む製品スクラップからも回収が容易だ。
チームの岡部徹・同研究所教授(材料化学)は「基礎研究レベルだが、環境調和型の新しいリサイクル技術の一つになりうる。国内に製品の形で蓄積されているレアアースを有効活用することは、資源セキュリティー上も重要だ」と話す。実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。そして国内の製品に蓄積されているレアアースを循環して使い続けられる技術を確立して欲しいですね。

「温泉塩」の商品化

佐賀大学と熊本県芦北町は25日、温泉海水を活用した新しい食用塩の共同研究に向けて契約書を締結した。佐賀大が製塩方法を指導、成分分析などをサポートし、「温泉塩」の商品化を目指す。
芦北町は特産品開発の一環で2007年度から、食用塩づくりを模索。不知火海に面した御立岬(おたちみさき)公園の地下1千メートルからくみ上げ、温泉センターの泉源としても活用している温泉海水を原料に試作を進めており、佐賀大の特許技術に着目して協力を申し入れた。
佐賀大は、ミネラル成分を多く含む塩を濃縮海水から天日や低温加熱で精製する方法や、結晶の形をコントロールして味を整える独自の技術を確立している。そうした技術指導に加え、温泉海水の詳しい成分分析や、試作品と市販品との比較試験などを実施する。
佐賀大であった締結式で芦北町の竹崎一成町長は「健康づくりにも寄与できる成果を結実させ、地域振興につなげたい」、佛淵孝夫学長は「手塩にかけた仕事で名産品を」とそれぞれ語った。
研究期間は当面、来年3月まで。担当する佐賀大学総合分析実験センターの池田技術専門員は「温泉センターの廃熱を活用するなど、コストや環境負荷がかからない工夫をしていきたい」と話す。 佐賀大の特許技術を活用して健康に良い「温泉塩」を商品化して地域の振興につなげて欲しいですね。

陽寶劔と陰寶劔

奈良市の東大寺で、明治時代に大仏殿内から見つかった金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)2本が、約1250年にわたって行方がわからなかった正倉院宝物の大刀「陽寶劔(ようのほうけん)」「陰寶劔(いんのほうけん)」だったことがわかり、同寺と元興寺文化財研究所が25日、発表した。
同研究所のエックス線調査で、大刀2本から「陽劔(ようのけん)」「陰劔(いんのけん)」と象眼された銘が見つかった。
「陽寶劔」「陰寶劔」は聖武天皇の遺愛品で、正倉院宝物の目録「国家珍宝帳」に記載されている。光明皇后が大仏に献納し、正倉院にいったん納められたが、外へ持ち出したことを示す「除物(じょもつ)」となり、その後存在が確認されていなかった。大刀は1907〜08年の大仏殿の修理に伴い、大仏の足元の蓮華(れんげ)座の周囲から出土していた。正倉院展が開かれているこの時期に1250年の時空を越えて確認されて良かったですね。
当時正倉院に収めた聖武天皇の遺品を「除物(じょもつ)」にして持ち出せたのは、献納した本人の光明皇后ただ1人。大刀が正倉院から出された759年12月は光明皇后が世を去る半年前で、皇后は死を前に何を願って夫の遺愛の大刀を大仏の下に埋めたのか。
「大仏殿が未来永劫(えいごう)安泰であるように願い、地鎮のために埋めた」とするのは森郁夫・帝塚山大名誉教授(歴史考古学)。
奈良国立博物館の西山厚・学芸部長(仏教史)は、正倉院の別の除物で、聖武天皇と光明皇后の結納品「封箱(ふうのはこ)」に着目する。陰・陽寶劔と同じ日に正倉院から出したと記録され、大刀が埋納されたころ、光明皇后が発願した法華寺でも地鎮祭があったと伝わることから、「国分寺、国分尼寺の代表である東大寺と法華寺の安寧こそが国家の安寧。特別な霊力を秘めた刀を東大寺の鎮壇具(ちんだんぐ)にし、女性として特別な封箱は法華寺の鎮壇具にしたのでは」と推測している。様々な事が推測できるでしょうが天皇家をはじめ多くの方々の未来永劫にわたる国歌の安泰の祈りの中に今の日本はあるんでしょうね。自信と誇りを持ちたいものですね。

2010年10月25日月曜日

岩石質の微粒子が約800個見つかった!?

宇宙航空研究開発機構は25日、小惑星探査機「はやぶさ」の回収カプセル内から、岩石質の微粒子が約800個見つかったと発表した。数はさらに増える見通しで、宇宙機構は小惑星「イトカワ」の砂の可能性もあるとみて、組成などを詳細に分析する。
宇宙機構は7月からカプセル内の試料採取を開始。特殊なヘラでカプセル内の微粒子をかき集め、直径1〜10ミクロン(0.001〜0.01ミリ)まで観察できる電子顕微鏡を使って内部を調べている。
調査の結果、ヘラのかけらなどを除き、微粒子が約800個見つかった。微粒子は岩石質で、マグネシウムなどの元素が含まれているという。800個もあれば、その中に「イトカワ」の砂が含まれる確率は高くなりますね。詳細な分析の結果を心待ちにしましょう。

病気の状態を細胞レベルで再現することに成功

免疫がうまく働かない難病「クリオピリン関連周期性発熱症候群」(CAPS)の患者の皮膚細胞から、iPS細胞(新型万能細胞)を作って病気の状態を細胞レベルで再現することに、京都大iPS細胞研究所の中畑龍俊教授らが成功した。
国内の患者数は推定50人という極めてまれな病気で研究が遅れていたが、iPS細胞を活用すれば、治療法の開発などにつながりそうだ。
CAPSは、乳幼児期から発熱を繰り返し、関節が膨れあがって歩行困難になる病気。細菌の感染を感知する遺伝子の突然変異が原因で、炎症を起こす物質が体内で大量に作られて発症する。炎症を抑える薬が最近米国で開発されたが、毎日注射する必要があり、国内では未承認だ。まだまだ原因がはっきりしない難病で苦しんでおられる方が多いでしょうからiPS細胞を活用して発病のメカニズムから治療の開発が進んでいくと良いですね。

日本は世界に誇る長寿企業の国

韓国の中央銀行「韓国銀行」による、世界の長寿企業に関する調査報告

世界で創業200年以上の企業は5586社(計41カ国)で、このうち半分以上の3146社が日本に集中。ドイツ837社、オランダ222社、フランス196社。

ちなみに創業1000年以上の企業は日本にしかなく、創業1000年以上の企業は6社、500年以上が32社、200年以上3146社、100年以上では5万社余りと、世界でも類を見ない長寿企業国家だったようです。


☆創業1000年以上の老舗企業(2010年現在)

創業(西暦) 創業年数 企業名 分野 県市 備考

589年 1421年 金剛組 建築 大阪府大阪市
718年 1292年 法師(善吾桜) 旅館 石川県小松市
793年 1217年 虎屋黒川 和菓子 京都府京都市
889年 1121年 (株)田中伊雅仏具店 仏具 京都府京都市
971年 1039年 平井常栄堂 医薬品 京都府京都市
1000年 1010年 一和 和菓子 京都府京都市

☆以下、名前が全国区の老舗企業

1521年 489年 剣菱酒造(株) 酒造 兵庫県神戸市
1586年 424年 松井建設 建設 東京都中央区 上場
1590年 420年 住友金属鉱山 非鉄金属 東京都港区 上場
1602年 408年 養命酒製造 薬酒 東京都渋谷区 上場
1610年 400年 竹中工務店 建設 大阪府大阪市
1611年 399年 松坂屋 百貨店 愛知県名古屋市 上場
1615年 395年 丸栄 百貨店 愛知県名古屋市 上場
1630年 380年 キッコーマン 食料品 千葉県野田市 上場
1634年 376年 両口屋是清 菓子 愛知県名古屋市
1637年 373年 月桂冠 酒造 京都府京都市

日本企業の長寿の秘訣・理由について、調査報告書は
「本業重視」
「信頼経営」
「透徹した職人精神」
「血縁を越えた後継者選び」
「保守的な企業運用」
「外国からの侵略が少なかった」
「職人を尊重する社会的雰囲気」
など挙げています。

いずれにしても日本は世界に誇る長寿企業の国だということです。

それだけのDNAが私たちに受け継がれていると言うことです。
日本人としての自覚と誇りを持って、未来の日本を作っていきましょう!! 
誇っても良い内容ですね。是非頑張っていきましょう!

大学生社長ガンバレ!

アニメや漫画キャラクターを活用した「萌(も)えビジネス」に、1人のオタク大学生が参入した。埼玉県久喜市栗橋東の若林福成さん(19)。9月に合同会社「福成」を設立、「大学生社長」として奮闘している。社員は社長だけ、自宅がオフィスという裸一貫からの出発。それでも「萌えで日本を元気にしたい」と、夢の大きさは誰にも負けない。
若林さんは高校3年の時、鉄道制服フィギュア・鉄道むすめの「栗橋みなみ」を活用した地域振興を提案。栗橋商工会と連携し、スタンプラリーや関連グッズの販売、声優を招いた夏祭りなどを実現させた。
若い力で企画を形にしてきた若林さんだが、「大人と交渉する中で、大学生という身分に限界を感じた」という。まちおこしを通して大勢の商売人とかかわり、「お客さん相手の仕事に魅力を感じた」のも起業を促した。昨秋から準備を始め、行政書士の助言から1人で設立できる合同会社を選択。貯金を崩して資本金10万円を捻出(ねんしゅつ)し、9月1日に念願を果たした。
業務内容はキャラクター商品の開発やイベントの運営が中心。既に具体化している事業もある。鷲宮商工会青年部が11月28日に主催するオタク向けの婚活イベント「オタ婚活」では企画段階から携わっている。
今後は野菜の販売や農業代行も手掛ける予定。「深谷のネギや吉見のイチゴなど、埼玉は農業が盛ん。農産物の包装にかわいいキャラを使って話題を集め、相乗効果を生み出したい」。肝心のキャラは関西在住のイラストレーターに依頼。県内の「道の駅」を営業に回るほか、さいたま市内の障害者施設からもイメージキャラ製作の打診を受けているという。
ただ、学業との両立は予想以上に大変らしく、「睡眠時間が3時間に減った」と目をこする。そんな若林さんを支えるのが、無報酬で協力する5人の仲間だ。「自分のやりたいことに合致していた」と話すのは、会社のホームページを運営する山梨県都留市の大学生村木伊織さん。北海道の大学院へ進学が決まっているが、「大学院を出たら正式に入社したい。そのためにも会社を存続させなければ」と力を込める。
実際、経営は厳しい。現在のところ売り上げはゼロ。無給で働いても、法人税など運営費だけで年間40万円近くかかる。周囲からは「失敗して借金したらどうする?」と心配する声も。だが、若林さんは「自分が楽しみ、周りを楽しませることができれば、結果はついてくる」と楽観的だ。
周囲から地域、全国へと活動の場を広げていきたいと語る若林さん。目指すは萌え文化の格差是正という。「秋葉原に行かないとできない体験を、地方でも味わえるようにする。それが自分にできる日本の活性化です」
合同会社「福成」のホームページは(http://fukunari.web.fc.2.com)
大学を出て企業に就職、これも人生でしょうが自分のやってみたい事や夢を実現するために起業する若者が増えていくと良いですね。是非頑張って日本をアニメで活性化していって下さい。

日本人のゲノム解読

日本人のゲノム(全遺伝情報)を理化学研究所のチームが高精度に解読し、24日付米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に発表した。日本人の個人ゲノムの解読結果が発表されるのは初めて。患者の個性に合わせたオーダーメード医療や日本人のための病気の研究につながると期待される。
理研チームは、超高速でDNAの塩基配列を読み解くことができる次世代シークエンサー(解析装置)を使って、典型的な日本人男性のゲノムを昨年1月から約5カ月かけて解読。2003年に国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムの配列や欧米、アフリカ、中国、韓国人のデータと比較した。
その結果、約30億対の塩基配列のうち、99%以上が国際プロジェクトのヒトゲノムの配列と一致したが、既存データにない約300万対の塩基配列が新たに見つかった。また、従来知られていなかった塩基の個人差が約40万個あった。
ゲノムは究極の個人情報といわれ、近い将来、解読費用は10万円程度まで下がると予想される。日本人のゲノム特性を見いだすには最低でも数十人分のデータが必要という。
角田達彦・理研ゲノム医科学研究センターチームリーダーは「病気のなりやすさを知るには、研究が相当進まないといけない。情報保護の体制も未整備だ。興味本位で個人のゲノムを解読しない方がよい」と話している。
日本人の起源を知るヒントにもなるんでしょうかね?我々が実際に利用する事はないでしょうが様々な研究の発展につながっていくと良いかもしれませんね。

2010年10月24日日曜日

僕たちが元気のない今の日本を支えていく!

機械や農芸、商業などを学ぶ高校生らが日頃の成果を発表する「府産業教育フェア」(実行委主催)が23日、大阪市港区の複合ビル・オーク200で始まった。ロボットの実演や生花販売などがあり、親子連れら約5200人が楽しんだ。
約50校が参加。開会式では、府立西野田工科高の井戸木慎也さん(3年)が「日本の産業をリードしてきた先輩のように、僕たちが元気のない今の日本を支えていくことができれば」とあいさつした。
各校がブースに分かれ、府立農芸高は、生徒らが栽培したパンジー(50円)や堆肥(たいひ)(300円)などを販売。府立城東工科高は、生徒が二足歩行するロボットを実演し、子どもたちが見入っていた。
訪れた大阪市大正区の無職駄馬正美さんは「よりよいものを作ろうと努力する生徒の姿に感動した」と話していた。
ものづくりの良き伝統が確実に伝わって未来の日本を元気にする後輩がたくさん育っていくと良いですね。

女子硬式野球が熱い!

今、女子硬式野球が熱い。4月には59年ぶりに女子プロ野球が復活し、多くの観客が詰め掛けた。県内では国内初の大学女子硬式野球部の尚美学園大(埼玉県川越市)が、全国大会で優勝するなど奮闘中。「女子選手の活躍の場を広げたい」と生まれた同大女子硬式野球部が注目されている。
「元気な女子を集めて学校を元気にしたい。高校生が硬式野球と大学進学が両立できる環境の提供を」と2006年に発足した同大女子硬式野球部。プロ野球の埼玉西武ライオンズでプレーした新谷博監督、女子硬式野球のパイオニアで、選手からは〝神様〟と呼ばれる日本代表の新井純子ヘッドコーチ(星野高出)を招聘(しょうへい)してスタートを切った。
当初は同大に学生として入学した新井ヘッドコーチ兼選手と部員の計6人だった。関東春季リーグは助っ人を頼んでのオープン参加。夏の全日本選手権大会までに10人になり、7月に日本女子野球協会公認の「大学女子硬式野球部」が国内で初めて誕生した。現在は部員35人。今季は同部から6人の選手が日本代表に選ばれ、8月の女子ワールドカップ優勝の力になった。
4年生の細見綾香さんは高校時代は男子選手に交じって野球を続けていた。「甲子園を目指す男子を見ながら、心の片隅には試合に出たい気持ちがあった」と細見さん。入学して試合に出場し、「楽しい。実力ある指導者に教えてもらえ、プレーのコツも分かってきた」と笑顔を見せる。埼玉栄高女子硬式野球部出身の松野有沙さんは「高校3年生の大会が不完全燃焼だった。大学でも続けられる環境があって良かった」と喜んだ。
着々と実績を積み上げる同部。新井ヘッドコーチは、「今後は野球教室などをしながら、女子野球の土台づくりも考えている」と新たな段階も視野に入れる。女子野球の知名度は上がっているといえども受け皿はまだ少なく、ソフトボールなど他競技に転向を余儀なくされることも。「もっともっと広めたい」。大好きな野球を誰もが長く続けられるように。同部が発信基地となっての女子野球の隆盛に期待が膨らむ。是非頑張って欲しいですね。

完全復元伊能図全国巡回フロア展in金沢工業大学

江戸後期の測量家、伊能忠敬が日本各地を歩いて作製した地図の原寸大復元図を公開する「完全復元伊能図全国巡回フロア展in金沢工業大学」(金沢工大、北國新聞社主催)は23日、野々市町の同大体育館で開幕した。巨大な日本地図「伊能大図」が展開された会場には、家族連れや地図愛好家が続々と訪れ、測量に後半生をささげた忠敬の情熱を感じ取った。
「伊能大図」は、55歳だった忠敬が1800(寛政12)年から17年間をかけて日本各地を歩いて作製した地図。国内外の原図から作製した復元図が公開された。来場者は畳255枚分の日本列島図に網の目のように記された測量隊の足跡をたどり、歩測などで地図を作った偉業を学んだ。
会場には、忠敬に触発されて能登半島の地図を作った小網さん=富山市藤木、志賀町(旧富来町)出身=も訪れ、「海岸線を見ると測量の精密さが分かる」と大図に見入った。家族と一緒に忠敬の生涯を紹介するパネルを見て回った東藤さん(金沢市三馬小6年)は「地球一周の距離を歩くなんて本当にすごい」と感動を語った。
初日は伊能忠敬研究会名誉代表の渡辺氏らが講演し、明治期の測量やレーザー計測機器の展示コーナーも人気を集めた。開場式では、同フロア展開催委員長の鹿田正昭金沢工大教授、小牧和雄国交省国土地理院長らがテープカットした。最終日の24日は同研究会の河崎倫代県支部長ら4氏が子どもにも分かりやすく講演する。
55歳にして測量に出発した伊能忠敬、こういう人物が日本にいたという事自体誇らしいですね。そして今は忠敬以上に生きれる時代ですから戦後の日本を復興した原動力になった団塊の世代を中心にもう一度日本を復興させて欲しいですね。
是非お近く方は出掛けて忠敬の偉業を改めて忍んでみるのも良いかもしれませんね。なお地図上を歩くため靴下の着用が必要のようです。

さいたま市大宮盆栽美術館

「世界初の公立盆栽美術館」として、今年3月にオープンした「さいたま市大宮盆栽美術館」が好調だ。入館者は23日までに計4万8千人を超え、年間5万人の目標達成は目前。さいたま市は企画展の充実や、周辺の案内標識の改善で人気を定着させたい考えだ。
展示品は栃木県の民間美術館から総額5億円で購入した盆栽101点など。「千代の松」「日暮し」と名付けられ、評価額がそれぞれ1億円を超える五葉松の逸品もある。海外でも「BONSAI」の呼称は広まり、約40カ国から約800人の観光客が訪れた。
好調の理由を、同美術館は「所蔵品の5〜6割を常に展示しており、すべて一級品。生きた緑が癒やしになっているのでは」と分析。開館前は、盆栽の一部が変色、館長の辞任騒動が起きるなどトラブル続きだったが、「逆に知名度が高まった」と、“逆境”をはね返す格好にもなった。盆栽という文化は日本独特のものなんでしょうかね?日本文化を世界に発信する一翼を担って欲しいですね。国内外から多くの方々が訪ねてくると良いですね。

がんばって!! オラの大好きな日本!!

21日紋別市民会館で開催された第51回北海道神社庁神社関係者大会で記念講演としてテレビなどで活躍するタレント、ダニエル・カールさんが「がんばって!! オラの大好きな日本」をテーマに話した。アメリカ・カリフォルニア州出身で、山形弁を自在に操るダニエルさんのトークに会場は爆笑に包まれた。
ダニエルさんは高校時代、交換留学生として奈良県智弁学園で学び、大学時代も大阪の関西外語大に留学し、京都にホームステイ。アメリカのパシフィック大学卒業後、日本に戻り、英語指導主事助手として山形県で3年間、英語教育に従事した。その後、翻訳・通訳会社を設立し、経営者として活躍する一方、山形弁を武器にマルチ・タレントとして活躍している。「ダニエル先生のヤマガタ体験記」など著書も多い。
ダニエルさんは「最近、元気のないように言われる日本ですが、素晴らしいところがいっぱいある」と話し始めた。
大きな魅力は「バラエティがあること」だという。「カリフォルニア州と日本の面積は同じなのに、日本はちょっと地方に行っただけで、文化が全然違っていたりする。驚きの連続の国です」と話した。
その代表が言葉(方言)。最初に留学した奈良をはじめ、京都、大阪、佐渡などで、その土地の方言を身に付けた。「これだけ方言を覚えておけば十分だろう、と思っていたら、山形へ行って驚いた」。
「日本語の先生に、日本語では『ん』から始る単語はないと教わっていたが、山形人は何を聞いていも『んだ』と言うんです」。会場は爆笑に包まれた。
こんなに多様な文化を持ち、四季折々の自然に満ち溢れた国はないのではないでしょうかね。日本の中だけにいると分からない事が世界に出てみて分かるのかもしれませんね。若者よ!もっと世界を出て外から日本を見つめてみて欲しいですね。そこには素晴らしい誇るべき日本が見えてくるかもしれませんよ。そしてダニエル・カールさんように日本人全員がが「がんばって!! オラの大好きな日本」と言える日本になって欲しいです!!

香美ing(カミング)商品券

高知県の香美市商工会(寺村勉会長)は、プレミアム付きの「香美ing(カミング)商品券」を11月1日から発売する。券面のイラストは、子どもたちに大人気のアンパンマン。同市出身の作者、やなせたかしさんの協力で実現し、同商工会は「アンパンマンの力で、街の商店が『元気百倍』になってほしい」と期待を寄せる。
眺めているだけでも元気になれそうな、ユニークな商品券の誕生だ。絵本、アニメなどで約40年にわたってちびっ子の人気を集め続けているアンパンマンが、商品券の中央で腕を突き上げ、ほほ笑んでいる。1枚500円、22枚セットを1万円で販売。現金で買うより1000円お得で、1人5セットまで購入出来る。
同市の商店は、長引く不況や経営者の高齢化などで最盛期の3割程度が閉店。アンパンマン商品券は、年末年始商戦に向けた切り札として企画した。4万4000枚(2200万円分)を発行し、うち200万円は市が商工振興事業費で補助する。
多くのお客さんに来てもらおうと、商品券の名前は英語で「来る」を意味する「come(カム)」と「香美」を組み合わせた。来年1月31日まで同商工会に加盟する商店や宿泊施設、タクシーなどの大半で使える。換金はできず、釣り銭は出ない。
同商工会経営指導員の宮中さんは「アンパンマンの知名度の高さにあやかりたい。かわいいデザインなので、お年玉としても使ってもらえれば」と期待。幼少期を同市で過ごしたやなせさんは、「この商品券が少しでもお役に立てばうれしい。僕も100枚ばかり申し込みたい。ぜひ成功してほしい」と、エールを送っている。多くの地域でも商品券を発行しているでしょうがアンパンマン商品券はここだけのものでしょうね。確かに見ているだけで元気になりそうですね。多くの商品券も一工夫する事でもっと地元を元気にする効果がアップするのではないでしょうかね。アイディアを絞り出して地方から日本を元気にして欲しいですね。それにしてもアンパンマン商品券欲しいですね!ここが良いんでしょうね。

村上佳菜子選手

悔しさがこみあげた。「自分の演技は、満足できない出来でした」。三位入賞を果たした村上佳菜子選手は唇をかんだ。演技中は緊張で足が震え、平常心ではいられなかった。一方で、シニアGPデビュー戦で表彰台に上がった。嬉しさ半分悔しさ半分。複雑だった。
勢いがあったのは冒頭の連続3回転ジャンプだけ。「自信があった」。ところが、次のジャンプで転倒すると、もう立て直せなかった。ほぼ完璧(かんぺき)だった前日のSPとは対照的な演技。強さともろさが同居する現状に「色々勉強できてよかったです」と苦笑いした。
憧れはずっと「真央ちゃん」。同じ山田満知子コーチに師事し、シニアGP初対決で一気に先輩を抜いた。勝負の緊張感を実感し「もっと練習して一度もミスしないようにしたい」と15歳。次は心からの笑顔をみせる。若さは本当にいいですね。失敗を恐れず頑張って次回は心から笑えるような演技を見せて下さい。

2010年10月23日土曜日

おばちゃんパワーと自慢の今庄そば

400年の歴史があり、旧国鉄・今庄(いまじょう)駅(南越前町)の立ち食いそばが評判を呼んで有名になった「今庄そば」。宿場町や鉄道の要衝として栄えながら今は過疎化が進む今庄の町で、脈々と育まれたそば文化を守ろうと、地元の「おばちゃん」たちが作ったそば販売会社が設立10周年を迎えた。
福井県のほぼ中央に位置する南越前町今庄。福井と滋賀を結ぶ国道365号沿いに、手作りそば店「おばちゃんの店」がある。無添加の今庄産そばだけを使い、製粉、製めん、調理など全作業で「100%地元産」を貫いている。
店を経営するのは、同じ建物内に事務所を構える有限会社「ほっと今庄」。2000年7月、代表取締役の川渕さんら地元農協の女性有志が出資し、立ち上げた。そばの製造加工を中心に、「つるし柿」など特産品の販売も手掛ける。12人の社員は全員、今庄出身の40〜78歳の主婦。川渕さんは「愛情いっぱいの商品づくりを目指しています」と話す。
今庄では約400年前からそば栽培が始まり、かつては「そばが打てない嫁は半人前」と言われた土地柄だ。祝いごとや来客時には家人がそばを打ってもてなした。また江戸期は宿場町、昭和前期には国鉄の町として栄えたが、北陸トンネル開通(1962年)で特急列車が通過すると共に、町は衰退を始めた。
一方、20年前ごろから、そばを軸にした町おこしが始まった。旧町役場がそば農家に補助金を出したり、そば打ち体験施設を作ったりと、町全体でそば文化を守る機運が芽生えた。「ほっと今庄」が生まれたのは、そんな流れの中からだった。
川渕さんら農協の料理グループは95年、そばと季節の食材を使った会席料理を考案し、旧国土庁「華ひらくそばの文化賞」を受賞した。これを機に農協から起業を打診され、会計などの事務や、製粉や加工の習熟などに4年間の準備期間を経て、会社の設立にこぎつけた。
川渕さんは「農業と家事しかできなかった素人集団。慣れない仕事ばかりだったけれど、そばの文化を守る使命感だけが頼りでした」と振り返る。「おばちゃん」ならではの温かい心遣いや節約術を随所に生かし、事業は軌道に乗った。週末はツーリングの若者や観光客で店は混雑する。
「ほっと今庄」の名に、お客さんに安らぎの場を提供したいという願いと、そばへの熱い思いの双方を込めた。社員たちは「10年続けられたのは、今庄そばを好きになってくれたお客さんのおかげ」と口をそろえ、川渕さんも「おばちゃんパワーと自慢の今庄そばで、これからもお客さんを元気にさせたい」と話す。
是非おばちゃんPowerでお客さんは元より地元地域や同じような境遇の地方にも元気を与えて欲しいですね。

寿司・焼き鳥・ラーメン・そば等世界に広めよう!

飲食店ガイドブック「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」が関西のレストラン12軒に3つ星を授与したことを、22日付米紙ウォールストリート・ジャーナルは「世界の美食の都はカンサイになった」と、驚きと称賛を込めて伝えた。
同紙は関西への3つ星ラッシュについて「ニッポンの沈滞する経済と硬直化する一方の政治に対する“食のカンフル剤”」だと指摘。同じく東京も高い評価を受けているとした上で、スシのみならず焼き鳥、ラーメン、ソバなど日本の食文化は、日本経済の元気のなさと対照的に爆発的な勢いで世界に広まっている、と述べた。
京都については「500年以上の歴史を持つ懐石料理で知られ、外部に門戸を閉ざし、純化されたその世界では、よそ者は往々にして歓迎されない」と、その独特の風土を説明。取材もあまり歓迎されず、ガイドブックに掲載された店の多くは写真なしだと伝えた。
さらに日本人を「世界でもっとも熱心な食い道楽」と位置づけ、「日本のテレビ局は延々とグルメ番組を放送し、若い女性リポーターが『おいしい!』と連呼している」と、食にこだわる日本社会の姿を描いた。
こうしたグルメ文化を、日本の政府は「いかにしてカネにするか、知恵を絞っている」とし、経済産業省が今年夏、日本の食やファッションを紹介する「クール・ジャパン室」を設置し、売り込みに躍起になっている現状を紹介している。
日本活性化のヒントを米紙が伝えてくれている感じですね。日本の食文化をもっと世界にアピールして広め日本を元気にする起業が願われますね。

エレガンス賞

体操の世界選手権第7日は22日、オランダのロッテルダムで個人総合決勝を行い、女子は初出場の田中理恵(日体大大学院)が55・332点で17位となり、
また華麗な演技をした選手に贈られるエレガンス賞を受賞した。彼女の競技内容も素晴らしかったですが競技前後の笑顔が何とも言えなかったですね。多くの観衆を笑顔で魅了した世界が受賞につながったのかもしれませんね。素晴らしい笑顔をありがとう!そして更なる高見を目指して日本を引っ張っていって下さい。

内村選手個人総合2連覇!!

体操の世界選手権第7日は22日、オランダのロッテルダムで個人総合決勝を行い、男子で北京五輪銀メダリストの内村航 平(日体大)が92・331点をマークし、前回2009年ロンドン大会に続く2連覇を達成した。世界選手権での個人総合2連覇は、06、07年大会の楊威 (中国)以来史上3人目で、日本勢では史上初の偉業。
2・283点と大差の2位はフィリップ・ボイ(ドイツ)で、3位はジョナサン・ホー トン(米国)。安定した演技で前半を2位で折り返した内村は4種目目の跳馬で16・266点を出してトップに立ち、最後の鉄棒も着地を決め、15・066 点と6種目すべてで15点以上をマークした。肩の痛みを抱えながら見事な2連覇おめでとうございます。種目別の競技もまだ残っているようですので最後まで奇麗な演技を貫き通して欲しいですね。

2010年10月22日金曜日

国内最大の書店が出店

米アップルの新型多機能端末「iPad(アイパッド)」の登場などで電子書籍が盛り上がる一方、紙の本を取り扱う書店が苦境に立たされている。こうした中、大阪・キタの繁華街・梅田に年末、国内最大となる書店が出店し、全国屈指の“激戦地”となる。
梅田北部の茶屋町に今春開業した複合商業ビル「チャスカ茶屋町」。ビルの上部と下部がねじれたような奇抜な外観は、安藤忠雄建築研究所が手がけた。
12月下旬、このビルに日本最大の書店がオープンする。ジュンク堂書店の新店が地下1階から地上7階に入り、200万冊を取り扱う。現在、大阪最大の規模を誇る同社の大阪本店に比べ、取り扱い冊数は約2倍となり、店舗面積も約1.4倍に広がる。
担当者がこう悲鳴を上げるほど、全分野にわたって品ぞろえを充実させるという。当初は月商2億円を目標とするが、軌道に乗れば3億〜4億円を目指す。
電子書籍が急成長するなか、書店は右肩下がりの業界といわれるが、岡充孝社長は「縮こまってしまうのではなく、積極的に頑張りたい。日本最大の書店で改めて本選びの楽しさを味わってほしい」と意気込む。何か特化した分野を大きくのばしていく事が必要なのかもしれませんね。日本最大の書店そして200万冊は魅力的ですね。縮こまるのではなく積極的に攻撃していく事も必要でしょうね。ジュンク堂新店の出店で他の書店も刺激を受け、梅田が元気になるのではないでしょうかね

レアアース(希土類)の共同開発で合意

菅直人首相とベトナムのズン首相は31日、ハノイで会談し、レアアース(希土類)の共同開発で合意する。日本は官民一体で探査や製錬技術を供与、開発を後押しする。豊田通商と双日が共同で取り組む開発に加え、新規参入する住友商事など企業進出が加速する見通し。レアアースは世界生産量の9割超を中国が占めており、一国依存脱却の足がかりとなる。
首相は28~30日まで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などに出席するためハノイを訪ね、31日に公式訪問に切り替える。ズン首相との会談では外務・防衛次官級対話の枠組の創設で一致。(1)原子力発電所や高速鉄道の建設での協力(2)ベトナムの衛星打ち上げ事業での連携(3)インフラ整備に向けた円借款の供与――なども申し合わせる。原発輸出の前提となる原子力協定でも基本合意する公算が大きい。
ベトナムは中国との間で南沙諸島などを巡る領有権問題を抱える。資源獲得を含めた日越の連携強化は南シナ海で影響力を増す中国軍の動きをけん制する狙いもある。
ベトナムでは液晶パネルやハイブリッド車に不可欠なセリウムやジスプロシウムなどのレアアースが産出するとみられる。中国に代わる一大産地に育てる計画だ。
ベトナム側には日本企業の資金とノウハウを活用してレアアースを有力な輸出産品に育成したいとの期待がある。豊田通商と双日もベトナム石炭鉱産物公社(ビナコミン)傘下の企業と共同でレアアース開発を準備中だ。住商と豊通・双日の事業を合わせると少なくとも年間7000トン以上のレアアースを生産。当初の事業費は両グループ合計で2億ドル程度を見込む。官民一体で進める事に意義がありますね。すぐにはレアアースの供給はできないでしょうから代替となる物質の開発やリサイクルのシステムを構築して備えていくしかないでしょうね。一国に依存する体制から是非抜け出して欲しいですね。

創立100周年。更なる飛躍を!

信州大学繊維学部(上田市)が創立100周年を迎え、23日には記念式典が開かれる。1910(明治43)年、上田蚕糸専門学校として設立、学制改革で信州大学繊維学部となった。この間、繊維に関する専門家など、計1万8670人の卒業生を送り出してきた。かつて国内には複数の大学に「繊維」の名称を持つ学部があったが、産業構造が変化していく中、いまでは全国で唯一の「繊維」学部となっている。これまでの歩みや現状、ユニークな研究、将来に向けた課題などをみる。
繊維学部のキャンパスは今、ちょっとした建設ラッシュだ。
構内東側で建設が進むのは、地上6階建てで来年2月完成予定の「ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設」。その近くには同4月稼働予定の「植物工場研究開発拠点(先進植物工場研究センター)」が姿を見せている。そして西側には昨年完成した「先進ファイバー紡糸棟」がある。
濱田州博(くにひろ)学部長は「百年続いたということは、その間にいろんな改革をやって来たということ。変えてきたからこそ、いまがある」と1世紀を振り返る。
設立のきっかけは、明治政府が1907(明治40)年に高等専門の蚕糸業教育機関の設置を決めたこと。上田、長野、松本、諏訪の各地が激しい誘致合戦を展開し、文部省(当時)による実地調査で上田に決まった。10年、国内最初の蚕糸に関する高等教育機関で、県下初の国立学校が誕生した。
第1回入学試験の合格者は94人。約4.3倍の狭き門だった。出身別では県内が4割ほど、ほかは「28府県」にわたったという。いかに同校が全国から注目を集めていたかが分かる。
多くの専門家を輩出した100年だが、繊維産業の浮き沈みに翻弄(ほんろう)された。学部も存亡の危機に直面し、その難局をくぐり抜けてきた。
戦後、60年代までは繊維産業は隆盛を誇っていた。その当時、繊維化学科(当時)約30人に大手紡績や商社など500社から求人があり、学生の就職は「よりどりみどり」だったという。しかし、その後の「繊維不況」で様相は一変した。
「繊維は斜陽」というイメージが広がり、同学部への志願者は数年間、「国立大学中ワーストスリー」にランキング。「一部学科では定員割れを起こすほどだった」という。
「繊維」の名称廃止、「工学部への吸収」論も起こり、他大学では「繊維」から材料系や機械系、応用生物系などに改組されていった。
同学部の教官会議でも名称の存続派と転換派が激しく対立。しかし、当時の学部長をはじめ、「いくら繊維が下火になっても、人類が存続する限り、衣(繊維)がなくなることはない。繊維は必要だ」とし、学部維持が決まったという。
いま、繊維学部は「ファイバー工学」を掲げ、次の100年を目指す。濱田学部長は「繊維は応用範囲が広い素材だ」と語る。
衣類の分野にとどまらない。生活のあらゆる所で使用されている。炭素繊維に代表される産業資材、人工血管などのメディカル用繊維、建築用資材など、挙げるときりがない。
同学部は創造工学系と化学・材料系、応用生物学系の3系9課程があり、繊維の研究を根幹にナノファイバーや有機EL、半導体、太陽電池、燃料電池、感性工学、バイオなど、その幅は広い。論文数でも「繊維に関して世界の繊維系大学で1位、ナノファイバーで5位」(白井名誉教授)を誇るという。
濱田学部長は「繊維を学ぶなら上田(同学部)へ」と呼びかける。最終的な目標は「グローバル・ベスト・ワン」だ。「世界的な拠点として『繊維のことを知りたいならここに』と思わせるくらいにならねばならない」と語る。
ともすれば「繊維」のイメージは単に「衣服」などと取られがちだ。唯一を誇る「繊維学部」のもと、古いイメージを覆し、「繊維のおもしろさ」をいかにアピールしていくかが、課題だ。
仕事でよく上田には出掛けますが構内は建設ラッシュといった感じですね。そして繊維という範疇の中で様々な分野での研究が進んでいますね。かつては繊維王国などと呼ばれ長野にも桑畑が点在しおカイコさんを飼っている農家がたくさんありましたが今はほとんど見かけなくなりましたね。しかし、今後も新しい概念の繊維が日本を元気にしてくれそうですね。100年という節目を期に更なる発展をして欲しいですね。

2010年10月21日木曜日

先端医療イノベーションセンター

九州大は20日、基礎研究から臨床試験までを一貫して行う「先端医療イノベーションセンター」の概要を発表した。センターが入るビルは来年3月、九大病院地区(福岡市東区馬出)に完成し、同4月から運用を始める予定。同様の施設は国内の大学では初めてという。
同大によると、疾病に関する臨床研究の成果を医療現場に反映させる際、研究開発から臨床試験までの過程を統合し、安全、迅速に一貫して実施する施設が国内には整備されてない。このため、医療機器や医薬品が実用化されるまでに時間がかかり、先に出回る海外製品が導入されるケースが多いという。そこで、最先端の医療技術や研究成果を少しでも早く、医療現場に役立てるため、一つの施設に機能を集約した。
センターは6階建てで、延べ床面積約5000平方メートル。技術開発と臨床研究を行う「プロジェクト部門」、医薬品や医療機器の開発期間とコストを圧縮して実用化を早める「臨床試験部門」、先端研究や臨床試験を通じて人材育成を行う「教育研修部門」、各部門を横断的にサポートして産学官の連携や管理事務を担当する「渉外企画部門」を置く。
センターはすでに、医療機器やIT関連、創薬などの企業約40社と共同研究の契約を結んでいるという。様々な機能を集約したセンターが上手く機能して医療現場に最新の研究成果が役立っていくと良いですね。同時に多くの優秀な人材が育っていく事を期待したいですね。

「古今和歌集」の完全な写本が見つかる!

最初の勅撰(ちょくせん)和歌集として知られる「古今和歌集」の歌がすべてそろった完全な写本が見つかったと、甲南女子大(神戸市東灘区)が20日、発表した。鎌倉時代初期の写本とみられ、序文として編さんの意義や目的を漢字で記した「真名序」と、ひらがなで記した「仮名序」がある完全な写本としては最古という。
同大の米田明美教授(日本文学)は「古今和歌集が現在の形になるまでの経緯など、和歌の研究上、貴重な資料だ」と話している。
古今和歌集は10世紀初頭、天皇の勅命に基づいて紀貫之らが選者となった最初の勅撰和歌集で、平安時代の貴族にとって必要な教養とされた。
見つかった写本は上下2冊で、縦約16センチ、横約15センチ。どちらも220ページ前後あり、約1100首すべてがそろっている。古今和歌集はこれまで多くの写本が見つかっているが、鑑定の結果、書風や上の句と下の句の書き分け方の特徴から、鎌倉時代初期の1220年ごろから1240年ごろの間に、写されたと推定されるという。
歌の数などから、小倉百人一首の選者としても知られる鎌倉初期の歌人、藤原定家が若いころに筆写したものをさらに写したとみられるが、誰が書き写したかは特定できないという。
写本は、1982年に大学が都内の古書店で428万円で購入。貴重書専用の書庫に保管されていたのが2008年9月に見つかり、鑑定作業を進めていた。
日本文化の知る上で貴重な資料ですから大切に保管し、是非和歌の研究に役立てて欲しいですね。 

清風荘庭園

京都大は11月26日、国の名勝に指定されている清風荘庭園(京都市左京区田中開田町)を一日だけ一般公開する。これまで市の発掘調査の見学会などを除き、同庭園は主に京大関係者だけに公開されていた。長年、秘密のベールに包まれてきた名園をめでることができる貴重な機会となりそうだ。
明治時代から西園寺公望の京都別邸として使われていた清風荘。京大へは44年、公私にわたって京大創設を支援した西園寺の遺徳をしのぶため、保管していた住友家から寄贈された。名大工、八木甚兵衛が手がけた数寄屋風の主屋と離れ、そして七代目・小川治兵衛造成による庭園は、一体となり落ち着いた空間を形成している。庭園は51年、国名勝に指定された。
京大は主屋などが国の登録有形文化財となった07年から6年計画で、池の底をさらったり、岸を修繕したりして整備をしている。13年からは一般公開も検討しているという。
今回公開されるのは庭園のみ。午後1時と午後3時の2回で、定員は各回25人。参加費無料。応募多数の場合は抽選となる。
申し込みは、参加希望の回▽住所▽氏名▽年齢▽職業(学生の場合は学校名と学年)▽電話番号▽参加希望人数(2人まで可)▽何で一般公開を知ったか‐‐を明記の上、往復はがきで〒606‐8501 京都市左京区吉田本町 京都大学共用施設アセットマネジメントセンター「清風荘庭園 試験公開」、または電子メールでkanza531@mail.adm.kyoto‐u.ac.jpへ。問い合わせは同センター(電話075・753・5009)へ。締め切りは29日必着。
枠が50名しかないですから確実に抽選になりそうですが応募してみたらいかがでしょう。是非早めに一般公開の流れになっていく事を期待したいですね。

根岸英一氏に特別招聘教授の称号を授与

北海道大学は20日、ノーベル化学賞受賞が決まった根岸英一・米パデュー大特別教授(75)に、北大触媒化学研究センター特別招聘(しょうへい)教授の称号を授与した。北大は今後、日本に拠点のない根岸さんの研究・社会貢献活動を支えるほか、同じく受賞が決まっている鈴木章・北大名誉教授(80)とともに「北大ブランド」を打ち出していく。
根岸さんは東大出身で北大での教員歴はないが、同センターが世界各地で開いたシンポジウムで講演するなど関係は深い。北大は今後、根岸さんの活動経費などを支援する。12月にストックホルムである授賞式の後には、鈴木さんと根岸さんを招いて札幌で記念講演会を開く予定で、2人の受賞を学生や市民らとともに祝う。
根岸さんは同センターを通じて「より一層、社会貢献や普及活動に力を入れていきたい」とコメントしている。北大は、鈴木さんにも同日付で同センター特別招聘教授の称号を授与した。北大をバックにお二人が力を合わせて社会貢献活動をより一層進めて日本の科学技術の高揚や若者に対する啓蒙活動を通じて日本を元気にしていって欲しいですね。

ミシラン星3つ

福岡県小郡市商工会は、市民に地元店への関心を高めてもらおうと、加盟店舗を紹介する冊子「ミ・シ・ラ・ン小郡2010」を発行した。
フランスの格付けガイド本・ミシュランをもじり、「山口県の旧小郡町(現・山口市)に知名度で劣るような“見知(みし)らん”街にもいい店がたくさんあることを知ってもらいたい」との願いを込めた。
三つ以内の星の数で格付けする本家とは違い、基本的に評価は「星三つ」。昨年10月に初めて発行した冊子の巻末に、掲載店に関するアンケートはがきを添付した。利用客に雰囲気やサービス、便利さなどの項目を評価してもらい、「良い」とされた上位3項目を星印にして記した。
加盟店の2割弱に当たる125店舗を掲載。うち新規を除く100店舗に星の評価を付けている。業種は、飲食、理美容、建設業、ガソリンスタンドなど幅広く、星の評価とともに「日替わりランチはお得」などと、利用客の声も紹介した。
アンケートでは不満な点を尋ねる項目もあり、結果は当該店に通知する。編集を担当した市商工会経営指導員の山田さんは「消費者の意見が店に伝わり、店側も自分の店の良さと改善点を把握できる」と強調する。
冊子は手のひら大で、145ページ。巻末にクーポン券も付けている。市の補助金と参加店の負担金などで3万部を作り、2万部は市内の各世帯に配布した。参加店などで配布している。地域を盛り上げる面白い企画ですね。是非他の地域でも何か工夫して取り組んでみたらいかがでしょう。

やさいソムリエのみせ ペポ

札幌市中央区の桑園地区に、すべての店員が野菜ソムリエの資格を持っているという、全国でも珍しい青果店がオープンした。プロの目利きで全国の野菜や果物をそろえ、店内では野菜のミニ講座や料理教室も定期的に開くという。
店の名前は「やさいソムリエのみせ ペポ」。JR桑園駅から徒歩3分の場所に今月4日、オープンした。「ペポ」は、ズッキーニの学名の一部から取った。
オーナーの田中由美子さんは、野菜ソムリエの最高峰、シニア野菜ソムリエの資格を持つ。日本野菜ソムリエ協会(東京)によると、全国約3万2千人の野菜ソムリエのうち、シニアは61人、道内は4人しかいない。
店員は田中さんを含めて5人。全員が野菜ソムリエの資格を持っており、「同様の店は全国でも例がない」(同協会札幌支社)という。田中さんは「店頭でお客さんとふれあい、正しい保存方法や調理の仕方を伝えたい」と話す。
田中さんはもともと、札幌市内で60年以上続く青果物の販売会社を家族で経営していた。ホテルなどに納品していたが、不況による安売り競争の中、会社の方向性を見失いそうになったという。
54歳のとき、野菜ソムリエの存在を知り、資格取得の勉強にのめり込んだ。野菜のことを知るほど、「自分が本当においしいと感じる野菜を届けたい」との思いが強くなり、4年前に会社を閉め、ペポの開店準備を進めてきた。
店頭には、全国の野菜が並ぶ。ひょうたんの形をしたカボチャ「バターナッツ」や沖縄産の四角豆、真っ白な「シルクなす」など、スーパーでは見かけない野菜も多い。日にもよるが150種類近くの野菜、果物をそろえる。
豊富な品ぞろえを支えるのは田中さんが培った人脈だ。東京で野菜ソムリエの養成講座を一緒に受けた仲間たちの協力もあり、東京の大田市場や築地市場に集まる全国の野菜が手に入るという。
真狩村のリーキやゆり根など、道内の高品質な野菜は道外のソムリエ仲間に紹介している。「良い物を作っている道内の農家を後押ししたい」との気持ちからだ。
店内にはサロンも設けた。フルーツティーやサワードリンクを無料で振る舞い、果物の試食も勧める。田中さんは「野菜には癒やしの力がある。お客さんの『おいしい』の一言で、私たちも元気が出る」と話している。
秋野菜が高騰などもあって安売りに方向にいきやすいご時世ですが良い野菜を作っている農家と消費者をつなぎ、様々な野菜の調理方法等を提供するこの手の試みが本当に必要な時なのかもしれませんね。是非本物の野菜で日本の食卓を元気にしていって欲しい気がしますね。

国際線ターミナルビル開業

羽田空港の新しい国際線ターミナルビルが21日、開業した。同日午前0時には、4本目となるD滑走路(2500メートル)が運用を開始、31日からは、国際定期便が32年ぶりに本格的に運航を再開し、羽田は24時間国際ハブ(拠点)空港として、新たなスタートを切った。
国際線が大幅に増えることで、成田に比べ都心からのアクセスがいい首都圏住民の利便性が向上。約50路線の豊富な国内ネットワークを生かし、羽田経由で海外旅行に行く人や地方を訪れる外国人旅行客も増えそうだ。
ダイヤが切り替わる30日までは、北京など4都市と結ぶ現行の定期チャーター便が運航。31日の冬ダイヤから国際定期便となって東南アジアや欧米路線も加わり、来年2月までに11カ国・地域の17都市に拡大する予定。
D滑走路は、埋め立てと桟橋が合わさったハイブリッド構造。07年3月に着工され、事業費は約6千億円。5階建てのターミナルは約15万5千平方メートルで、京急電鉄と東京モノレールの新駅がオープンした。
D滑走路の供用開始に伴い、2013年度までに年間発着枠が約1・5倍の約44・7万回に拡大する計画。増枠分のうち、国際線は約9万回割り当てられる。
国際線ターミナルビルの開業で国内利用者の利便性が高まり同時に羽田経由で地方に行く利便性も高まりましたから海外からの観光客も増える事が期待できますね。そして成田も様々な施策を講じようとしているようですから成田・羽田両空港がハブ空港として機能し、それによって日本が観光立国として躍進する事を期待したいですね。

2010年10月20日水曜日

115年ぶりに襖絵戻る!

龍安寺(京都市右京区)が明治時代の廃仏棄釈で手放した狩野派絵師の作とみられる襖絵(ふすまえ)6面を、米ニューヨークの競売会社クリスティーズで落札し20日、報道陣に公開した。襖絵が同寺に戻るのは115年ぶり。
同寺によると、襖絵は慶長11(1606)年に織田信長の弟、信包(のぶかね)が建立した方丈(本堂)にあったもの。4面は中国の仙人が描かれた群仙図(ぐんせんず)、2面は琴や囲碁などが描かれた琴棋書画図(きんきしょがず)のそれぞれ一部という。
明治28(1895)年、廃仏棄釈により財政難に陥った同寺が他寺に売却し、その後散逸。先月ニューヨークで開かれたオークションで、手数料を含め8万6500ドル(約740万円)で落札したという。
同寺の岩田晃治(あきはる)学芸員は、「何とも言えないほど感無量。金箔(きんぱく)の質感もすばらしく、状態もかなりいい」と話している。襖絵は12月1日から来年3月まで、同寺で一般公開される。本来あるべき所に戻って本当に良かったですね。多くの方々が公開に合わせて訪ねると良いですね。

「NDM1」を持つ大腸菌の撮影に成功

新潟大大学院医歯学総合研究科の山本達男教授は20日までに、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性遺伝子「NDM1」を持つ大腸菌を電子顕微鏡で撮影することに成功した。感染メカニズム解明につながると期待される。山本教授によると、撮影成功は世界初という。
山本教授によると、菌は通常の大腸菌と同じ約2マイクロメートルだが、べん毛が通常の菌より多く、素早く動き回れる。また通常の菌と違い、表面が膜で覆われているとみられる。これらの特徴から、「血液に侵入しても生存できる可能性があり、感染力が極めて高いことが分かる」という。
山本教授は「感染メカニズム解明には撮影が大切」と考え、NDM1遺伝子を持つ菌の提供を呼び掛けた。独協医科大病院(栃木県)が今月、男性患者から見つけた大腸菌を提供。約1週間で撮影に成功した。
23日午後、新潟大で開かれるシンポジウムで撮影について報告する。山本教授は「この分野で最先端の研究を行っているフランスの大学と共同研究したい」とし、11月に渡仏して協議する予定。感染メカニズム解明から治療法の開発へとつながっていくと良いですね。

燃料1リットルあたり30km

マツダは20日、主力の小型車「デミオ」を2011年前半に改良し、燃料1リットルあたりの走行距離を、ハイブリッド車(HV)並みとなる30キロメートルにすると発表した。まず日本で発売し海外にも順次販売を広げる。新開発の低燃費型エンジンを搭載。独自開発のアイドリング停止機能と組み合わせて燃費30キロを達成した。自動車の低燃費競争が一段と加速しそうだ。
HVを除く自動車では燃費が国内最高となる。これまではダイハツ工業の軽自動車「ミラ」と、日産自動車の小型車「マーチ」の26キロが最高。デミオは大幅に上回る。
燃費はいずれも国内基準の10.15モードで、外国車と単純に比較できないが世界でも最高水準とみられる。HVを含めてもトヨタ自動車の「プリウス」(38キロ)に次ぐ水準で、ホンダが10月に発売した「フィット ハイブリッド」(30キロ)と同レベルとなる。
マツダはデミオに新開発の「スカイアクティブ」エンジンを搭載する。直噴4気筒で排気量は1.3リットル。価格は未定だが大幅な値上げは避ける見通し。
新型エンジンは今後、他の主力車にも順次導入する。同社がエンジンを全面刷新するのは9年ぶり。新型エンジンは構造を全面的に見直し、燃焼効率を高めエネルギー損失を減らした。燃料と空気を混ぜた混合気の比率を表す圧縮比を、世界最高水準の14対1にまで高めた。
マツダは一段の燃費向上に向け、トヨタ自動車からHV技術の供与を受けることでも合意している。13年にトヨタのHVシステムと新型エンジンを組み合わせた乗用車を発売する。12年には軽油燃料のディーゼル式も実用化する。低燃費競争が国内のエンジン開発力を更に高めて国際的な評価が高まっていくと良いですね。出来ればより低価格で消費者に提供して欲しいですね。

最高の気分ですね!!

パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦、福岡ソフトバンクvs.千葉ロッテが19日、ヤフードームで行われた千葉ロッテが福岡ソフトバンクを7対0で破り、日本シリーズ進出を決めた。
王手をかけられてから3連勝と勝負強さを発揮した西村徳文監督は「リーグ戦から負けたら終わりというゲームはたくさんあった。精神力の強い選手たちです」と選手をたたえ、「成瀬(善久)は本当によくやってくれた。頼りになります」と、ファイナルステージで2勝を挙げたエースを絶賛した。就任1年目で日本シリーズ進出を果たしたが、「素晴らしいコーチ、選手、スタッフとともに監督をやれて、胴上げしてもらった。最高の気分ですね」と自身のことよりも、周囲の人々に感謝した西村監督。日本シリーズに向けては、「スローガンの『和』でひとつになって、セ・リーグのチャンピオンを倒したいと思います」と力を込めた。初の快挙おめでとうございます。その勢いで頂点を目指して下さい。

皇后さま76歳の誕生日

皇后さまは20日、76歳の誕生日を迎えられた。誕生日に先立って宮内記者会の質問に文書で回答し、ご家族への思い、この1年で印象に残ったことなどを記された。健康管理に関しては「ささいなことも侍医に報告し、指示を受けるようにしています」とし、「公務については、陛下が今は特に変更の必要はないと思うと仰せですので、私もその御方針のようにしてまいりたいと思います」とする考えを明かされた。
健康状態については「この数年仕事をするのがとてものろくなり、また、探し物がなかなか見つからなかったりなど、加齢によるものらしい現象もよくあり、自分でもおかしがったり、少し心細がったりしています」と記された。
皇后さまは9月、せきぜんそくの可能性が高いとの診断を受けられた。10月には右目に結膜下出血の症状がみられている。
次世代を担う皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻に対しては「皇室のあり方、ご自身のあり方を求めて歩まれた陛下のお姿が、きっと一つの指針となり、支えとなるのではないかと思っています」と期待を述べられた。
また、この1年で印象に残った出来事の一つとして、「家族のように大切にして来た動物たちを、あの様な形で葬らなければならなかった宮崎県の人々の強い悲しみに思いをいたしています」と、宮崎県の口蹄(こうてい)疫を挙げられた。
国外の出来事ではチリの鉱山落盤事故を挙げ、「希望を捨てずに救出を待った作業員たちの精神力は素晴らしく、チリの人々はそのことをどんなに誇らしく思いつつ救出の成功を祝ったことでしょう」と述べられた。
お誕生日おめでとうございます。健康状態はいかがでしょうか?どうぞこの一年お健やかかに陛下と一緒にお過ごし下さい。

2010年10月19日火曜日

中古車を電気自動車(EV)に!

中古車を電気自動車(EV)に。北九州市八幡西区穴生の自動車整備会社「城野レーシング」が改造EV車製作に取り組み、第1号のデモ車が8月、車検に合格した。改造費は約150万円という。走行距離が短いなど課題も多いが、どんな車でも改造できるといい、同業者らから問い合わせが相次いでいるという。
同社によると、デモ車は1200CCの小型車を改造。エンジンルームからエンジンを取り外し、モーターや電池などを取り付けた。最高時速は110キロ。給油口に設けたコンセントを介して家庭用電源から充電する。
電池は小型車の場合で鉛電池6個。新車のハイブリッド車や電気自動車が使うリチウムイオン電池に比べ、安くて入手しやすいが、重く走行距離が短いなどのデメリットも。
約4時間のフル充電にかかる電気代は100円以下。走行距離は約70キロだがエアコン使用時は約30キロとなる。城野社長は「病院、スーパーなど自宅近くで利用するだけなら、1度の充電で3日は使える」と胸を張る。
乗り心地にもこだわり、エアコン、パワーステアリングなども装備した。これまでの改造EV車では、軽量化や省電力のため、装備しないことが多かったという。コスト低減のため、モーターなど部品のほとんどは既製品を使った。
城野社長は元レーシングカー整備士で、英国のF1チーム「ティレル」にメカニックとして参加した経験も。改造EV車への業界の注目度は高く、ライセンス制で作り方を指導しているという。「まず、どんな車も電気自動車に出来るということを広めたい。人生の第2コーナーは改造EV車にかけます」と意気込む。
基本的にはガソリンエンジンをモーターに変えればいいんでしょうからどんな車でも可能でしょうね。後は如何に改造コストを下げるかですね。狭い範囲なら十分に利用出ますからニーズはあるのではないでしょうかね。中古車をEV車に改造するビジネスが日本を元気にするかもしれませんね。

2010年10月18日月曜日

バイオ関連企業「セレクティス」とライセンス契約

京都大学などの知的財産を管理する会社「iPSアカデミアジャパン」(京都市)は18日、京大の山中伸弥教授が作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を治療薬として研究開発する特許を、フランスのバイオ関連企業「セレクティス」が使用するのを認めるライセンス契約を結んだと発表した。
同社がiPS細胞について海外の企業とライセンス契約を結ぶのは3社目で、治療分野では国内を含め初めて。今回の契約では、iPS細胞を欠損した心筋細胞などに分化させ、治療薬として使用・研究することができる。iPS細胞の応用展開の道が大きく広がっていくと良いですね。

内定ラーメン

企業への就職が内定した大学4年生2人が、これから就職活動を始める3年生らを応援しようと「内定ラーメン」を発案し、19日から大阪市北区のラーメン店2店舗で、リクルートスーツを着た就活生を対象に販売されることになった。ラーメンに入ったのりには「内定3ケ条」が印字されており、2人は「内定祈願の縁起物になってほしいし、良い情報を共有して内定を勝ち取ってほしい」と話している。
企画したのは大阪大学外国語学部4年の中川さん(22)と千代田さん(22)。今春それぞれ希望する商社とメーカーから入社の内定をもらったが、就職活動を始めた頃は自身の思いを面接官に伝えられず、50以上の企業の採用試験で落ち続けたという。「独りよがりの面接で空回りしていた。思いを伝えられない自分の欠点を認めるまで数カ月かかった」と振り返る。「10月という早い段階で僕たちの失敗談を反面教師にしてもらえたら」と思い立ち、インターン先のIT企画会社「PIx」(大阪市鶴見区)の事業として実現することになった。
のりに印字された内定3ケ条はモチベーション編とテクニック編があり、「あなたはできる人!内定の先にある夢や目標を明確にイメージしよう!」など就職活動を通じて感じた心得やコツがまとめられている。
内定ラーメンを販売するのは大阪市北区芝田1丁目の「らーめん北斗」と同区兎我野町の「西松家」。就活生の健康を考え、らーめん北斗ではねぎとわかめを増量、西松家ではねぎを取り放題にするという。らーめん北斗を経営する輪嶋さんは「就職氷河期の中で頑張っている学生を応援したい」と話す。
19日午後1時40分に西松家で、午後2時にらーめん北斗で就職活動を控えた学生が集まり、内定を祈願する決起集会を開くほか、19日のみ決起集会以降、リクルートスーツを着た就活生に限り、限定90杯で通常700〜750円の内定ラーメンを190円で販売する。問い合わせはPIx(http: //www.shufustage.com/stagecontact/)へ。縁起物の美味しいラーメンを食べて厳しい就職戦線を乗り切って欲しいですね。

日本は多民族国家

未来学者アルビン・トフラーは現在、作家・評論家として活躍している。1970年、彼は『未来の衝撃』を著し、来るべき2010年の未来についてさまざまな予測をしていた。彼は1950年代から「脱産業化社会」の到来を予測し、情報化社会が訪れると信じていたのだ。
当時、彼の予測は人々の予想をはるかに上回るものであったために、多くは受け入れられなかったという。しかし『未来の衝撃』は世界中で600万部を売り上げ、トフラーは未来学者としての名をとどろかせる事となった。
のちに彼の功績は高く評価され、現在、アメリカ国防大学教授を勤め、国際連合女性開発基金米国委員会の共同議長に就任し、ビル・ゲイツ、ピーター・ドラッガーと並んで最も影響力のあるビジネスリーダーのひとりとして数えられている。そのトフラーが、さらなる未来予測を発表した。来るべき40年後の未来について、彼は次のように予測している。
【アルビン・トフラーが予測する2050年の世界】
■政治
今後3年以内に80の国で大統領選挙が行われる。世界中に新しいリーダーが誕生し、女性大統領も数多く登場することになるだろう。また、国によっては宗教団体を基盤とした勢力が政府に進出するケースも考えられる。そして、ビル・ゲイツ氏のように慈善活動をする企業家たちが国際的な影響力を強めるだろう。
■テクノロジー
世界中の専門家や団体が、より迅速に連絡を取り合えるようになり連携を強める。ありとあらゆる分野の問題の答えを、迅速に提供する企業が成功するだろう。化学、生物、放射能、核、気象など専門性の高い知識も、携帯電話などの生活必需品のなかに情報が組み込まれることとなる。しかしプライバシー侵害の問題が深刻化し、情報量の急増により「情報のゴミ」(サイバーダスト)の問題も避けられなくだろう。…
■ 社会的な影響
企業革新のためのもっとも重要な源泉は消費者である。今後、ソーシャル・ネットワーキング・サービスはますます影響力を強め、企業や世界に多大な影響を及ぼすようになる。
■ 経済
企業は国境を簡単に行き来することのできる組織へと変貌する。技術のさらなる進歩は、発展途上国に経済成長する機会を与えるだろう。変化はますます加速化し、情報を常に刷新しないとすぐに時代遅れになる。
■ 環境
浄水システムが発展し、発展途上国では水が原因の病気がなくなり、水不足の問題は解消される。

これらの未来予測、とくにテクノロジーの面に関して、アメリカの一部の情報専門家からはため息が漏れているという。
しかし当のトフラーは楽観的で、未来について尋ねる人に「未来は明るい」と語っている。彼のコンサルティング会社の関係者は「変化は急速に訪れるだろう。しかし世界は今までもライフスタイルをより良い方向へ変化してきた。おそれることは何もない」と、説明している。
40年後の世界、近未来さえ予測できない時でもありますから全く予測ができませんね。大きな変化は伴うでしょうね。男の指導者によって統治され幾多の戦火に身舞われてきましたから母性を中心とする政治が願われ女性の指導者が今後増えていきそうですね。日本は明治維新を中心にして藩中心の政治体制から国を中心にした体制に変わっていきました。廃藩置県でしょうかね。それと同じような事が世界で起きていく可能性がありますね。国境の垣根が取り払われ誰でも自由に世界を往来できるようになるかもしれませんね。そして全ての思考を地球規模から考えていかなければならないでしょうね。自分(家族・親族・社会・国家)さえ良ければと言う自己中的な考えは撤廃されていかなければならないでしょうね。
そして人生観から世界観に至るまで大きな価値転換がなされる事が必要でしょうね。変化は大勢の人数を必要しないとも言われます。ある少数の方々によって渦が起こされ、それが大きくなって一夜にして民衆を巻き込んで大きな変化を起こしていくでしょう。トフラーも「未来は明るい」と発言しているようですが価値観が転換されていけば、そんな世界が展開していくかもしれませんね。共生共栄共義の世界、世界人類が共に生き、共に栄え、共に義を求める世界が出現する時代が到来するかもしれませんね。それにはトフラーが指摘しているように「宗教団体を基盤とした勢力が政府に進出」が必要なのかもしれませんね。
大変な時代なのかもしれませんが大きな希望の未来が開ける40年間かもしれませんね。待つのではなく人類が造っていかなければならないのかもしれませんね。
日本は単一民族に思われていますが事実は多民族国家です。古の奈良や京都は今でこそ神社仏閣が立ち並んでいますが、その当時は様々な人種や文化・宗教に溢れていたといいます。まさに日本はシルクロードの最終地点です。自由を求めた多くの渡来人が最果ての地を求めたのは必然的でしょう。そんな日本にとって必要だったのが「和」でしょう。日本が渡来系民族を受け入れ、それを上手く融合して日本独特の華やかな高度文明を生み出してきました。日本の活力と繁栄はまさにここにあります。世界の中にある様々な多様性を包み込んで新たのものとして生み出していくのが日本の使命なのかもしれませんね。日本は天照大神に代表されるように女性の国です。近未来において日本が重要な立場を演じる可能性は非常に高いですね。日本は単一になってしまったら発展が終わってしまうのかもしれませんね。だから若者はルーツを求めてもっと世界に出ていかなければならないでしょう。また多くの民族を受け入れていかなければならないのかもしれませんね。

奇跡が起きた!!

決勝進出は絶望的とみられていた日本女子に吉報が届いた。最終班の地元オランダが平均台で2人落下し、日本に小差で9位。宿舎にいた塚原監督は「奇跡が起きた。日本は10位台のチームだと思っていたから信じられない」と興奮を隠さなかった。
予選後半が行われたこの日、1班目で登場した米国に抜かれ、早々に8位と土俵際に追い込まれた。しかし、その後に演技したライバルのスペインにエースの負傷というアクシデントが起き、ドイツやカナダも得点が伸びなかった。
「予選落ちと決勝進出では天と地」と塚原監督。選手は予選で犯したミスを挽回するチャンスを得ただけでなく、予選と異なる方式で行われる決勝で、2年後のロンドン五輪に向けて貴重な経験を積める。
「また来年頑張ればいい」。前日にそう言って終戦宣言をしていた鶴見には、個人総合での決勝進出という“おまけ”までついた。
一度死んだ立場ですから天から与えられたチャンスと思って貪欲さを持って様々なものを吸収して欲しいですね。是非頑張って下さい。

初の40代優勝は果たせず

テニスのHPジャパン女子オープン最終日は17日、大阪・靭テニスセンターで行われ、シングルス決勝で、世界ランキング56位、40歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)は同94位のタマリネ・タナスガーン(タイ)に5‐7、7‐6、1‐6で敗れ、女子ツアーの最年長記録を塗り替える初の40代優勝は果たせなかった。
1968年のオープン化(プロ解禁)以降の女子ツアーの最年長優勝は、四大大会通算12勝を挙げた往年の名手ビリー・ジーン・キング(米国)が83年に勝った際の39歳7カ月。9月28日に40歳となったクルム伊達は、この記録更新と昨年9月の韓国オープン以来のツアー9勝目を狙ったが、競り合いの末に最終セットで力尽きた。連戦で疲れがたまった体で最後まで頑張った姿は多くの人に何かを与えてくれたのではないかと思います。是非記録更新に向けて頑張って欲しいですね。

2010年10月17日日曜日

三ツ橋敬子さん

国際的指揮者の登竜門とされるアルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールの決勝が16日、イタリア北部パルマで行われ、ミラノ在住の三ツ橋敬子さん(30)が準優勝した。同コンクールで女性が準優勝以上となったのは初めて。
三ツ橋さんはブラームスの交響曲第1番を指揮。「女性は男性と比べ筋力などで劣るかもしれないが、指揮は体力だけではない。今回の結果を糧に今後も頑張りたい」と語った。優勝はアゼルバイジャンのアイユブ・グリエフさん(26)。
三ツ橋さんは16歳から指揮の勉強を始め、小沢征爾さんらに師事したほかウィーンなどに留学。2008年にはアントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで女性として初めて、しかも最年少で優勝。現在は欧州各地でタクトを振っている。おめでとうございます。女性の持つ特性を最大限生かして世界的な指揮者になってください!

「アシストロボット」の実証実験

トヨタ自動車は16日、ロボット技術を活用し、脚の機能を補助する器具「アシストロボット」の実証実験を藤田保健衛生大学と共同で始めたことを明らかにした。脳卒中で半身まひになった患者の機能回復への効果を検証する。
効果が確認され、小型、軽量化できれば、まひが残り障害に悩む人が日常的に使うロボットとして実用化することも視野に入れている。
半身まひの人は、ひざを曲げると体重を支えられなくなって倒れてしまうことを警戒し、脚を伸ばしたままの不自然な歩き方を余儀なくされることが多い。
トヨタが開発したアシストロボットは、ロボットの制御技術を応用。歩く際の脚の動きを検知してモーターの力でひざの曲げ伸ばしを補助することにより、より自然な歩き方でリハビリできる。
トヨタは2007年に藤田保健衛生大と共同でアシストロボットの共同開発を開始。今年7月から脳卒中患者に実際に使ってもらう実験を始めた。より小型、軽量化が進んで障害に悩む人が日常的に使うロボットとして実用化がなされることを期待したいですね。

県外の学会や旅行にも行ってみたい!!

南日本新聞によれば、鹿児島市の鹿児島国際大学大学院に通う全盲の南明志さん(24)が、盲導犬と大学生活を送ることになった。県内の盲導犬は4月1日現在18匹いるが、盲導犬と大学に通うのは県内初だという。
南さんは、生まれつき視力が弱く、高校2年生の時に失明。現在同大学院福祉社会学研究科に通学している。これまでは自宅から白杖(はくじょう)を使用して通学していたが、行動範囲を広げたいと盲導犬との生活を決意した。
9月上旬から1ヶ月をかけて東京のアイメイト協会での訓練後、鹿児島での練習を重ね、12日から通学を開始。
「積極的に出掛け、盲導犬を知ってもらうのに一役買いたい。県外の学会や旅行にも行ってみたい」南さんは南日本新聞の取材に対して、このようにコメントし、新生活に意欲を燃やしている。行動範囲が飛躍的広がっていくことでしょうね。もっと多くの盲導犬が育てられ訓練され全盲の方々の目になっていくと良いですね。
アイメイト協会(http://www.eyemate.org/)に是非多くの関心を寄せて下さい。

人型ロボットによる落語

多彩なしぐさと高度な語り口が求められる落語の公演に、大阪大などが共同開発した人型ロボットが世界で初めて挑戦する。開発陣はこれまでにもロボットと人間が共演する演劇を手がけており、今回は「一人芝居」ともいえる落語を上演。生活介助といった機能的な役割だけでなく、ロボットが人間のコミュニケーションの相手となる可能性を見据えた意欲的な実証実験となりそうだ。
「ええか、うどんちゅうのはなあ、だしが肝心なんや」。古典落語の定番「時(とき)うどん」のせりふを、人型ロボットが中性的な声で表現する。
監督と脚本・演出を担当するソフトウエア開発会社「イーガー」(大阪市北区)の会長、黒木さんは「1人3役をこなせるよう、声の高さや調子を切り替えるのが難しかった」。桂枝雀さんらのDVDを観賞し、それらを基にアレンジした。
ロボットは三菱重工業製の「wakamaru(ワカマル)」で、高さ1メートル、直径45センチ。イーガーと阪大の石黒教授(基礎工学研究科)が実証実験の一環で、23〜24日に大阪府池田市で開かれる第2回社会人落語日本一決定戦に出展する。
同社と石黒教授はこれまで阪大教授の劇作家、平田オリザさんとともに、ワカマルと人間の俳優が共演するロボット演劇プロジェクトを進めてきた。劇を通じて、人間とロボットとが日常生活でコミュニケーションする近未来の姿を提示。今年8月には、名古屋市で開かれた国際芸術祭で、世界で初めて公演の舞台に立った。
黒木さんは「演劇と落語は似て非なるもの。いわば一人芝居」と語り、ロボットだけで観客と対峙(たいじ)しなければならない落語の難しさを強調。落語上の動きが観客に的確に伝わるかや、ロボットが話しかけることでどれだけ人の興味をひけるかなどを検証する。
課題の一つはうどんを食べるしぐさ。首を傾けながら、はしに見立てた扇子を持つ右手を上下に動かすのと同時に、左手もはちを持つ格好でわずかに上下させるのがポイントだ。「ズズッ」とうどんをすする音も実際の音声を録音して使用する念の入れようで、イーガーはさらに細かい動きまで忠実に模写できるよう試行錯誤を続けている。
ワカマルの公演は24日午後3時から4時半の間に2回、市民文化会館アゼリアホールで行われる。ロボットが人間のコミュニケーションの相手になれば様々な応用が考えられますね。是非上手くいくことを期待したいですね。お近くの方は出掛けてロボットによる一人芝居を御覧になったらいかがでしょう。

アニメによる町おこし

アニメ「らき☆すた」の舞台、埼玉県の旧鷲宮町(現久喜市)がアニメによる町おこしの成功例として注目を集めている。埼玉新聞はアニメファン向け携帯サイト「サイタマニア」を開設。海も世界遺産もない埼玉県の救世主となるか?
「萌えー」。9月5日、伝統の土師祭に3年連続で「らき☆すた」みこしが登場した。参加者は住民を含め7万人。鷲宮町商工会の吉岡事務局長は「最初は派手なコスプレに驚いたが、アニメは大人も子供も楽しめる作品」。洋品店主は「ファンはおとなしく礼儀正しい。人通りのない商店街が盛り上がる」と話す。
商工会は巡礼まんじゅうを売り出し、ファンをスタッフに加えてイベントを開催。出版社と交渉し携帯ストラップも売り出した。
北海道大学の山村高淑准教授(観光学)は「商工会とファン、出版社の連携がうまくいった先駆的な事例」と評価する。地元に何もないと嘆くのではなく何かがあるはずです。地方から日本を元気にしていって欲しいですね。

Merci(メルシー)リトリーバー

脳梗塞急性期の新しい治療として10月から、血管内の血栓を除去して血流を再開させる医療機器「Merci(メルシー)リトリーバー」が使用できるようになった。発症後3時間以内であれば薬で血栓を溶かす治療があるが、投与できない患者や効果がない患者を対象に、発症後8時間まで治療可能。鳥取県内では鳥取大学医学部付属病院(米子市西町)で治療が始まり、「時間」が鍵を握る脳梗塞治療の新たな手段として注目される。
脳梗塞は、血管が詰まって脳が壊死する病気。発症から時間が経つほど死亡や後遺症などのリスクが高まり、日本人の寝たきりの最大の原因といわれる。
脳梗塞の中でも心臓から血栓が飛んで血管をふさぐ心源性脳塞栓などの場合、発症後3時間以内は血栓を溶かす薬「t—PA」による治療が行われる。しかし、投与できない適応外の患者や投与しても効果がない患者には打つ手がなかった。
Merciリトリーバーは、先端にらせん状のループを持つ、太さ2〜3ミリのワイヤ状の機器。マイクロカテーテルの内部に挿入した状態で血管内を通し、血栓がある部分に到達するとループが展開して血栓をからめ取る。
使用は実施基準を満たした施設と医師に限られ、鳥取県内では当面、鳥取大学医学部付属病院で治療を受けることができる。
同病院脳神経外科の坂本誠統括医長は「脳梗塞の治療で最も重要なのは時間であり、その幅が広がる意味は大きい。すべてのケースに有効というわけではなく、一定のリスクもあるが、これまでt—PAが適応外や無効で治療できなかった患者さんに対し、有効な治療となる可能性がある」と展望している。
使用は実施基準を満たした施設と医師に限られるようですが多くの病院で使用できるようになると良いですね。

2010年10月16日土曜日

欧州にキリンの『一番搾り』の味を広めていきたい!!

キリンビールは15日、横浜市中区の赤レンガ倉庫で、日本のビールメーカーでは初めてドイツで製造したビール「KIRIN ICHIBAN(一番搾り)」の出荷開始記念イベントを開いた。同社の松沢幸一社長は「欧州にもキリンの『一番搾り』の味を広めていきたい」と話した。
キリン「一番搾り」は昨年3月に麦100%ビールとしてリニューアルし、ドイツでのビール製造が可能となった。今年10月上旬から、ドイツ・ミュンヘン郊外の世界最古のビール醸造所「ヴァイヘンシュテファン醸造所」で製造し、キリン・ヨーロッパ社を通じて欧州各国に販売する。
松沢社長は「今後は毎年年間5万ケース(1ケース=330ミリリットル瓶24本換算)ずつ販売量を増やしていきたい」と話し、欧州各国に「一番搾り」の浸透を図るとした。欧州で「一番搾り」が人気を博して「キリンビール」が世界のメジャーの会社になっていくと良いですね。

伊達さん決勝進出を決めた!!

テニスのHPジャパン女子オープン第6日は16日、大阪市靱テニスセンターで行われ、シングルス準決勝で第6シードの40歳、クルム伊達公子(エステティックTBC)が第3シードのシャハー・ピアー(イスラエル)に3−6、7−6、7−5で逆転勝ちし、決勝進出を決めた。
クルム伊達がツアー大会のシングルスで決勝に進むのは、優勝した昨秋の韓国オープン以来。17日の決勝はノーシードのタマリネ・タナスガーン(タイ)と対戦する。決勝はノーシードのタイの選手ですから侮れないとは思いますが優勝する可能性は高いのではないでしょうかね。体をゆっくり休めて明日に備えて下さい。伊達さん頑張れ!!

三つのプロジェクトが動き出す!!

老舗旅館やホテルの閉館が目立ち山梨県甲府の湯村温泉郷の面影は失せつつあるが、このほど湯村を元気にしようと三つのプロジェクトが動き出す。
一つは「山梨文学シネマアワード(賞)」。湯村は井伏鱒二、太宰治、松本清張、山口瞳ら多くの文人が訪れたところだ。江戸川乱歩や横溝正史の挿絵画家・竹中英太郎記念館もあり、映画化された作品も多い。この企画は、厄よけ地蔵尊祭に合わせてゆかりの映画を上映し、映画人たちを招く。併せて文学の道散策ツアーも実施するというものだ。
もう一つは「リヤドロ・ミュージアム」。来年1~3月にかけて常盤ホテルを舞台にリヤドロジャパンがミュージアムを開催する。リヤドロはスペインの高級陶器人形のブランド。エルミタージュ美術館やブリュッセルの王立美術館など名だたる美術館が所蔵・常設展示している名品である。日本では東京銀座に出店しているが、地方のホテルでミュージアムを開催するのはきわめて異例のことだ。先月27日、リヤドロジャパン会長ジェローム・シュシャンご夫妻が来県、記者発表しており、全国的な話題になりそうである。
三つ目は、チョコレートのゴディバがバレンタインデーにあわせて甲府富士屋ホテルでゴディバ・パーティーを開催する。ゴディバ・ジャパンの社長でもあるジェローム・シュシャン氏は「グローバルとローカルの結びつきこそ地域再生の切り札である」と話したが、実はいずれのプロジェクトも仕掛け人は小松沢陽一さんだ。財政破綻(はたん)した炭鉱の町夕張を再生しようと映画人と映画ファンが集う「夕張映画祭」を創設したチーフプロデューサーである。現在、武蔵大学・東北芸術工科大学客員教授で、山梨総合研究所の特別研究員でもある。小松沢さんは、発光する力を失ってしまった地域資源に光を当て、まったく異質の資源を丁寧に結びつけていくことによって、新しい地域価値を生み出そうとしている。そこには小松沢さんが丁寧に紡いできた人脈と人間模様が垣間見える。カネやモノを優先した金融資本主義的な発想ではなく、集う人が互いに刺激しあい、価値を増幅させ、楽しみながら地域に新しいエネルギーを植えつけていく。誰にでもできる芸当ではない。三つのイベントを通じて地域が活性化していくと良いですね。是非多くの方々が湯村温泉郷を訪ねて欲しいですね。

酒サムライ

日本酒の普及に貢献した人に授与される「酒サムライ」の叙任式が15日、京都市左京区の下鴨神社で開かれ、ミシュランガイドの1つ星を外国人最年少で獲得したシェフ、松嶋啓介氏ら6人に称号が贈られた。
全国の若手蔵元でつくる日本酒造青年協議会の主催。日本酒のすばらしさを国内外でPRしてもらうことを目的に平成18年から実施、これまでに将棋の谷川浩司九段や若手狂言師の茂山宗彦氏ら計22人が授与されている。
5回目の今回は松嶋氏のほか、東京の老舗「寿司幸」の杉山衛氏、香港で「日本清酒文化交流会」会長を務める何亮志氏ら6人に授与された。
杉山氏は「日本人の体には米で作った日本酒が合う」と述べ、フランスのニースと日本で店舗を展開する松嶋氏は「地方性を感じるのが日本酒のすばらしさ。歴史ある蔵元を訪ねるのも一つの魅力」と語った。
日本酒の需要の落ち込みから老舗の醸造会社が倒産したとのニュースもありましたから是非酒サムライの方々が日本料理と抱き合わせで日本酒の良さを世界に向けて発信していって欲しいですね。そして伝統ある日本の蔵元の灯を輝かせて欲しいですね。

伊藤昌一さん

脳性まひで重度の身体障害がある札幌市の伊藤昌一さんが今年の新司法試験に合格した。左手の人さし指1本でパソコンのキーボードを打ち、論文を執筆。受験回数の上限である3回目での快挙だった。
分娩時の酸素不足から仮死状態で生まれ、脳性まひに。右手の自由は利かず、左手の指も複雑な動きは難しい。通常1日4〜7時間の論文試験では1・5倍の延長が認められ、最長で1日10時間半の試験を乗り切った。
11月から1年間の司法修習ののち、法曹界でのキャリアが始まる。「悩みを抱えた相談者と向かい合った時、『こんなやつでもまともに仕事できるんだ。だったら自分なんてつらくないな』。そう思われたら僕の勝ちかな」
自分より厳しい環境でも頑張っている人を見ると自分も頑張ってやらなければと思わせられます。法曹界で多くの人に勇気を与える方になって欲しいですね。是非頑張って下さい。

ここで終わるわけではない

2時間34分の熱戦の末、前回王者で世界ランク8位のストーサーを退けたクルム伊達。「トップレベルの選手に勝ち切れたのは、大きなステップになる」と充実した表情で話した。
パワーで押してくる相手に対応しきれず、第1セットは先取された。インターバルの間にコーチと「攻めの姿勢でいくことを再確認した」。低い弾道のストロークを交え、相手のリズムを崩すことを意識。その後の2セットを奪い、逆転での大金星となった。
女子ツアーの最年長優勝記録は39歳7カ月。この更新を目指す40歳は「ここで終わるわけではない」と次を見据えた。準決勝では第3シードのシャハー・ピアー(イスラエル)と対戦する。是非頂点を目指して欲しいですね。

2010年10月15日金曜日

海中ロボットの開発に再着手

海底に眠るレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)などの資源を探る海中ロボットの開発に、文部科学省が再着手する。高木義明文科相は「こういう機会にスピードをあげたい」としており、今国会の補正予算案に開発費を盛り込む考えを示した。昨年の政権交代以降の予算見直しで開発が中止されていたが、中国からの事実上の輸入規制でレアアースが注目され、一転、加速される見通しだ。
開発するのは海中を自動的に潜航、海底地形のデータを手がかりにして海底下の構造を調べるロボットで、10億円の開発費が見込まれている。来年度の概算要求で、船から遠隔操作する別のタイプのロボットと合わせ、3機分の予算を「元気な日本復活特別枠」として盛り込んだが、その一部を前倒しする。2013年度の調査開始を目指している。
伊豆・小笠原諸島や沖縄周辺の海域には、ニッケルや白金、コバルトといったレアメタルを含んだ海底鉱床が多数あるとみられ、レアアースが含まれる鉱床の存在が期待されている。海洋国家である日本にとって海洋開発はまさに生命線です。調査開始をもっと早めて欲しいですね。

つなグッど青森・鹿児島『2倍満足フェスタ』

青森、鹿児島の両県は8日、大阪市のホテルモントレ大阪で共同キャンペーンイベント「つなグッど青森・鹿児島『2倍満足フェスタ』」を開いた。12 月4日の東北新幹線全線開業と、来年3月12日の九州新幹線の全線開業で、本州最北端と九州最南端が新幹線で結ばれることを記念し、両県が共同で観光情報をPRした。
三村申吾・青森県知事は「青森、鹿児島はそれぞれ新幹線のPRを行っている。どうすればもっと来てもらえるか、リピーターになってもらえるか、さまざまな準備をしている。青森の日本酒、まぐろ、鹿児島の焼酎、かつお、両県ともに牛と豚はおいしい。新幹線を契機に全国を元気にしたい」とあいさつした。
岡積常治・鹿児島県副知事は「九州新幹線全線開業で大阪まで約4時間で結ばれる。鹿児島には黒豚、黒牛、指宿や霧島などの温泉、焼酎、温かい人情といった、人を元気にする本物の素材にあふれている。北と南から日本を元気に、楽しさを配っていきたい」と述べた。新幹線の北と南から本物の飲み物や食べ物そして人情で日本を挟み込んで元気にして欲しいですね。

日本一周 あっぱれ!EVプロジェクト

大牟田市出身のフリーライター中林朗夫さん=東京都在住=が来春、大阪府守口市の中小企業が共同開発した電気自動車(EV)「Meguru(環(めぐる))」に乗って、日本一周の旅に挑戦する。EVの車体には、大牟田市の夏祭り「大蛇山」をデザインし、中林さん自身も大蛇山Tシャツを着て運転、大牟田を“走って”PRするつもりだ。
EVは今年3月、不況に苦しむ金属加工業などの4社がまちを活性化しようと共同で開発、約半年掛けて完成した。牛車をイメージした和風のデザインが特徴。朱色の漆を塗装に使い、ドアは扇子のように開閉する。長さ2・5メートル、幅1・15メートル、高さ1・6メートルと軽自動車よりも小さい3人乗りの三輪車。リチウム電池を積み、家庭用コンセントで1時間半充電すれば、約40キロ走行でき、最高速度は時速約40キロという。
2003‐04年に歩いて日本一周9024キロの旅を達成した中林さんは今年4月、守口市の町工場の取り組みに感銘を受け、「日本を一周して各地で元気な話題を作りたい」とEVの旅を思い付いた。来年からEVの量産化に伴い、市販第1号を約100万円で購入することを決めた。
「日本一周 あっぱれ!EVプロジェクト」と銘打って、来年4月5日に守口市役所前を出発。本州の太平洋側を北上し北海道へ。本州の日本海側から南下し、九州、四国を回って大阪へ戻る計画。鉛の電池を二つ積み、1回6時間の充電で約80キロ走る規格に改良、1日50キロ程度走行し、1年かけてゴールを目指す。
中林さんに約50万円を協賛する大牟田観光協会の白石政嗣会長は「(旧三井三池炭鉱施設で)世界遺産登録を目指す大牟田はこれから『観光のまち』になる。『大牟田』を全国へ発信してほしい」と話し、背中に大蛇山と書かれたTシャツと帽子を手渡した。
同会が、市販タイプではウレタン塗装となるEV車体に大蛇山をデザインし、左側のドアに張り付ける。中林さんは「大牟田の活性化の願いも乗せて、日本を元気にしたい」と意気込んでいる。
万全の準備をして出発して欲しいですね。そして日本を元気にして下さい!

粉末内蔵式ダスター刷毛

化粧品を改良した指紋採取器、アクリルパイプで作ったペットボトルの指紋やDNAを採取しやすくした専用ホルダー。県警の鑑識課員らが自分で考案したオリジナル鑑識器材などを発表した。このほど、「鑑識技術研究発表会」が開かれ、オリジナル鑑識器材など独創性豊かな13点が発表された。優秀作品6点のうち数点は来年東京で開かれる「鑑識技術研究会」で発表されるという。実用化に期待がかかる。
同会は毎年開催され、今年で51回目。鑑識課員を始め、各警察署の鑑識係や科学捜査研究所員らがオリジナル器材などを発案。61点の応募があった。
新居浜署の鑑識係、安藤尚子巡査部長は、指紋採取の際に使う「粉末内蔵式ダスター刷毛(ばけ)」を考案し優秀作品に選ばれた。従来、事件現場などで指紋採取する際、はけをケースに入った粉末につけ、粉末の付いたはけで証拠品を払い、指紋を採取していた。しかし、粉末が飛び散ったり、ケースから粉末をこぼしたりすることも多かったという。
そこで安藤さんは、はけの内側からパウダーが出る、化粧品のフェースパウダーの筒を使うことを考案。筒の内側に鑑識用の粉末を詰め、はけは鑑識用のものにつけかえて、ボタンを押すとはけの内側から粉末が出るようにした。これによって粉末をまき散らさずにすむという。
安藤さんは「化粧している最中に思いつきました。はけにどれくらいの穴を開けるのか調整するのに苦労した。これで効率よく指紋採取ができます」と笑顔だった。
鑑識課によると、県警で開発した技術研究は、過去にも科学技術庁長官賞や警察庁長官賞などを受賞しており、実用化されているものも多いという。同課の檜垣賢治・指導課長補佐は「どれも現場の鑑識活動でのつまずきや必要性から生まれたもの。愛媛県警発のアイデアが全国で使われるようになってくれればうれしい」と期待を寄せた。女性ならではの作品ですね。ぜひ実用化されると良いですね。

ナノス

生殖細胞の形成に重要な働きをするタンパク質「ナノス」の構造解析に横浜市立大の橋本博助教(構造生物学)と三重大の田丸浩准教授(生物工学)の研究チームが成功した。チームによると世界で初めて。
 ナノスはヒトなどの細胞に存在するタンパク質。異常があると精子や卵子といった生殖細胞が形成されず、不妊になることから、構造解析の成功は不妊の原因解明に役立つと期待される。
 研究チームは、小型の魚ゼブラフィッシュのナノスを大腸菌を用いて大量に発現させて精製、結晶化。エックス線を用いて構造解析に成功した。
 ナノスは従来のタンパク質にはない構造をしている。これまで構造が不明だったため、分子や原子レベルでのナノスの研究を進める上で障害となっていた。不妊の原因解明から不妊治療に向けての新たな方法が見つかるといいですね。

2010年10月14日木曜日

有限会社・桜江町桑茶生産組合

日経ビジネスに面白い記事が掲載されていた。一部割愛して掲載させて頂きました。ゆっくり読んでみて下さい。
今回は、いわゆる地域資源を活用し、産業化を果たした有限会社・桜江町桑茶生産組合を取り上げる。この会社があるのは、江の川沿いの中山間地域に位置する島根県江津市桜江町。最盛期に比べて人口も半分に減少するなど、典型的な高齢過疎の町である。
最盛期の昭和30年代、産業の基盤はコメ作りと養蚕だった。だが、中国地方でも有数の桑畑が広がった桜江町も時代の波には逆らえない。約30ヘクタールの桑畑は放棄され、負の遺産になっていた。
そんな土地に、福岡県博多からアイターンでやってきたのが古野俊彦・房子夫婦である。現在、古野氏は桜江町桑茶生産組合など、3社の社長を務めている。グループの売上高は約4億円(平成22年度12月期見込み)。桑茶を中心とした機能性食品の加工、販売をしている。
桜江町桑茶生産組合は放棄されていた120ヘクタールの遊休耕地を復活させた。地元での生産加工も実現、桜江町の活性化に大きく貢献している。この動きに呼応した行政も、地域での起業と定住を促進する「江津市定住促進ビジョン」を作成、この成功事例をひな型に、多くの取り組を始めようとしている。
桑茶を産業化したことで、地域の負の遺産に価値が生まれた。周辺地域まで含めれば、120ヘクタールもの圃場が機能性食品原料の生産基地となり、農地が守られた。農地が農地として利用されたことで、桑のある里山風景も復活している。
「50名もの雇用を継続して創出し、地域コミュニティーの生き甲斐作りに大きく貢献した」。 だが、何より重要な成果は、「江津は農業を捨てていた。桜江で桑茶が成功するまで、中山間地の農業を大切にしなければならないということに、多くの人は気づいていなかった」。
中山間地では、高齢者が米や野菜を作り、子供や孫に分け与えるという心豊かな生活を営む空間があった。その豊かな空間を、農業はつまらないと捨ててきた。だが、この中山間地農業こそ、求められているのではないか。
現在、江津市役所は直売所や学校給食と中山間地農業を結びつけるだけでなく、遊休耕地の再生や高齢者の生き甲斐、健康作りの場と組み合わせようとしている。
桜江町でつくられた産業の仕組みは、「農業の六次産業化」の代表的な事例として国から表彰を受けている。六次産業化とは、一次産品を生産する農業、それを加工する二次産業、販売する三次産業を融合すること。すなわち、「1×2×3=6」と見立てることで、付加価値を作りだし、地域に経済価値を呼び込もうとしているのだ。
これまで、田舎であったがために、「ここには何もない、何もできない」とあきらめにも似た気持ちを持っていた。だが、人々は確実に前を向き始めている。何もないところなど存在しない。桜江町桑茶生産組合はそれを教えてくれる。
地域から日本を元気にする一つの試みではないでしょうかね。企業としては様々な競争の問題があるのでしょうが諦めずに何かを初めてみる時なのかもしれませんね。

美しいハーモニーで不況にあえぐ日本に元気を注入

日本を代表する6人の実力派歌手が4日、都内で行われたJT缶コーヒー「Roots」の新商品「アロマインパクト」シリーズの新CM発表会に出演。コラボユニット「コーラスジャパン」を結成し、CMソング「根の歌」(13日発売)を初披露した。最年長の布施明(62)から最年少の松浦亜弥(24)まで「歌で日本を元気にしたい」と集結。彼らによるチャリティー活動も検討しており、日本版「We Are The World」となる。
特徴的な6つの歌声が美しいハーモニーを奏で、不況にあえぐ日本に元気を注入する。
缶コーヒー「Roots」の新商品CMをきっかけに、実力派アーティストが立ち上がった。布施、あややを始め、石川さゆり(52)、杏里(49)、鈴木雅之(54)、CHEMISTRYの堂珍嘉邦(31)。J−POPから演歌まで網羅し、年齢層も幅広い6人だ。
その名も「コーラスジャパン」として、応援ソング「根の歌」を制作。5日からオンエアされるCMを飛び出し、発表会のステージで初披露された。
♪時が満ちて 花は咲く 晴れた日に…
苦しい時代を乗り越え、いつか幸せが訪れる。そんなメッセージを歌詞に込めた。石川は、「最近『楽しいことがない』という話を聞くんですけど、真剣だけでなく、楽しいことも大事なんです」と訴えた。
さらに、全国的に知られている6人が力を合わせ、チャリティー活動を繰り広げるプランも浮上。そのコンセプトは、1985年に故マイケル・ジャクソンさん(享年50)を中心に世界的なアーティストが集まり、アフリカの飢餓撲滅を歌ったキャンペーンソング「We Are The World」だ。
日本版のメンバーも一致団結。CM撮影は8月に2日間かけて行われ、最年少のあややは「私にとっては大、大、大先輩ばかりでしたが、みなさん優しくて、ずっと笑顔でした」と振り返った。
この日の会見でも、メンバーが息のあったところを披露。布施が突然、松浦をリーダーに指名し、「この歌を国会で歌いたいねえ。あややに菅首相に電話してもらおうよ。“カン”コーヒーですから」と新商品にかけて笑いを誘った。
石川は「布施さんのような上の世代にも、あややのような若い世代にも知ってほしいし、子供たちにも歌ってほしい。卒業式シーズンに歌ってくれたら、なんてステキでしょう」と強調。最後に「年末にNHKでみんなで歌うのもいいな」と、6人そろっての紅白出場まで視野に入れた。
6人の歌声が日本を元気にしてくれると良いですね。

脳死からの臓器提供を受けた女性が男児出産

大阪大付属病院は13日、脳死からの膵臓と腎臓の同時移植を受けた大阪府内の40歳代の女性が、男児を出産したと発表した。同病院によると、国内の臓器移植後の出産は生体肝移植後は数例あるが、脳死下では国内初。母子ともに経過は順調という。
会見した同病院の伊藤寿記(としのり)教授(消化器外科)によると、女性は1型糖尿病による合併症のため、平成19年に同病院で脳死からの臓器提供手術を受けた。女性は出産への強い希望があり、移植後に必要な免疫抑制剤という薬も副作用の少ない種類に変更した。
この結果、昨年秋に一度流産したものの、今回の2度目の妊娠は、順調に推移し、妊娠38週の13日夕、帝王切開で2882グラムの男児を出産した。女性は「移植医療がなければ、新しい生命は生まれなかった」と感謝の言葉を口にしたという。伊藤教授は「法改正で脳死からの臓器移植は増加しており、出産するケースも今後は増えるのではないか」と話した。
一つの死が臓器提供という形をとって命をつなぎ、そしてまた新たな命を生み出す。移植医療のありがたさを感じますね。

2010年10月13日水曜日

韓国紙に日本代表への賛辞

引き分けに終わったサッカー日韓戦から一夜明け、13日付の韓国紙(日本語版)は「韓国代表の問題点をことごとく露呈させた」と日本代表への賛辞を並べ、本田圭佑(CSKAモスクワ)に「ピッチで断然引き立って見えた」と賞賛を送った。
朝鮮日報は「“強豪”に成長した日本は、もはや侮れるような相手ではなかった」と、W杯南ア大会で16強進出を果たした日本を評価。「ペナルティーエリアで体で止めようとした際、ボールが手に当たりPKを取られるところだった」と苦戦の様子を伝えた。
指揮を執った韓国のチョ・グァンレ監督も同紙に対し「日本は強くなった。前進守備のプレスが強く、攻撃のテンポも早かった」と成長を認めた。
中央日報は本田の存在感を強調。「独特の強いフィジカルと左足シュートで韓国ゴールを脅かし、なぜ日本の次世代エースと呼ばれるかをはっきりと示した」と絶賛した。勝っていたらもっと大きな賞賛になったでしょうね。潜在能力の高さを感じましたね。ザッケローニ監督を中心にもっと高見を目指して頑張って欲しいですね。

続々とプロ志望届を提出

今月28日のプロ野球ドラフト会議で上位指名が予想される早大の斎藤佑樹(早稲田実)、大石達也(福岡大大濠)、福井優也(済美)、中大の沢村拓一(佐野日大)、東洋大の乾真大(東洋大姫路)の5投手らが13日、続々とプロ志望届を提出した。
斎藤は東京六大学リーグで30勝、300奪三振の史上6人目の記録をマークした。高い投球術などが評価され、ヤクルトとロッテが1位指名を公言している。大石、沢村は150キロ超が魅力の速球派右腕で、指名の競合は必至。福井、乾もキレのいいスライダーが武器の好投手。プロ志望届は14日に締め切られる。 今回のドラフトは良い選手が集まっていますから本当に注目ですね。28日が待ち遠しいですね。

SOCS3

医薬基盤研究所と大阪大学は12日、アスベスト(石綿)などが原因で発症するがんである悪性胸膜中皮腫の遺伝子治療を開発、動物実験で効果を確かめたと発表した。特定の遺伝子を胸腔(きょうくう)内に導入して、がん細胞の増殖を抑える。阪大などで臨床研究を実施する計画で、10年以内の実用化を目指す。
医薬基盤研の仲哲治・創薬基盤研究部長と阪大の水口裕之教授らの成果で、欧州がん学会誌(電子版)に掲載された。
研究チームは細胞内で様々な情報伝達を抑えている遺伝子「SOCS3」に注目。中皮腫の細胞を調べたところ、この遺伝子が細胞増殖を止めるだけでなく、がん抑制遺伝子の量も増やすのが分かった。
胸腔内に中皮腫細胞を植えたマウスで実験。SOCS3を中皮腫細胞に遺伝子導入すると、がん増殖が抑制できた。通常なら50日以内に死亡するマウスが、治療で生存期間が1年以上延びたという。今後、サルなどで安全性を確認。倫理委員会で認められれば阪大や大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターで臨床研究を始める。
中皮腫はアスベストを吸い込んでから30~40年後に発症する。年間の死亡者は1000人を超え、増加傾向にある。抗がん剤や放射線などで治療するが根治は難しい。10年と言わず早急に実用化に向けて研究に拍車をかけて欲しいですね。

史上初の「永世七冠」という偉業に挑む

将棋界の第一人者、羽生善治3冠(40)=名人・王座・棋聖=が再び史上初の「永世七冠」という偉業に挑む。
14日に長崎市で開幕する第23期竜王戦7番勝負で6連覇中の渡辺明竜王(26)に挑戦。タイトルを奪取すれば通算7期獲得となって「永世竜王」の称号を得る。
「永世」の称号は、連続または通算して規定の回数を獲得した棋士に与えられる。羽生3冠は既に「永世名人」など竜王を除く6タイトルで資格を持っており、「永世竜王」が最後の関門。
最初に「永世」を手にしたのは1995年3月。5期連続5度目の獲得で「永世棋王」に。同7月に5期獲得で「永世棋聖」に。96年9月には5連覇で「名誉王座」。97年8月には5連覇で「永世王位」と次々に資格を得た。
しばらく間が空いたものの、2007年3月、通算10期で故大山康晴15世名人以来、2人目の「永世王将」の資格を得た。08年6月には通算5期で、実力制名人戦が始まってから6人目の「永世名人(19世名人)」の称号を獲得した。
「永世七冠」に向けて是非竜王戦でタイトルを奪取して欲しいですね。相手は6連覇中の渡辺竜王ですから最後までもつれた接戦が予想されますね。

長寿の秘訣を探る大規模な疫学研究

関西の100歳以上の高齢者を対象に、長寿の秘訣(ひけつ)を探る大規模な疫学研究を大阪大が年内にも開始する。遺伝子や生活環境などを多角的に分析し健康で長生きするための要因を調べる。大学の研究倫理審査委員会で12日、承認された。
大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山の2府3県に住む100歳以上の高齢者のうち計200人の協力を得て実施。血液を採取し、長寿と関連があるとされる遺伝子の有無や健康状態、過去の治療歴などを5年計画で調べる。
食事状況や歯の数、家族構成などの生活実態のほか、教育歴や性格などの心理面も調査。健康な人と病気にかかった人を比較し、元気で長生きするために必要な条件を探る。
また、兵庫県伊丹市と朝来市に住む70〜90歳の計1500人について、同様の研究を実施。都市部と山間部で長寿の原因に差があるかを追跡調査する。
100歳以上の長寿研究は、関東で慶応大などが進めている。
研究チームの神出(かみで)計・大阪大講師(老年内科)は「日本は長寿国だが、どんな人が長生きできるのかは、よく分かっていない。関東との比較で東西の違いが分かるかもしれない」と話している。
慶応大学の広瀬教授(老年内科)によると100歳以上の方の血中アディポネクチン量が若い女性の2倍も高い数値になっていると報告されていますが阪大の調査も含めて長寿の秘密が解き明かされていくと良いですね。 

清滝信宏教授

物理学や化学など6分野あるノーベル賞の中で、日本人受賞者がいないのが経済学賞だ。ただ、今年は米プリンストン大でマクロ経済学を専攻する清滝信宏教授(55)が有力候補として浮上。来年以降も注目を集めそうだ。
清滝氏が注目されるようになったのは、ノーベル賞の受賞予想者を発表している米トムソン・ロイター社が今年、清滝氏を候補に挙げたのがきっかけ。同社が過去30年分の論文の引用回数を調べたところ、清滝氏とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのジョン・ムーア教授が1997年に共同発表した論文が最も引用されていたという。
この論文は、金融危機のような一時的なショックがなぜ実体経済の長期的な停滞をもたらすのかを考察したもの。日本経済がバブル崩壊後に長期停滞に陥ったことから、本格的な研究を始めたという。
清滝氏は、東大時代に宇沢弘文名誉教授のゼミに所属し、米ハーバード大で博士号を取得。大阪府が地盤の旧池田銀行(現池田泉州銀行)の創業者一族で、父の一也氏は元池田銀頭取。講義では「父はこうやってお客にお金を貸していた」と家業を引き合いに出すこともあったという。
経済学賞を受賞したピーター・ダイヤモンド氏ら3人は62〜71歳だが、清滝氏はまだ55歳。ゼミの同期生の宮川努・学習院大副学長は「経済学者の評価が固まるのは自然科学と違って時間がかかる。若い清滝氏は今後に期待できる」と話す。是非期待して待ちましょう!!

3D画像に指で触れて動かすことのできるシステム

裸眼のまま、空中に浮かんだ立体(3D)画像に指で触れて動かすことのできるシステムを舘・慶応大教授(バーチャルリアリティー学)らの研究グループが開発し、11日に報道関係者に発表した。14~17日、東京都江東区の日本科学未来館などで開かれる「デジタルコンテンツEXPO2010」で一般公開する。
現在、普及しつつある3D映画などは、特殊な眼鏡が必要な方式が主流。舘教授らは、約50センチ四方の箱の中で、特殊な反射材を利用して42カ所の視点から見た映像を同時に空中に浮かび上がらせる方式を考案。これによって、箱ののぞき窓から見ると、左右の目に微妙にずれた映像が送り込まれ、裸眼による立体視を実現した。
また、指の位置を検知するカメラと指先に装着したベルトが連動し、指を動かすとベルトが伸縮して、3D映像に触れて動かすような体感を生み出した。デモンストレーションでは、アニメの少女キャラクターを浮かび上がらせた。
舘教授は「将来は、見て触れる博物館などのバーチャル展示や商品カタログなどに応用できる」と話した。いよいよ3Dで見ると同時に感触を感じることが出来る時代がもうすぐ到来しそうですね。

2010年10月12日火曜日

トポロジカル絶縁体

結晶内部は電流を通さない絶縁体だが、表面は電気を流す特徴を持つ「トポロジカル絶縁体」の新物質を、東北大大学院理学研究科の佐藤宇史准教授(固体物理学)らの研究グループが発見した。室温で安定して機能するトポロジカル絶縁体が作られたのは初めてで、実用化が期待される。消費電力が低い電子部品や超高速コンピューターの開発が大きく進む可能性があるという。
トポロジカル絶縁体は電子が質量ゼロのため非常に高速で動ける上、電子の動きが不純物に邪魔されない性質も備え、小さいエネルギーで稼働できる利点がある。
研究グループは理論的にトポロジカル絶縁体になり得ると予測されていたタリウム、ビスマス、セレンの化合物に着目した。比率を調整しながらこれらの物質を混合。高温で溶かした後、徐々に冷やして大型の結晶を作ることに成功した。
紫外線を当てて放出される電子を調べる光電子分光を用いて、化合物の内部と表面の電子状態を観測したところ、トポロジカル絶縁体であることが証明された。
これまでトポロジカル絶縁体として二つの物質が報告されている。いずれも室温では絶縁体の機能が不安定で、余分なエネルギーが流れてしまう欠点があった。研究グループが発見した化合物は、室温でも絶縁体が安定した状態を保つことができた。
成果は大阪大などとの共同研究。佐藤准教授は「従来の数分の1から10分の1ほどの電力で動くコンピューターの電子部品が造れる可能性がある」と話している。是非電子部品として実用化出来るように研究を深めて欲しいですね。

原子間力顕微鏡

2本脚の構造を持つたんぱく質「ミオシンV」が、脚を交互に前に出して移動する動画の撮影に、金沢大などの研究グループが初めて成功。10日(現地時間)の英科学誌「ネイチャー」(電子版)で発表した。分子を観察する原子間力顕微鏡(AFM)を約5年前に、1000倍速で実用化した高速AFMで撮影した。応用の幅を広げることで、ナノレベルの物質の解明が期待される。
高速AFMで観察した結果、ミオシンVが脚を交互に後ろから前に回しながら出し、大またで歩く動きが初めて確認できた。歩幅は約36ナノメートル(ナノは10億分の1)で、人間なら百メートル10秒28で走る五輪選手並みの速さという。時折、足踏みして立ち止まるような仕草も見せた。
ミオシンVは、メラニン色素や神経伝達物質などの物質を荷物として持ち、アクチン繊維に沿って移動する、細胞内の運搬役。動きのダイナミックさで知られ、研究者の興味を引いていた。
たんぱく質が歩く姿を捉えるとは凄い事ですね。高速AFMで様々な現象や物質の解明が進みそうですね。

2010年10月11日月曜日

10アール当たり1トン超の収量

テニスコート4面ほどの田んぼから、どれだけコメが収穫できるか—。昨年秋、日本記録を上回る10アール当たり1トン超の収量を達成した長野県立須坂園芸高校(須坂市)が、今年も実験水田の稲刈りを終えた。結果は今月下旬に判明するが、昨年並みの収量が期待できるという。
コメ余りが続く中、同校の中嶋教諭は「コメ作りの担い手は高齢化が進み、大規模な水田は世話できない。このままでは日本の稲作は立ち行かなくなる。収量を上げるしかない」と警鐘を鳴らしている。
同校は昨年、県の奨励品種「キヌヒカリ」に、稲を大きくする効果のある窒素肥料を与え、増産実験を行った。稲が大きくなる分、倒れる可能性も増えるため、葉や茎を硬くするガラス成分のケイ酸が入った肥料を通常の2倍以上与えた。
従来の最多収量は、食糧増産時代の1960年に秋田県で記録した10アール収量1052.2キロ。同校はこれを上回る1145.9キロを達成した。同じ市内にある県農業試験場のキヌヒカリの過去5年の平均収量は680キロで、中島教諭は「自分が一番びっくりした」と振り返る。
ケイ酸の効果について、中島教諭は「稲や葉がしっかり立てば満遍なく日光が当たる。効率良く光合成が行われたのではないか」と推測する。
同校3年の佐藤さんは「昨年のコメは十分おいしかった。自分たちのやったことで農業が変わる。世界的にみれば食糧不足なので農業大学に進み、海外で技術向上にも取り組んでみたい」と話す。何かで一番になるという事は自信を与えられますね。農業の環境はますます悪くなっていきますから小さな面積で如何に収量を増やしていくかが問われてくるでしょうから更に工夫をして収量を増やしていって欲しいですね。そして生徒さんに農業に対する希望を持たせて欲しいですね。

後手のあからが勝利を収めた!?

将棋の清水市代女流王将に情報処理学会のコンピューター将棋システム「あから2010」が挑戦していた一番勝負で11日午後7時、後手のあからが勝利を収めた。公の場で、コンピューターが日本将棋連盟の棋士を打ち破ったのは初めて。
対局は、情報処理学会の50周年プロジェクトとして実施された。あからには、世界コンピュータ将棋選手権で優勝した「激指(げきさし)」など4種のソフトが搭載されており、導き出した解答のうち最も多かった手を指す。
今後、あからは早ければ半年後にも日本将棋連盟が指名する男性棋士に挑み、さらに勝てば最高峰の羽生善治名人(王座・棋聖)か渡辺明竜王と対局する見通し。
今回の対局は観客の見つめる前で行う公開対局ではなく、限られたメンバーが会議室で行い、約750人の観客は広い講義室で中継盤面を見守った。
清水王将に勝って欲しいという思いがありましたが結果を受け止めなければなりませんね。そしてソフトを開発した日本の情報技術の高さを示したとも言えますね。どこまで「あから2010」が勝ち抜いていくのか注目ですね。羽生名人の対戦もあるのかもしれませんね。

逆上陸する「新しい歴史」を背負った日本酒

北海道で収穫された酒米「吟風」を使ってノルウェーで醸造した純米酒が、道内を中心に日本国内で、今秋から販売される。
逆上陸する「新しい歴史」を背負った日本酒で、一足先に販売が始まったノルウェーやスウェーデンでの評判は上々という。
日本酒を醸造しているのは、ノルウェーの地ビール会社「ヌウグネ社」。吟風は昨年、ピンネ農業協同組合(新十津川町)から3トンが出荷された。
逆上陸する日本酒の輸入販売元となる「えぞ麦酒」(札幌市中央区)のフレッド・カフマン代表は、「日本の純米酒に引けを取らない水準に仕上がっている」と太鼓判を押す。
販売価格は350ミリ・リットルで2000円程度となりそうだが、カフマン代表は「『新しい歴史』を背負った酒だからだと割り切ってもらい、ぜひ試しに飲んでみてほしい」と話している。
えぞ麦酒ではまず、11月に60ケース(1ケース=350ミリ・リットルで12本)を輸入して販売する計画。追加発注も計画され、12日には都内で試飲会を催してノルウェーの純米酒をアピールするという。
日本国内では日本酒の需要が落ちて老舗の酒造会社が倒産の憂き目を見ているような話も聞こえてきますがノルウェーで醸造した純米酒が逆輸入されてされてくるという事からも日本酒の需要は海外でもかなりあるように感じますね。積極的に日本酒を海外に宣伝して長年続いて来た日本の酒造技術を是非守って欲しい気がしますね。

クロスカップリング反応による導電性ポリマーと有機EL素材を開発

立命館大学の薬学部北泰行教授の研究グループは、レアメタルを用いないクロスカップリング反応による導電性ポリマーと有機EL素材を開発した。
研究には、ヨウ素反応剤を用いたグリーンケミストリーなクロスカップリング反応を利用する。
クロスカップリングは、今年のノーベル化学賞の受賞が決まった鈴木章氏、根岸英一氏が基礎を築いた触媒を使って炭素同士を結合させ、新しい物質を作るもので、古くから日本が世界をリードしてきた研究分野。
様々な産業に応用されている基礎技術だが、クロスカップリング反応には、中国に依存度が高いレアメタルが必要だ。レアメタルはハイブリッド自動車や家電の生産に必要不可欠なものとなっているが、今回の尖閣問題や輸出規制で供給リスクが高いことが問題視されている。
北研究グループでは、こうした状況を打破し、有害物質を使用しないグリーンケミストリーの観点から新しい技術の開発に1985年頃から取り組んできた。今回、日本の産出量の多いヨウ素を触媒として用いた、環境に優しいグリーンケミストリーなクロスカップリング反応を用いる技術を開発した。これを応用して導電性ポリマー、新しい有機ELなどの素材の開発にも成功した。
北研究グループは、ナガセケムテックス、長瀬産業との産学連携体制を確立しており、2011年度中にはこの技術を実用化する予定。
日本の得意芸である化学を使って他の国に産出する資源に依存しない代用物質や技術をどんどん開発していって欲しいですね。是非実用化に向けて研究を進めて下さい。

雪国まいたけが「ソーシャルビジネス」を始める

キノコやモヤシを生産、販売する東証2部上場の雪国まいたけが、バングラデシュのグラミン銀行と合弁会社を設立し、貧困の根絶に取り組む「ソーシャルビジネス」を始めることが9日、分かった。モヤシ原料の緑豆生産を通じ、同国の農家や女性らに新たな仕事を提供する。大平喜信社長やノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス同行総裁が出席し、13日に現地で調印式を行う。
同行と日本企業の提携は、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングに次いで2番目。
現地の関係者らによると、合弁会社は「グラミン・雪国まいたけ」で、雪国が過半を出資するもよう。農家に生産を委託し、合弁会社が作物を買い取る。日本でのモヤシ生産に適した大粒の豆は雪国が購入し、残りは国内で売る。
雇用創出効果は農家で1000〜1500人、合弁会社での豆の選別に100〜200人。このほか、小粒の豆を仕入れて売る女性ら多くの貧困層に仕事や収入をもたらすという。合弁会社の利益も、教育環境や衛生面の改善などすべて現地で使われる。
食べる物を支援することも重要でしょうが最も重要な支援が教育環境を整備してあげる事ですね。今貧困を一時的に解消する以上に、その環境を抜け出す術を教えてあげる事が重要ですね。多くの企業が今この時世界のために生きる事が日本を元気にする源泉になるような気がしますね。 

2010年10月10日日曜日

カボス入りの餌でブリの養殖

大分県は、特産のカボス入りの餌を与えて養殖するブリの開発に取り組んでいる。
すでに最終段階を迎えており、10月中旬から、養殖場で2年物のブリにこの餌を与える実証実験に入る。これまでの実験では「鮮度が落ちにくい」との結果が出ており、県は「味も良いと評判。新たなブランドに育てたい」としている。
県は、養殖ブリに付加価値を付けて販売価格を押し上げる目的で、2007年度に農林水産研究指導センター水産研究部(佐伯市)で開発を始めた。カボスには抗酸化作用があるとされるポリフェノールが含まれており、研究部は果汁を粉状にして、餌に練り込んだ。
刺し身にした血合い部を5度で冷蔵する実験では、通常のブリは最長約36時間で赤から黒に変色し、商品価値が落ちた。しかし、カボス果汁入りの餌で育ったブリは最長で76時間まで色が変わらず、鮮度を保てることが分かった。
また、目隠しをした県職員16人が刺し身を食べ比べたところ、カボス入りの餌で育ったブリは、おいしさ、歯ごたえ、風味、脂ののり、後味の5項目の総合点で、通常のブリを上回ったという。
研究によって、ブリの出荷40日前からカボスを与えれば、効果が出ることが分かった。実証実験後には、県のアンテナショップ「坐来(ざらい)」(東京)で、市場などの関係者に試食してもらい、意見を商品化に生かす考えだ。
カボスを餌に取り込むとは考えましたね。通常にブリより鮮度が持ち味も良いとなるといいことばかりですね。価格も安く押さえられれば言う事なしですね。早く商品化して欲しいですね。

情緒の感応は母語でこそ

産経の論説委員・清湖口敏(せこぐち さとし)「情緒の感応は母語でこそ」は今の日本の企業の英語公用化や小学校の英語必須化の流れを再考する事の必要を感じますね。一部を割愛して掲載させて頂きますがゆっくりお読み下さい。          

日本人というのは国際競争のなかで自信を喪失すると、きまって日本語を貶(おとし)める民族であるらしい。維新前後のころしかり、先の敗戦後またしかり。欧米の先進的な科学技術を目の当たりにした日本人は、習熟に時間のかかる漢字を廃止し、国語表記をローマ字などの表音文字にせよと主張した。志賀直哉のようにフランス語を国語にせよと言いだす者までいた。
そして今また、激しい経済戦争にあえぐわが国で、国語を軽視する動きが目立っている。大手の通販会社や衣料会社が相次いで、英語を社内の公用語にすると発表したのである。ともに平成24年に実施する方針という。
国内の会社でありながら、なぜ日本人同士が英語で話し合わねばならないのか。世界企業としてよく知られるホンダの伊東孝紳社長は「ばかな話だ。英語が必要なやりとりは英語でやる。時と場合によって使い分ければいい」と一蹴(いっしゅう)した。おっしゃる通りである。
思えば英語を国際共通語とする認識は何も最近に始まったのではなく、明治期に既に、岡倉天心が英語で『茶の本』を著し、柔道の嘉納治五郎も英語教育に熱心に取り組んだ。茶という日本文化が外国に紹介され、柔道がJUDOとして世界に認められたのも、英語があればこそだった。
ましてや昨今のように経済のグローバル化が進むと、世界市場進出をもくろむ企業が経営戦略として英語を重視するようになるのも、ある程度は理解できる。だいいち私企業であるかぎり、企業の勝手でもあろう。しかし母語である日本語に代えて英語を公用語にするとなれば、それはどうみても行き過ぎであり、日本や日本人から何か大切なものが失われていくような気がしてならない。
日本人同士が英語で話し合っても最低限の意思の疎通、情報の伝達はかなうだろう。しかし母語での会話に比べれば、それは著しく情緒に欠け人間味に乏しいものとなるに違いなく、互いの信頼関係などどうして生まれ得よう。
言葉は実利のためだけの道具ではないことが明白である以上、ビジネス面の効率しか考えない英語の公用語化は、あまりにもさもしい発想といわねばならない。数学者の藤原正彦さんは『祖国とは国語』のなかで「脳の九割を利害得失で占められるのは止(や)むを得ないとして、残りの一割の内容で(人間としての)スケールが決まる」と述べ、その一割を美しい情緒で埋めるべきだと説いた。そして情緒を身につける成否は何より国語にかかっていると強調する。
私たちはともすれば、「情報」というものを単に「報(しら)せる内容」という程度の無機的なものにとらえがちだが、文書はさておき会話によってやりとりされる情報には、なにがしかの「こころ」が伴うのが必然である。「三輪山をしかも隠すか雲だにも情(こころ)あらなも隠さふべしや」。この額田王の歌のように万葉集には「情」を「こころ」と読ませる歌がずいぶん多く、「情報」の「情」の意義をあらためて教えられる。
母語による会話ではとくに情が深くなる。母語は、話者同士が共有できる祖国愛や道徳観、惻隠(そくいん)の情などにあふれ、「察し」や「以心伝心」といった言わず語らずのうちに感応しあえる思いも豊富だ。人情味ある生きた会話とはこのようなものをいうのである。
有名企業の間で今後さらに英語の公用語化が進めば、仕事の能力や人格よりも英語力を優先する風潮が強まり、世の親はこぞって子供の出世のためだ、英語は金になるぞと、子供の英語教育に力を入れるようになるだろう。一方で国語は軽視され、ひいては人として大切な情操が失われていく。
平成16年に文化審議会が答申した「これからの時代に求められる国語力について」には、「近年の日本社会に見られる人心などの荒廃が、人間として持つべき感性・情緒を理解する力、すなわち、情緒力の欠如に起因する部分が大きい」「情緒力とは…他人の痛みを自分の痛みとして感じる心、美的感性、もののあわれ、懐かしさ…」「この力は自然に身に付くものではなく、主に国語教育を通して体得される」とあり、「祖国とは国語」を強く実感させる。

英語は何とも薄ぺらい言語ですね。確かに合理的ではありますが情は確かに感じませんね。日本語は言葉一つで様々な情景が浮かんできますね。俳句等も17文字の中に様々な情景や思いが込められています。こんな言語はないように感じますね。
日本の状況が厳しくなる今日であればこそ国語に立ち帰ることが必要な時代なのかもしれませんね。母国語を大事にすることが日本人の古来持って来た情緒やものの哀れを引き出してくれるように感じますね。それこそが世界にアピール出来る日本の素晴らしさではないでしょうかね。英語はあくまでも自分の意見や思いを伝える手段です。何を伝えるかが重要でしょう。その意味からいっても国語教育をもっともっと充実させるべきでしょうね。そして日本に日本文化に、その根幹をなす日本語に誇りを持って欲しい気がしますね。

2010年10月9日土曜日

世界グッドモーニング!!

カナダ西部バンクーバーで開催中のバンクーバー国際映画祭で7日、日本の映画「世界グッドモーニング!!」=広原暁監督(23)=が、ドラゴン&タイガー新人映画部門賞を獲得した。映画祭事務局が発表した。
同部門はアジア太平洋地域の新人監督を発掘し紹介する目的で設けられており、今回は日本、中国、韓国、ベトナムなどの8作品がノミネートされた。賞金は1万カナダドル(約81万円)。
同作品は内気な高校生が人探しの旅に出て「世界」の存在を知るという内容。審査委員会は授賞理由として「自らの社会が直面する問題を新鮮で真正面からの切り口で取り上げた」と指摘。「この若い監督の完成度をたたえたい」とした。
日本の直面する様々な状況を一つの切り口にして世界に通用する多くの映像を作り出していって欲しいですね。

2週連続優勝目指しれ頑張れ!!

ボギーなしで圧巻の9バーディー。宮里美香が持ち味を存分に発揮した。「本来の攻めのゴルフができている」と胸を張る一方「こんなに伸ばせるとは」と驚きも見せた会心の63で、21位から首位へジャンプアップした。
日本からの強行移動で臨んだ第1ラウンドは、いまひとつ攻めきれなかった。だが、コースを十分把握したこの日は、「攻める」との“公約通り”のゴルフを展開した。
2番のパー3で5メートルを沈めると「無意識のうちにマル(バーディーの印)が並んでいた」と5連続バーディー。さらに後半はショットがさえ「思った以上にピンに絡んで自分でもびっくりした」と、今度は4連続バーディーを披露した。
自分のスタイルが確立されつつある。最大の理由は「優勝で気持ちが楽になった」こと。20歳最後のラウンドとなる第3日に向け「(優勝は)意識しないで最後まで楽しみたい」と笑顔で話した。
国内メジャーを圧倒的な強さで制覇した力は本物ですね。本人が「ホームは米国」と語るように、普段から常駐する米ツアーの方がより実力を発揮できるのだろう。堂々のトーナメントリーダーとして臨む決勝ラウンド、奇しくも大会最終日(10月10日)は自身の21歳の誕生日と重なるだけに、日米両ツアーを股にかけた2週連続優勝の快挙をバースデーVで飾ることも夢ではないかもしれませんね。夢は実現するものです。2週連続優勝目指しれ頑張れ!!

100%近い確率で鑑定ができる最新の解析システム本格稼働

近畿大学は7日、ごくわずかな量のDNA(デオキシリボ核酸)があれば、100%近い確率で本人や親子の鑑定ができる最新の解析システムを本格稼働させたと発表した。警察・司法当局と連携し、身元不明者や犯罪などの鑑定向けに年間100例程度を解析する方針。巽信二教授は「冤罪(えんざい)防止や未解決事件の捜査にも役立つはず」と期待している。
システムは米国製。日本でもがん研究などで一部使われているが、法医学分野に適用した例はなかった。米連邦捜査局(FBI)はDNA鑑定に利用している。
DNA配列には微妙な個人差であるSNP(一塩基多型)が多数存在。照合するSNP数が47個あれば、他人と誤認する確率が約5兆人に1人という高精度で、正確に個人を特定できる。
DNAの量は1ナノ(ナノは10億分の1)グラムあればよく、従来難しかった数十年間保管して劣化した遺留品からの鑑定もできるという。1日で解析でき費用は1回約5万円。4月から約10件の身元不明遺体の鑑定などに使い、効果も確認している。
現在のDNA鑑定は、配列の繰り返し数を調べる。ただ2人以上の体液があると正確に調べられないケースがあり、鑑定に約1週間かかっていたという。
実際に冤罪(えんざい)防止や未解決事件の捜査に展開できるようになると良いですね。

幻の永福寺をCGで復元

「武家の古都・鎌倉」の世界遺産登録の実現へ向け、鎌倉市と湘南工科大学(藤沢市)は七日、情報技術(IT)を駆使した鎌倉の文化財の紹介、PRに協力して取り組む覚書を締結した。第一弾として、今は跡地だけで、幻の永福寺(ようふくじ)をコンピューターグラフィックス(CG)で復元し、公開した。
永福寺は、鎌倉宮の北側に位置し、源頼朝が奥州征伐の戦没者供養のため建立。本堂と阿弥陀堂、薬師堂に回廊や池などが配置された壮麗な寺院だったとされるが、火災に遭って室町時代末期に廃絶した。跡地は国指定史跡で世界遺産登録の候補資産となっている。
CG復元は、市の発掘調査のデータや当時の建築様式、専門家の助言などをもとに、同大の長沢研究室が六年がかりで完成させた。四分半の動画で、寺院を極彩色で立体的に復元しており、ナレーションによる解説がついている。公開は八日からで、市のホームページ内にある世界遺産の項目から入る。
このほか、現在位置を示す衛星利用測位システム(GPS)機能を備えた携帯電話を使い、世界遺産候補の寺社などから位置情報を送信すると、自動的にその建物を特定。情報サイトから、その文化財に関する解説などのデータを受信するサービスの準備を進めている。
鎌倉フィールドミュージアム(仮称)と名付けたサービスで、観光客らに鎌倉の文化的価値を広く知ってもらうのが狙い。すでにシステムの基本部分はできており、今後は市とともに提供する文化財のデータ制作を推進。登録への状況を見ながら、サービス開始時期を決める方針。
覚書の締結式には、松尾崇市長と谷本敏夫学長が出席して調印。記者会見で松尾市長は「ITを活用し、産学協働で情報発信の拡充を進めることは、世界遺産登録に大きなプラス。意義の深い取り組みだと思う」と、成果に期待を寄せた。
CGを見たい方はhttp://www.city.kamakura.kanagawa.jp/treasury/yohukuji_cg.htmlにアクセスして下さい。世界遺産登録に向けて弾みになると良いですね。

高性能で小型のアクチュエーターを開発

福島大学は6日、手術用ロボットハンドなどに使う高性能で小型のアクチュエーター(駆動装置)を開発したと発表した。駆動時に発生する「がたつき」を抑え、直径は1.2センチメートルと市販品で最小クラスになるという。搭載する製品の操作性向上や小型化につながる。今後は精密機器メーカーの並木精密宝石とみ、2012年度に同装置を使ったロボットハンドの実用化を目指す。
福島大の高橋隆行教授(ロボット工学)が、医療機器などを製造するアトムの協力を受け試作品を製造した。駆動装置は通常、内部の歯車が動く際にバックラッシュと呼ばれるがたつきが発生する。開発装置は歯車を見直し、部品の接触部分がぶれない構造を採用した。ロボットハンドに搭載して使う場合、指の関節部分を曲げる動作などを制御しやすくなり、精密で細かい作業が可能になるという。
福島大はこのほど、並木精密宝石と技術移転に関する契約を締結した。実用化に向け精度向上や耐久性試験などを実施する。
同時に福島県立医科大学や会津大学、日本大学工学部など県内の3大学とともに部品素材や設計を改良し、3年後メドに直径0.5センチメートルまで小さくする計画だ。駆動装置の性能で手術の精度が決まってしまうような段階になっているんでしょうからより小型で精度の高い装置の開発を更に進めていって欲しいですね。

世界で最初に暗黒物質を見つけて欲しい!

宇宙に漂う「暗黒物質」を直接つかまえることを目指す検出装置「XMASS」(エックスマス)が8日、岐阜県飛騨市の東京大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設で報道陣に公開された。謎だらけの暗黒物質を検出できればノーベル賞級の成果。11月から調整運転を始め、来春には本格稼働の予定。
暗黒物質は、すでに知られている物質の5~6倍の量で、銀河や星の形成などに重要な役割を果たしていると考えられているが、正体は謎のままだ。XMASSは、暗黒物質がキセノンと衝突した際に出す光を高感度センサーでとらえて存在を確かめる目的で計画され、素粒子ニュートリノの検出装置「スーパーカミオカンデ」と同じ神岡鉱山の地下1000メートルに建設を進めてきた。鈴木洋一郎施設長は「世界で最初に暗黒物質を見つけたい」と語った。
暗黒物質の正体を探るべく多くの国で大きなプロジェクトが動き出しているようですが日本の方式がより優れているとも聞きます。是非世界で最初に見つけだして宇宙の謎の解明に大きく貢献して欲しいですね。

歴史的な勝利

サッカー日本代表は8日、埼玉スタジアムで行われたキリンチャレンジ杯の第3戦でアルゼンチンと対戦。日本は前半に岡崎慎司(清水)のゴールで先制すると、その1点を守りきった。日本は1−0でアルゼンチン戦初勝利。ザッケローニ監督の初陣は歴史的な勝利となった。
日本は前半19分、エリア外左から本田圭佑(CSKAモスクワ)が放ったシュートのこぼれ球を、ピッチ中央の長谷部誠(ヴォルフスブルク)が直接右足でミドルシュート。GKが右へ弾いたボールに詰めた岡崎が右足でシュートを放ち、ゴール右上に豪快に突き刺し先制した。
アルゼンチンにゴールを脅かされるシーンは幾度とあり、さらにはGK川島永嗣(リールス)の負傷退場もあったが、高い守備意識で1点を守り切った。
歴史的な勝利おめでとございます。勢いに乗ってアジアの宿敵でもある韓国戦でも勝利を収めて欲しいですね。想像以上に日本の潜在能力は高いと思いましたね。

2010年10月8日金曜日

稲わらを原料としたバイオエタノールの製造に成功

川崎重工業は6日、同社の熱水式バイオエタノール製造技術を活用、稲わらを原料とした自動車燃料として使用可能なバイオエタノールの製造に成功したと発表した。
同社は秋田県農業公社とともに、2009年1月から稲わらを原料としたバイオエタノールの製造に取り組んできた。同社がバイオエタノールの製造と走行実証、秋田県農業公社が原料の収集運搬について実証を担当している。
同社は昨年11月に、秋田県潟上市に日産200リットルの生産能力を持つ製造実証プラントを設計・建設し、バイオエタノールを製造している。
バイオエタノールの製造では、稲わらの糖化工程に熱水式バイオエタノール製造技術を採用した。この技術は、熱水を使って糖化処理を行うもので、回収設備が必要となる硫酸やコスト高となる酵素が不要なため、製造コストの低減が図れる。また、熱水の条件を適切に設定することで、稲わら以外のソフトセルロースについても糖化処理が可能。
今回、プラントで製造したバイオエタノールを使って大潟村ソーラースポーツラインで実車による走行実証試験を行い、自動車の安定走行とこのエタノールが自動車燃料としての基準を満たしていることを確認した。
同社は、このプラントで2012年度まで製造コストの低減を目指した実証試験を継続する。商用化に向けて1リットルあたり40円以下の製造コストを目指す。実用化に向けて更なる研究を進めていって下さい。

3D Shot Cam

旅先で写真を撮影することが好きな同志社大の女子学生のアイデアをもとに、タカラトミーが3D(3次元)写真を撮影できるデジタルカメラの商品化にこぎつけた。同社の社員が講師を務める授業に学生が企画書を出したのがきっかけで、来春、全国の量販店などで発売する予定だ。
商品名は「3D Shot Cam」(税込み5980円)。カメラには、人間の両目とほぼ同じ間隔でレンズが二つ並ぶ。右目と左目で見た景色を同時に撮影、L判サイズで印刷し付属ののぞき眼鏡(ビューアー)に写真をセットしてのぞくと、立体的な写真が楽しめる仕組みだ。液晶画面がカメラにないためその場で画像確認はできないが、ビューアーが紙製で平らにでき、ポストカードなどに利用できるという。
アイデアは経済学部4年の日下部さんが出した。学外からテーマを募る科目の一つに、タカラトミー社員の渡辺さんがおもちゃの開発過程を教える授業があり、日下部さんが3Dカメラの企画書を2009年初めに提出。家電各社が今年にはいり3Dテレビを相次ぎ発売する1年以上前だったが、渡辺さんはブームになるかもしれないと判断。社内に持ち帰り、コストなどを検討し商品化を決めたという。
日下部さんは「3Dなら、より臨場感があり楽しかったことを分かちあえるのではとの思いが発端になった。家族や友達同士で盛り上がって下さい」と話す。
女子学生のふとしたアイデアが実用化に結びついて良かったですね。ヒット商品になると良いですね。

大阪大と理化学研究所が新たな研究拠点を共同で設立

人工多能性幹細胞(iPS細胞)などで近年注目を集める生命科学分野で、大阪大と理化学研究所が最先端の研究や次世代スーパーコンピューターの利用などで技術提携し、新たな研究拠点を共同で設立することが8日、分かった。病気の予測や創薬など、実用面での成果も期待される。
文部科学省によると、研究は同省選定の「最先端研究基盤事業」の一つで、今年度から3年間で計37億円を助成する。大学と理研の本格的な共同事業は珍しいという。
柳田敏雄阪大特任教授によると、最近の研究で遺伝子やたんぱく質など、細胞の部分ごとの性質や構造は明らかになってきたが、細胞がどんな環境で何に反応し、どう変化するかは、計測やデータ解析の難しさからほとんど解明されていない。
両者は、阪大の最先端の計測技術と、理研が世界最高性能を目指す次世代スパコン「京(けい)」(神戸市)などを相互に活用。遺伝子から臓器まで、さまざまな細胞を生きた状態で計測し、高速計算して生命システムの全体像解明を目指す。
解析結果を基に、細胞の操作や再構成に成功すれば、がんなどの病気の予測や創薬、再生医療、産業界の技術革新などに応用が期待される。生命科学分野で日本を引っ張る牽引役としての素晴らしい研究成果を期待したいですね。

鳳龍(ほうりゅう)2号

九州工業大学(北九州市)の学生たちが開発を進める小型人工衛星が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2011年度に打ち上げるH2Aロケットに相乗りし、世界で初めて宇宙空間で300ボルトの高電圧発電の実験に挑む。JAXAが6日発表した。
打ち上げられるのは「鳳龍(ほうりゅう)2号」。約30センチ四方の立方体で重さ約6.3キロ。H2Aの余剰スペースに乗って高度約700キロの宇宙に向かう。
同大によると、宇宙空間では最大160ボルトの発電しか実現しておらず、300ボルトの発電が成功すれば、宇宙基地の大型化や多機能化につながるという。衛星開発に携わる同大大学院生の利光さんは「プレッシャーも大きいが、大学の力を合わせて何としても成功させたい」と話している。
同大は06年度から人工衛星の開発に取り組む。1号機は今春にもインドのロケットで打ち上げられる予定だったが延期が続いており、当面は2号機の開発・運用に専念するという。 どんな仕組みで300ボルトという高電圧を作り出すのか興味が湧きますね。宇宙基地にとっても重要な要素でしょうから是非完璧な形にして打ち上げして欲しいですね。

2010年10月7日木曜日

注目の対局迫る!勝負の行方は?

将棋の清水市代女流王将(41)とコンピューターの将棋ソフトが11日、東京大学で対局する。情報処理学会(白鳥則郎会長)が創立50周年事業として挑戦状をたたきつけ、日本将棋連盟(米長邦雄会長)が女流の第一人者を立てて迎え撃つ。さて勝負の行方は?
将棋ソフトがプロ棋士と対戦するのは、渡辺明竜王に敗れた07年以来。
「苦節三十余年、今回は9割方、ソフトが勝つでしょう」。情報処理学会側のスタッフで、「コンピュータ将棋協会」会長の滝沢武信・早稲田大教授(58)=応用数学=は自信を見せる。74年、世界で初めて指し将棋のソフト開発を始めた。
「当初はルール通りに駒を動かすので精いっぱい」(滝沢さん)で、84年に小学生名人に挑戦して惨敗。それでも90年から「コンピュータ将棋選手権」を開き、ソフト開発者同士で腕を磨いてきた。
将棋の場合、ある局面で可能な指し手(駒の動かし方)は平均して約80。人間は直感的に良さそうな手に絞ってその先の展開を読むが、ソフトは可能な手すべてについて、指し手と相手の応手を検討し、最善手を選ぶ。
97年にはチェスの世界チャンピオンがソフトに敗れたが、取った相手の駒を再使用できる将棋ははるかに複雑だ。現れる可能性のある局面の数はチェスが10の120乗程度に対し、将棋は10の226乗程度と段違いだ。
将棋ソフトの実力は、06年に選手権を制覇した「ボナンザ」の登場以降、急速に向上した。ボナンザにはプロの棋譜(指し手の記録)を学習させ、形勢判断の基準とさせている。プログラムの中身も無償公開され、他のソフトの開発に弾みがついた。主力ソフトは、最終盤の「詰み」の場面では既にトッププロをしのぎ、女流プロを上回る実力を持つとされるアマ強豪に勝つまでになった。
今回、対局するのは、最近5年間の選手権で優勝経験のある「ボナンザ」「YSS」「激指」「GPS将棋」の4ソフトが多数決で指し手を決めるシステム「あから2010」。あから(阿伽羅)は、仏教用語で10の224乗のことで、将棋で可能な全局面数に近いことから命名された。
「多数決にすることで、ミスや見落としを防げる」と滝沢さん。「清水さんに勝ち、数年のうちには名人、竜王に挑戦したい」と意気込む。
一方、日本将棋連盟の米長会長は「普段通り指せば清水さんが勝つでしょう。コンピューターが得意とするのは正解が一つの場面。幅広い選択肢のある局面、ファジーな場面では人間の直感と大局観が勝る」と自信たっぷり。「いつかはソフトに抜かれる日が来るかもしれない。だからといって、将棋の魅力がなくなるわけではない」と話す。
かつてプロ棋士を目指した古作登・大阪商業大アミューズメント産業研究所研究員は「7対3でソフト有利と見るが、心情的には清水さんに勝ってほしい。作戦選択と戦略的な時間の使い方をすれば十分にチャンスはある」と話す。
古作さんによれば、ソフトは無難な手を指す待機作戦や、互いの王将が相手陣地に入る「入玉」と呼ばれる形がやや苦手。「ソフトに意表を突かれた時に慎重に対応するため、終盤に持ち時間を残しておくことが必要」とアドバイスする。
対局は11日午後1時から東京都文京区の東京大工学部2号館で。対局場は非公開だが、当日先着500人は大盤解説場に入場できる。入場料1000円。対局は女流棋士会ファンクラブのホームページ(http://komazakura.shogi.or.jp/)で中継される。あと数日に迫って来ましたね。どちらが勝つんでしょうかね?興味深いですね。是非ネット中継で御覧あれ!

若手研究者は独創的でスケールの大きな研究を!

ノーベル化学賞が、北海道大学名誉教授の鈴木章さんと米国パデュー大学特別教授の根岸英一さんに決まった。物理学賞と化学賞で4人の日本人受賞者を出した一昨年に続いての快挙である。
アジア諸国の台頭が目立つ中、この受賞の勢いを日本の科学技術の研究開発力をさらに伸ばしていくための原動力としたい。
鈴木さんと根岸さんは、有機合成化学に新時代をもたらした革新者だ。異なる有機化合物同士をつなぐ反応は非常に困難だったのだが、金属のパラジウムに仲立ち役をさせることで実現した。
異なる化合物を結合させることから「クロスカップリング」と呼ばれるこの反応は「スズキ反応」「ネギシ反応」などともいわれ、製薬産業や電子産業の現場で利用されている。
抗がん剤や抗HIV(エイズウイルス)剤、液晶や伝導ポリマー、発光高分子材などがその例だ。世界中で広く使われている先端技術が日本人の頭脳から生まれたことを誇りとしたい。
2000年の白川英樹さんの化学賞以降、日本のノーベル賞は順調に伸びている。
鈴木さんと根岸さんのダブル受賞で、日本人のノーベル賞受賞者は、米国籍の南部陽一郎さんを含めて計18人となった。化学賞では7人という躍進ぶりだ。
若手研究者には、近年のこうした勢いを励みとして、独創的でスケールの大きな研究に取り組んでもらいたい。
だが、日本の科学技術研究の現状には気になる点が少なくない。大学や政府系研究機関などでは運営予算が減り、若手研究者は安定した職を得にくくなっている。
また、短期間で確実な成果を求められるので、若手による研究上の冒険も減っている。留学希望も少なく、「内向き志向」が問題になるなど将来が気がかりだ。
鈴木さんや根岸さんに続き、次代を担う研究者たちが世界をリードしていくことを期待したい。
そのためには海外での武者修行に尻込みしていてはだめだ。国も研究の短期成果主義を改めて、優秀な若手が落ち着いて研究できる環境を整えることが必要だ。
ノーベル賞には国民を勇気づける力がある。資源小国の日本にとって、科学技術が果たす役割は限りなく大きい。
日本は資源がない国です。その意味で人こそ大きな資源ですから教育研究に対して明確な戦略を立ててもっと資金を投入しても良いのではないでしょうかね。

2010年10月6日水曜日

若い人たちのために少しでも役に立つような仕事をしたい!

ノーベル化学賞を受賞した北海道大学名誉教授の鈴木章さん(80)は6日夜、同大学内で記者会見に臨み、「今日の栄誉は、共同研究の先生方や学生、北大、それにいろんな化学の分野の成果のたまものと考えています」と喜びの言葉を口にした。
午後8時すぎ、テレビカメラ十数台、100人近い報道陣が詰めかけた会議室に姿を現した鈴木さんは、淡々とした表情。職員から花束を手渡され、拍手が起こってもあまり表情を変えず、カメラマンから「笑顔をお願いします」との声が飛んだ。
「本日は図らずもこのような名誉ある賞をいただき、非常にうれしく思います」と切り出した鈴木さんは、多くの同僚や教え子らの協力に感謝をしつつ、特に米パデュー大学時代の恩師、H・C・ブラウンさんの思い出を語った。
鈴木さんは昭和38年から2年間、パデュー大学に留学し、そのときに「現在の研究のサジェスチョンをしてくださり、研究の態度など特に印象に残っている」と言う。
鈴木さんによると、ブラウンさんは2005年に92歳で死去したが、90歳の誕生日のときに記念講演会に出席した鈴木さん夫妻をレストランに招待したブラウンさんは、食事の席で「お前をノーベル賞候補にノミネートしたい」と打ち明けたという。
「びっくりしましたが、ワイフには恥ずかしいから誰にも言うなと言ったんです。そしたら講演会の最後に、ブラウン先生がノーベル賞の候補にノミネートしたいと言っちゃった。それから2年後にお亡くなりになったが、生きていればご報告できたのにと思うと、非常に残念です」と鈴木さん。
鈴木さんがこの日、受賞の一報を聞いたのは午後6時20分すぎ。最初、外国からの電話を奥さんが受け、すぐに切れてしまったが、「今日のこの時期だから、アンビリーバブルなことが起こったのかもしれない」と奥さんに話したという。
その後、再び鳴った電話は、果たして本当にノーベル委員会からのもので、「おめでたい話をしたい」と切り出してきたという。
「発表は6時45分ということで、絶対にそれまでは話さないでほしいと言われた。私の自宅にも新聞記者の人がだいぶ来ていて、寒い中、悪いとは思ったが、15分くらい外で待ってもらった」と、受賞決定の瞬間について語る。
鈴木さんの業績は、企業が応用するなど社会に還元されているが、「大学の先生はみなさん、社会に貢献する仕事をしたいと考えている。でもなかなか思うようにはできないものです。その意味で、私は非常にラッキーだったと思う」と鈴木さん。
また恩師のブラウンさんからは、「教科書に載るような研究をするように」と言われていたそうで、「私も肝に銘じて、学生の諸君にも教科書に載るような研究をしようと言ってきた。もう一つ学生に言ってきたのは、重箱の隅をほじくるような研究だけはするなということ。誰もやっていない新しい研究をしようと言ってきました」。
学生時代からほぼ北海道大学一筋で過ごしてきた鈴木さんだが、「札幌は今も郊外に行くと森もあり、川もあり、非常にいいところです。研究するにも静かな環境の中で勉強するというのはいい。ここの研究所で不都合を感じたことは一度もなく、ここで研究を続けられてよかった」と振り返る。
さらに、最近の若者の理科系離れを憂い、「日本は資源も何もないところで、人間の頭しかない。もう少し若い人が理科系に興味を持ってもらうことが大事なんじゃないか。これからはそういう若い人たちのために少しでも役に立つような仕事をしたい」と、これからの活動について意欲を示した。
お人柄が伺えるような内容ですね。是非若い人達の為に積極的な活動を今後もして頂きたいですね。

根岸英一氏・鈴木章氏ノーベル化学賞受賞

スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2010年のノーベル化学賞を米デラウェア大のリチャード・ヘック名誉教授、米パデュー大の根岸英一・特別教授、北海道大の鈴木章名誉教授の3人に贈ると発表した。
日本人の化学賞受賞は、08年の米ボストン大の下村脩・名誉教授以来の2年ぶり。日本の化学研究の水準の高さを世界に見せつけたと言える。賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)を3人で分ける。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。
授賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒を用いたクロスカップリング」。
根岸氏、鈴木氏ら3人は、パラジウム触媒によって、医薬品や液晶など有機物質を効率的に合成する「ネギシカップリング(反応)」「スズキカップリング(反応)」と呼ばれる合成反応を開発した。この手法の開発によって、高度な化学物質の合成が可能となり、製薬、電子産業に広く応用されている。下馬評にも上がっていなかったお二人の受賞になりましたね。2年ぶりの受賞ともかくおめでとうございます。今後も化学研究の水準を更にアップして日本を元気にして欲しいですね。

最低でも500万円と100万円相当の「純金製テコ」

関西で人気のお好み焼き店チェーン「ゆかり」(大阪市)は6日、お好み焼きの新レシピのコンテストを開くと発表した。優勝者には売り上げの5%が“印税”として支払われ、「最低でも500万円を支給」(同社)。100万円相当の「純金製テコ」も贈る。
担当者は「暗い話が多い今だからこそ、大阪発で夢ある話題を提供したい」と話す。大盤振る舞いの背景には、前回の反響の大きさもある。
「てこわんグランプリ」と名付けるこのコンテストは、2003年に次ぎ2回目。前回の優勝作品は、牛スジを入れてニンニク、しょうゆで味付けした「御堂スジ」。5年間で22万枚、約2億円を売り上げ、発案者の主婦は約1千万円を得た。
参加はプロ、アマを問わない。所定の用紙にレシピを記入し、食材の写真も付けて応募する。選ばれた5人が集まり、実際に作って対決。優勝者は5年間の契約を交わし、500万円の約束手形も受け取るという。
締め切りは11月7日(当日消印有効)。事務局の連絡先は、電話06(6366)9366。 是非腕に覚えのある方々は応募して最低500万円と純金製テコをgetしてみたらいかがでしょう。

地球外物質の可能性がある微粒子数十個

6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、地球外物質の可能性がある微粒子数十個が見つかったことが、5日わかった。
宇宙航空研究開発機構が電子顕微鏡で調べたところ、大きさ0・001ミリ・メートル前後の粒子の中に、これまでに容器内から見つかっている地球のちりやアルミ粉などとは、成分の特徴が異なるものがあったという。
はやぶさは小惑星イトカワに着陸した際、試料採取装置がうまく作動しなかった。これまで0・01ミリ・メートル程度まで見える光学顕微鏡で分析してきたが、試料容器内に地球外物質とみられるものは発見できなかった。そこで、特殊なヘラを使って微粒子を集め、電子顕微鏡で粒子の形状と成分などを確かめる作業を続けていた。
宇宙機構では今後、大型放射光施設「スプリング8」で粒子の立体構造を調べ、含有する微量元素や酸素の種類なども詳しく分析する。10種類前後の検査を重ねて、イトカワの砂かどうかを突きとめる。微粒子ですから調べることもなかなかたいへんでしょうがイトカワの砂と特定されて様々な研究が進むと良いですね。

2010年10月5日火曜日

東海大チームが総合優勝

南アフリカで開かれた世界最長距離を走るソーラーカーレース「サウス・アフリカン・ソーラーチャレンジ2010」(9月22日〜10月2日)で、東海大チームが総合優勝を果たした。
2008年の前回大会に続く2連覇。国内を11日間でほぼ一周する全長4061キロ、高低差約2000メートルのレースに5チームが出場、東海大は平均時速90・1キロをマーク、45時間5分で走破した。自動車のパリ・ダカールラリーの第一人者で同大学OBの篠塚建次郎さんもドライバーを務めた。
人工衛星などに使われる化合物太陽電池を搭載した車両で、東海大は2009年10月の豪州縦断世界レースでも優勝している。東海大の独壇場といった感じですね。本当におめでとうございます。

亀麿(かめまろ)の足湯

「座敷わらしの宿」として知られる岩手県二戸市金田一温泉の旅館「緑風荘」が全焼した火災から、4日で1年を迎えた。
再建を願う全国のファンからの励ましの手紙や義援金は後を絶たず、7月には感謝の気持ちを示す足湯がオープンした。2012年の営業再開を目指し、五日市洋(しょう)さんら関係者は張り切っている。
更地になったままの旅館跡地の片隅に7月、源泉掛け流しの足湯が完成した。無料の足湯は、座敷わらしの名前にちなみ「亀麿(かめまろ)の足湯」と名付けた。火災後、北海道から沖縄まで全国から届いた励ましの手紙は1000通を超えた。また、緑風荘ファンの全国組織「亀麿会」が復興募金活動を始めてくれた。募金は、全国約430人から532万円に上っている。
火災から2か月余りたった昨年末、五日市さんは、父・和彦さんから27代目として後継を告げられた。そんな五日市さんを今年4月、新たな悲しみが襲った。和彦さんが74歳で亡くなったのだ。
緑風荘だけでなく父も失った五日市さんを支えたのが、励ましの声だった。
「結婚する事になりました。亀麿君のおかげです」
火災当日、カップルで泊まった県内に住む男性からの電話には、とりわけ勇気づけられた。
同じく宿泊していた横浜市南区の税関職員遠藤周作さんは、「助けてくれた岩手の人に恩返しがしたい」と9月下旬、県警の採用試験を受けた。2階に取り残された耳の不自由な女性を救助した遠藤さんは「合格したら二戸署で働きたい」と声を弾ませた。五日市さんは、「全国からこんなにたくさんの励ましをいただくとは思わなかった。ここからが本当のスタートと思って頑張りたい」と決意を新たにした。27代に渡って多くのお客さまの為に尽くして見返りでしょうかね。営業再開に向けて本当に頑張って欲しいですね。そして暖かい人の輪が大きく広がっていくと良いですね。

2010年10月4日月曜日

CEATEC(シーテック)ジャパン2010

電機やIT(情報技術)の国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2010」が5日、幕張メッセ(千葉市)で開幕する。景気の回復で2009年の前回より26社多い国内外の616 社・団体が参加する。3次元(3D)やインターネットに対応したテレビ、次世代携帯電話などを披露する。主催者は9日までの5日間で20万人の来場者を見込む。
主な見どころとしては、環境型社会実現に向けた日本型の次世代送電網(スマートグリッド)が大きく展示され、次世代型の都市が3次元(3D)映像で疑似体験できるほか、新世代の電気自動車(EV)のデモ体験もできるという。
5日は出展企業幹部や来賓、報道関係者などの「特別招待日」。三菱自動車の益子修社長や日産自動車の山下光彦副社長が電気自動車について講演する。次世代送電網(スマートグリッド)をテーマにした特別展示も実施するなど様々な業界が参加するのが特徴。一般公開は6日から。是非あなたも出掛けてみませんか?!新しい未来が見えてくるかもしれませんよ。

英ケンブリッジ大名誉教授のロバート・G・エドワーズ氏

スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2010年のノーベル医学・生理学賞を英ケンブリッジ大名誉教授のロバート・G・エドワーズ氏に授与すると発表した。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金は1千万クローナ(約1億2400万円)。
エドワーズ氏は、1969年、初めてヒトの卵子を試験管内で受精させることに成功。その後、1978年7月25日に世界で初めて「試験管ベビー」を誕生させてヒトの体外受精に成功し、不妊治療を大きく進展させた。
医学・生理学賞では、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発した山中伸弥京都大教授の受賞が有力視されているが、今年度は同分野が受賞対象分野から外れた。残念ですが受賞対象分野から外れてしまったようですからしょうがないですね。いずれは受賞することでしょうから待つしかないですね。

知恵の和ジャパン

全日本囲碁連盟は4日、11月に中国・広州で開かれる「第16回アジア競技大会」に出場する囲碁日本代表の愛称が、「知恵の和ジャパン」に決まったと発表した。
愛称は、同連盟が8月、「野球の『サムライジャパン』のように、選手が元気になり士気が上がるものを」と募集を開始。事務局によると、囲碁ファンらから計1570案が寄せられ、その中から、東京都在住の男性が応募した、「知恵の輪」に引っかけた「知恵の和ジャパン」が選ばれた。
同連盟は「日本の『知』が集い、『一丸』となって頂点を目指します!」と、愛称に込めた意味を説明している。
アジア競技大会で囲碁は「頭脳スポーツ」として初めて正式種目に採用され、日本からは名人、本因坊などトップクラス棋士が参加する予定。選手は10月20日ごろに他の競技とともに正式発表される。
囲碁の発祥地は中国とも韓国ともいわれているようですがまさにアジアの「頭脳スポーツ」にふさわしい内容を持っていると思います。是非愛称の元、一つになって頂点を目指して欲しいですね。

絶縁体から電気エネルギーを取り出す手法

東北大学および日本原子力研究開発機構らによる研究グループは、温度差をつけた絶縁体から電気エネルギーを取り出す手法を発見したことを明らかにした。
金属や半導体に温度差をつけると温度の勾配に沿って電圧が発生する現象「ゼーベック効果」を利用した熱電変換素子がエネルギー源として注目されつつある。しかし、この現象は導電体中でしか生じず、ジュール熱や素子内部の伝導電子を介した熱伝導によるエネルギーロスが発電効率を下げてしまうほか、コストや設置可能箇所の制約により、実用化範囲は限定されていた。
今回、研究チームでは絶縁体である磁性ガーネット結晶を用いて、温度差によって電子の磁気的性質「スピン」が流れる現象「スピンゼーベック効果」が絶縁体中で生じることを発見。絶縁体中で生じたスピンの流れを、絶縁体に金属薄膜を取り付けることで電気エネルギーに変換できることを明らかにし、これらの2つの原理を用いることで、従来は不可能だった絶縁体ベースの熱電変換素子を作ることを可能とした。
具体的な手法としては、絶縁体である磁性ガーネット薄膜の表面にPt電極薄膜を付けた素子を作製、絶縁体層に温度差をつけながらPt電極に発生する電気信号の精密測定を実施した。この測定に基づき検出された電圧信号が絶縁体中のスピンゼーベック効果に由来することが明らかとなり、絶縁体熱電変換素子のプロトタイプを作製することに成功した。従来の金属や半導体を用いた熱電素子は、ウィーデマン・フランツ則と呼ばれる物理法則による制約によって性能の向上には限界があると考えられてきたが、今回開発した素子を用いることで、原理的に同則による上限を超えることが可能になるという。
今回の成果である絶縁体熱電変換素子は、従来の熱電素子とは異なる物理原理によって駆動されるものであり、これを用いることで熱電性能指数改善に関する問題を根本的に解決する可能性がでてくることとなる。その結果、熱電素子の設計自由度や設置可能場所の拡大、および環境に配慮した電力技術開発への発展が期待される。絶縁体ベースの熱電変換素子によって様々な従来あった問題を解決する道が開かれる可能性が高い感じですね。更なる研究を進めて欲しいですね。

葛花(かっか)

毛髪クリニック リーブ21は、2008年9月から近畿大学薬学部創薬科学科薬用資源学研究室とともに安全な新規育毛素材探索を目指して研究に取り組んできた。そしてこのたび、「葛花(かっか)の抗男性ホルモン作用を介した育毛作用」を発見し、25日に行われた日本生薬学会第57回年会では、その研究成果を発表した。
「葛花(かっか)」とは、マメ科のクズの花を基原とする漢薬であり、古くから二日酔いの症状の予防・緩和に用いられている。2003年より、「毛髪」、「発毛」をテーマに産学共同研究を行ってきた同社では、毛周期(ヘアサイクル)に異常を引き起こし、脱毛を促進する原因となる「5α−ジヒドロテストステロン」の阻害作用が期待され、女性ホルモン様作用を有する生薬・漢方に着目。今回、その中から選別したものを、男性ホルモン(テストステロン)を処置したマウスにおいて実験し、毛成長障害の抑制効果と、その生薬に含まれる有効成分を調べた。結果、葛花エキスに、「5α−リダクターゼ」に対する強い阻害作用が認められた。さらに、実験開始から22日を経たマウスから、毛成長障害を抑制させる作用を確認できたという。
同社は、今回の研究成果を「テストステロン5α−リダクターゼ阻害剤」として特許出願した。この有効成分を商品開発に応用し、2年後の実用化を目指して研究・開発を行っていくとともに、今後も大学との共同研究、自社研究所での研究を通じて毛髪のメカニズムを解明し、脱毛の根本的な解決を目指していく構えだ。
脱毛で悩んでいる方は多くいると思います。それらの方々の為にも根本的な解決の道を明確にしていって欲しいですね。

山中伸弥教授実用化に向けた意気込みを語る!

体のあらゆる組織や臓器になるとされる「iPS細胞」を開発した、ノーベル医学生理学賞が有望視されている京都大学の山中伸弥教授が、2日、東京で講演し、「10年以内に、iPS細胞から作った細胞を患者に移植する研究を始めたい」と、実用化に向けた意気込みを語った。
京都大学の山中教授は、自身が所長を務める「iPS細胞研究所」が開いたシンポジウムで、難病の患者や一般の人たちおよそ800人を前に講演した。この中で、山中教授は、体の細胞に特定の遺伝子を加えて作るiPS細胞は、心臓や神経などさまざまな細胞になることが確認され、現在、医療への応用に向けて安全性を高める研究を進めていると報告。そして「難病の治療のため、10年以に、iPS細胞から作った細胞を患者に移植する研究を始めたい」と、実用化に向けた意気込みを語った。このあと、各分野の研究者が、さまざまな合併症を引き起こす糖尿病や、体が自由に動かなくなるパーキンソン病を対象に進めている、iPS細胞を使った治療法の開発について紹介しました。会場を訪れた難病の患者やその家族からは、それぞれの病気についての質問が相次ぎ、山中教授は「世界じゅうでiPS細胞を利用した研究が行われており、できるだけ早く治療に使えるよう貢献したい」などと答えていました。米ハーバード大学による新しいiPS細胞作製の方法も提示され世界的に注目されている分野だけに日本がイニシアティブをとって様々な問題を抱える患者の為に研究の速度をもっと速めて欲しいですね。

世界の為に生きる

南米チリの鉱山で発生した落盤事故で閉じ込められた作業員33人に向け、日本人宇宙飛行士が宇宙に持参したのと同じ衣服や宇宙日本食が送られた。外務省から宇宙航空研究開発機構を通じて要請された企業が無償で提供し、チリ政府を経由して届けられる。
提供されたのはTシャツやブリーフなどの衣服33人分5セットと、黒飴やミントキャンディー20袋ずつ。同じものを若田光一さんが国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に持参したほか、衣服の女性用は山崎直子さんが今年4月の初飛行で着用した。
提供された衣服は吸湿や抗菌、消臭性などに優れ、高温多湿の環境に適している。また、黒飴などは心身の疲れを癒やし、リフレッシュ効果もある。物資を提供したのは衣服大手「グンゼ」、スポーツ用品メーカー「ゴールドウイン」、アウトドア総合メーカー「モンベル」、食品大手「ヤマザキナビスコ」の4社。良い事ですね。日本が世界の為に生きれば世界は日本の為に生きてくれるはずです。見返りを求めず愛は与えて忘れる事ですね。「世界の為に生きる」そこに日本を元気にする源があるのかもしれませんね。

2010年10月3日日曜日

日本酒離れ

江戸前期の1673年(延宝元年)に創業した福井県大野市の酒造会社「源平酒造」(久保孝次社長)が、地裁から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。
全国的に「日本酒離れ」が進む中、売上高の減少に歯止めがかからず、借入金が経営を圧迫した。国内市場は右肩下がりでしぼみ続け、日本酒業界はかつてない危機に直面している。
破産管財人の八木弁護士によると、申し立ては29日付で、負債総額は約1億2000万円。全国新酒鑑評会で金賞を受賞したこともある老舗だが、20年以上前のピーク時に約1億5000万円だった売上高が、昨年9月期は約6500万円に落ち込んだ。今後は県内外からスポンサーを募るといい、八木弁護士は「『源平』ブランドを最大限生かしながら、経営再建に取り組みたい」と話した。
経営破綻の背景には、日本酒の需要減少がある。国税庁の統計では、2008年度の国内販売量は63万1000キロ・リットルと、過去10年間で約4割減った。価格が手頃な焼酎の売れ行きが好調な一方、日本酒は若者に人気がないことや、比較的愛飲家の多い「団塊の世代」の大量退職などで低迷している。
県酒造組合(福井市)によると、80年代に約60社だった加盟業者数は現在36社。福井市内で酒店を経営する男性は「自分で飲むために日本酒を求める若い顧客はほとんどおらず、土産用に買う程度。日本酒メーカーはどこも厳しいと思う」とため息をついた。
県内のある酒造会社は顧客開拓のため、梅酒やゆず酒など、日本酒ベースのリキュールを数年前に発売した。狙いは当たったものの、消費者が利き酒会で手に取るのはリキュールばかりで、日本酒は「数十人に1人」という。男性社長は「高品質の日本酒を造り続けても、通用するのは5年、10年先までかも」と漏らす。
少子高齢化が進めば、さらに市場規模が縮小する恐れもある。日本酒造組合中央会(東京)の小野博通理事は「日本の食文化を支えてきた日本酒の灯を、何としても守らないと……」とつぶやいた。
日本国内で難しかったら世界に出ていく以外ないでしょうね。日本の食文化と共にもっと世界に向けて情報を発信していったらどうなんでしょうかね。世界には受け入れてくれる人がたくさんいるようにも感じますね。逆境を逆手にとって日本の食文化を支えてきた日本酒の灯を世界の中で光り輝かせる道があるように感じますね。是非頑張って欲しいですね!

押しずしの可能性が高い

室町時代の僧侶の暮らしが徐々に判明してきた大山寺(大山町大山)の僧坊跡発掘調査で、炭化米の塊が多数見つかり、研究者の関心を集めている。分析を依頼された国立歴史民俗博物館の住田雅和研究員(植物考古学)は「押しずしの可能性が高い」と指摘。確認されれば国内初のすしの遺物で、食文化史上の貴重な史料となる。
大山町教委によると、炭化米の塊は最大のもので長さ約7センチ。十数個が見つかった。建物跡のほぼ中央部分の土中で多くみつかり、当初は「おにぎり」という見方もあった。
住田研究員は「すき間なく固まった塊で、強い力で押しつけたと見るのが合理的。軟らかいおにぎりではない」と説明。表面に植物繊維跡も見つかり、何かで包んでいたらしい。住田研究員は「中世の押しずしは贈答品にも使われた。魚などの具材があれば庶民でも作れた」と話している。
町教委の辻信広主幹によると、長さ約5センチの直方体に近い塊も1個発掘。箱状のものの中で押したため角ばった可能性がある。押しずしなら「ハレの食べ物として調理され、祭礼で供えられたのではないか」と見ている。炭化したのは火災のためらしい。
僧坊は室町時代(1392〜1573年)のもの。押しずしは平安時代の文献に記述があるが、遺物として残らないため研究は進んでいない。炭化したおにぎりは新潟県で確認された例がある。
現在の寿司からみたら簡単なものなのかもしれませんが今から500年程前の日本人が寿司という食文化を持っていたというのは素晴らしい事のように感じますね。日本人を誇っても良いのではないでしょうかね。

日本大学の人力飛行機

日本大学の人力飛行機が4日、長距離飛行の世界記録を目指し、富山県射水市から新潟県上越市に向けて飛び立つ。
航空宇宙工学科の専任講師安部建一さんの研究室のグループで、1988年にマサチューセッツ工科大が達成した航続距離115・11キロを超える120キロが目標。卒業研究の一環という。
計画は射水市の富山新港から日の出とともに離陸、海上を海岸沿いに飛行する。富山湾は風が穏やかなため、飛行に適しているという。気象条件に左右されるため、8日まで予備日を設けた。
機体はドイツ語でカモメを意味する「メーベ2006」。全長約8・4メートル。主翼は約33メートル、重さ約34キロ。乗員1人がペダルをこいで機体前部のプロペラを駆動させる。
2005年8月には49・17キロの日本記録を樹立している安部さんは挑戦を前に「記録達成は夢。ぜひかなえたい」と話している。目標目指して是非頑張って欲しいですね。天候に恵まれる事を祈っています。

疎開保険

大阪や東京など大都市の住民から「掛け金」を集め、大地震などで被災した場合に仮住まいを無償で提供する〈疎開保険〉を、鳥取県智頭(ちず)町が来年4月に始める。
災害に遭わなくても保険を継続すれば、地元の農産物を送り、町のPRや産品の販路拡大にもつなげる。民間では同様の取り組みがあるが、自治体では初めてという。
計画では、基金か特別会計で運営。年会費として1人1万円程度を集め、災害救助法が適用されるような大災害で被災した場合、町内の民宿や町所有のログハウスに1週間程度受け入れる。滞在費や食費は年会費を財源に、町が負担。災害がなければ、2年目以降は経費を差し引いた数千円分の米や山菜などを届ける。加入者は当面、1000人が目標で、100人分の宿舎を確保する。
同町は第3セクター・智頭急行で大阪から約2時間。中国山地にあって町域の9割が森林だが、林業の衰退や高齢化で、人口は1960年代からほぼ半減して約8200人。寺谷誠一郎町長は「過疎地であることを逆手にとり、この町でなければできないことをアピールしたい。定住にもつながれば」と期待している。
関西大学社会安全学部の永松伸吾・准教授(災害経済学)の話「災害時の避難先が事前に確保できれば、都市の住民に安心感をもたらす。中山間地の存在価値を前面に打ち出した町のアイデアを評価したい」
現状を逆手にとった面白い試みですね。目標を達成すると良いですね。地方から斬新なアイデアで日本を元気にして欲しいですね。

医学生理学賞山中伸弥・京都大教授が最有力

4日から始まるノーベル賞発表を前に、地元スウェーデンの主要日刊紙「ダーゲンス・ニュヘテル」の科学担当記者が毎日新聞の取材に応じ、医学生理学賞では人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作成した山中伸弥・京都大教授(48)を「最有力」と予測した。同紙は日常的な取材に基づく予測記事を毎年掲載しており、日本人では02年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(84)の物理学賞受賞を的中させている。
同紙で科学記事の責任者を務めるカリン・ボイス記者は、あらゆる組織や臓器に分化する能力を持つiPS細胞を作った山中教授の功績を「本格的な応用はこれからだが、素晴らしい業績。今年でなくても数年以内に受賞する筆頭格だ」と評価した。
コレステロール低下薬「スタチン」を開発した遠藤章・東京農工大特別栄誉教授(76)にも注目していると話した。
ノーベル賞は徹底した秘密主義を貫き、選考過程も50年間公表されない。ボイス記者は「予測は学術誌など公開されている資料に基づいており、選考委員からの情報提供はない」と強調。日本人の自然科学系ノーベル賞への関心が高いことについて「スウェーデンではむしろ、文学賞や授賞式で王族が着るドレスが注目される。日本人の関心は我々にとって名誉なこと」と語った。
一方、スウェーデンの民放ラジオ局は2日、山中氏と、炭素の新素材を発見した飯島澄男・NEC特別主席研究員(71)を含めた受賞者予測を放送した。過去の受賞者の業績を展示するノーベル博物館のアメリン館長は「来週は日本人の名前が加わるかもしれませんね」と話す。
ノーベル賞は▽4日医学生理学▽5日物理学▽6日化学▽7日文学▽8日平和▽11日経済学−−の順に発表される。今年は日本から受賞者が出そうな雰囲気ですね。明日山中教授の受賞が吉報が飛び込んでくる事を期待しましょう!

なんくるないさ

茨城県にある大利根カントリークラブで開催されている、国内女子メジャー第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の3日目。5位タイでスタートした宮里藍は、4バーディ・4ボギーとスコアは伸ばせなかったが、首位とは6打差の4位に浮上した。
1番でボギーを叩いた宮里だったが、その後3つのバーディを奪い前半でスコアを2つ伸ばした。後半は13番でバーディを奪ったあと「14番か?辜Vョットがブレはじめて、タイミングの修正ができなかった」と上がり4ホールで3つのボギーを叩いてホールアウト。スコアは動かなかった?ェ「トータル的には良い集中力で、内容も良かった。自分の納得いくプレーだったので」と仕方がないといった様子だった。
3日目終了時点で宮里美香が首位。2位には上原彩子と沖縄勢が健闘。宮里(藍)自身も「さっき美香ちゃんに(明日は)一緒に回りたかったと言われました。上原さんも頑張っているし、もう1日ベストをつくしたいと思います」と気合十分。「(沖縄勢の奮闘に)いい連鎖反応はあると思います。気持ちの中にはナンクルナイサはあると思います」と6打差ビハインドにも静かに闘志を燃やした。
ナンクルナイサとはことわざでいう、「人事を尽くして天命を待つ」という感じでしょうかね?是非優勝目指して頑張って欲しいですね。

2010年10月2日土曜日

皇太子ご夫妻の元気なお姿を拝見するのは嬉しいものです

皇太子ご夫妻は1日夜、東京都千代田区の国立劇場を訪れ、文化庁芸術祭祝典で、日本、韓国、ベトナムの3カ国に伝わる伝統的な舞を鑑賞された。宮内庁東宮職によると、雅子さまが公的な活動で外出するのは、今年1月以来。
舞はいずれも獅子が題材で、韓国とベトナムに伝わる獅子舞のほか、青森県八戸市の「法霊神楽」と日本舞踊の連獅子。 ご夫妻は勇壮な舞に、盛んに拍手を送った。
雅子さまは、長女愛子さま=学習院初等科3年=の通学の付き添いを連日続けており、疲れなどから、今年1月26日に東京都渋谷区の国連大学で開かれた国際会議を傍聴して以来、公的な活動での外出はなかった。
様々な心労がおありなのでしょうが日本の未来の象徴的存在の皇太子ご夫妻の元気なお姿を拝見するのは嬉しいものです。皇后様が皇室に上がられる事を通じて日本は急速に経済的にも国際的にも大きく発展していきました。そんな事から考えると雅子様の姿は今の日本の投影なのかもしれませんね。是非雅子様が健康をご回復されて皇太子殿下と一緒に公務に立たれる事を祈念したいですね。

循環型の植物工場

北海道にしかない資源といえば、何を思い浮かべるだろうか。帯広市の土谷特殊農機具製作所の土谷紀明社長(69)は、厳しい寒さに目をつけた。冬の寒さを資源として蓄積し、夏の除湿や冷房に利用できないか。そんなアイデアをもとに、カーリング場や植物工場などの事業展開を図っている。
帯広市の郊外、国道236号沿いにあるカーリング場「カールプレックスおびひろ」 ロビーにはひんやりとした空気が漂う。さらに奥へと進んで、4シートがあつらえられたリンクに足を踏み入れると、そこは真冬の世界。
平成19年12月にオープンしたこのカーリング場の除湿、換気、冷房をまかなっているのが、アイスシェルターという技術だ。建物内には氷の入ったたらい1000枚が積み重ねられた高さ8メートルの貯蔵庫があり、気温6度、湿度80%というカーリングに最適な環境を一年中、提供する。
土谷社長の父親が昭和8年に設立した土谷特殊農機具製作所は、もともと牛乳容器の製造、販売から始めた会社だ。現在も搾乳機やサイロなど酪農関係の機械やシステムを販売しているが、2代目の土谷社長は北海道ならではの資源を使って新しい商品の開発ができないかと考えた。
「北海道にしかない地域資源というと、寒冷気候だろう、と。雪は本州にもあるが、寒さは北海道だけですからね。先進技術は世の中にいっぱいある。それらをうまく焼き直して、地域の資源を生かす。『シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(世界に目を向けて地域で活動する)』なんです」と土谷社長。
アイスシェルターの技術は二十数年前から目をつけていたというが、ここにきてようやく実用に向けて動き出した。カーリング場と並んで現在、同社が取り組んでいるものに植物工場がある。
本社敷地内に40フィート(約12メートル)のコンテナを置き、ここで現在、リーフレタスやコマツナ、ミズナなどの栽培を実験している。コンテナの隣には、やはり氷の部屋があり、パイプでこの部屋を一回りすることで、27度の空気が15、16度になって戻っていくという。
今夏は異例の猛暑ということもあって、氷の量が少なく、溶けかけた氷を再び凍らせるために電気を使用しているというが、「これぞハイブリッドです」と土谷社長は屈託がない。
ほかにも米や野菜の長期冷蔵、保育園の冷房システムなどにも応用しているという。
さらに、土谷社長がもう一つの「地産地消エネルギー」として注目しているのが、牧畜牛など家畜の排泄(はいせつ)物だ。これも北海道が日本で一番多いという。
「今は堆肥(たいひ)にしたりしているが、まだまだ有効利用に至っていない。だが、これを液肥にすれば化学肥料がいらないし、糞尿(ふんにょう)処理で発生するバイオガスからは電気や熱を供給できる。さらにバイオガスから出る二酸化炭素は、植物工場に利用することができます」。バイオガスプラントは、すでに平成17年から士幌町で稼働している。
最終的にはバイオガスとアイスシェルターによる循環型の植物工場を造りたいと話す土谷社長。「地域の資源を活用することで、地球温暖化の防止にも役立つんです」と目を輝かせた。69歳にして夢を追いかけている感じですね。普通の感覚から言ったら嫌なものと思えるものを逆手にとって良きものに展開していく所が良いですね。是非北海道から日本を元気にして欲しいですね。

米ハーバード大の研究チームiPS細胞を安全に効率よく作製

さまざまな組織になることができる人の新型万能細胞(iPS細胞)を、安全に効率よく作製する方法を米ハーバード大の研究チームが開発し、米科学誌セル・ステム・セル電子版に30日発表した。
もとになる体細胞の遺伝子を改変せずに、必要なタンパク質だけをつくるRNAという遺伝子を細胞に導入する手法。AP通信によると、チームに加わっていない外部の専門家は「治療に使うことができる初めての実用的なiPS細胞の作製法になるかもしれない」と指摘している。
京都大の山中伸弥教授らが最初に開発した手法では、ウイルスを使って体細胞の遺伝子に外部から特定の遺伝子を挿入する。ただ作製効率が低く、動物の体内に移植するとがんが発生しやすいなどの難点があった。
ハーバード大チームは、人工的に合成したRNAを人の皮膚細胞に導入。すると従来の方法よりも劇的に効率よく、多能性を持った細胞を作れるようになった。
リボ核酸を利用した点が有効だったようですね。
是非ハーバード大チームの研究内容を検証してより安全なiPS細胞作製方法を確立し再生医療を実用化させる方向で更に研究をスピードアップして欲しいですね。

資源探査を加速

中国がレアアース(希土類)の日本向けの輸出を規制したことを受け、高木文部科学相は1日、閣議後の記者会見で、政府が臨時国会に提出予定の補正予算でレアアースなどの資源探査を加速させる考えを明らかにした。
文科省は、日本近海の海底にレアアースなどの資源が豊富に存在する可能性に着目し、来年度予算で無人探査機の開発費などとして30億円を概算要求している。このうち一部を補正予算で前倒しして実施する方針だ。高木文科相は「海底資源の調査をスピード感を上げてやらないといけない」と述べた。
海洋国家日本ですから海洋資源の開発は国家戦略の一つとして明確な目標を設定して取り組んでいくべきでしょうね。日本や世界の未来を考えた場合宇宙開発以上に重要でしょうね。高圧の世界に挑む事を通じて様々な技術も開発されていくことでしょう。

2010年10月1日金曜日

次世代スーパーコンピューター『京』

富士通と理化学研究所が共同開発していた次世代スーパーコンピューター『京』の搬入が進む計算科学研究機構(神戸市中央区)で1日、機構の設立記念式典が開かれ、理研の野依良治理事長が「スパコンは日本の産業基盤整備に不可欠」とあいさつした。
「京」は、政府の行政刷新会議による事業仕分けでいったん「事実上の凍結」となったものの“復活”し、予算がつけられることになった次世代スパコン。超高性能中央演算処理装置(CPU)を搭載したコンピューター800台以上をつなぎ、1秒間に1京回(1兆の1万倍)の計算速度を目指す。9月29日からコンピューターの搬入が始まっており、現在は計算機棟に8台が設置されている。今後、約2年間かけて800台以上を搬入。平成24年秋に運用開始する。
地内にはスパコンが搬入される計算機棟のほか、12団体の研究チームが入居予定の研究棟などもあり、今秋から1チームが入居して研究を開始するという。
2番じゃ駄目なんですかと女性議員がクレームを付けたスパコンですね。すでにアメリカや中国ももっと演算スピードが速いスパコンの開発に向かっているとも聞きます。ちょっと遅れ気味のようですが是非世界一のスパコン開発に向かって更なる研究を進めて欲しいですね。

だしCafe

味の素は1日、「だし」のおいしさを味わえる日本初の無料カフェ「だしCafe(カフェ)」を東京・有楽町の東京交通会館にオープンした。日本食の“うまみ”であるだしの取り方を知らない20〜30代の女性を中心に「だし」の魅力を再発見してもらい、消費拡大につなげるのが狙い。
「だしCafe」では来店客にコンブやカツオ節、煮干しなどで取った「だし」を使ったみそ汁やお吸い物、塩味のおむすびを無料で提供する。関連した食材、書籍類なども展示する。
11月以降は、著名な料理人らによる料理教室(1回500円程度)を催し、参加者に「だし」の取り方などを伝授する予定だ。
オープニング式典で味の素の伊藤雅俊社長は「だしの有無で料理の味が変わる。それを知ってほしい」と話した。
営業時間は午前10時〜午後7時。ただ、午後3時までは女性と小学生以下を対象にする。火曜定休。
日本の食文化の基本である「だし」の取り方を知らない人は意外に多いのではないでしょうかね?日本を元気にする為にも日本の食文化を見直し必要があるのではないでしょうかね。女性や子ども達が元気になれば男も元気になり日本も元気になるように感じますね。

交通計画賞

愉快な科学研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が30日、米マサチューセッツ州のハーバード大で行われ、単細胞生物の粘菌が最適な鉄道網を設計できることを見つけた中垣俊之はこだて未来大教授らのチームが「交通計画賞」を受賞した。
中垣教授らは、粘菌に迷路を解かせる研究で2008年にも「認知科学賞」を受賞している。
ネバネバの粘菌の集合体はエサを求めて細長く伸びる。迷路のゴールにエサを置けば、粘菌は入り口から出口まで最短距離でつなぐほか、都市に当たる場所にエサを配置すると、粘菌はエサの間に鉄道網とそっくりの効率的なネットワークを形成する。
このほか、「靴の外側に靴下をはけば凍結路での転倒頻度が低下する」研究が「物理学賞」、「従業員をランダムに昇進させると組織の効率が上がる数学的証明」が「経営賞」を受賞。メキシコ湾で原油流出事故を起こした英石油大手BPには「油と水は混じらないという古い定説を否定した」として「化学賞」が与えられた。どれも立派な科学研究ですね。